プロフィール

Loui

Author:Loui
月1更新が目標。ネタは溜まる一方...

検索フォーム
最新コメント

avcat O氏邸訪問記

新年最初の投稿になります。
本年も当ブログをよろしくお願いします!


今回は昨年12月頭に、exorion邸へ訪問した際にご一緒したavcat(audio&visual catalog アブキャット)の運営者であるO氏の所に訪問しました。

システム全体
・システム全体像(撮影者:NOSさん)

訪問は今月頭になります。
場所は静岡ということで行きは新幹線で向かいました。
訪問前からシステムの詳細は把握していたので、Vivaldiシステムが大好きなNOSさんをお誘いしました。また、去年夏に訪問したNOSさんの後輩に当たるせれっしょんさんも同行して3人で訪問しています。

まず、機材及びケーブル構成について
●avcat webmaster’s System

・CD/SACD Transport: dCS Vivaldi Transport
 - MIT Magnum AC1(電源ケーブル)
  - MIT Z-STABILIZER(電源コンディショナー)
  - electraglide epiphany(電源ケーブル)

・DAC: dCS Vivaldi DAC
 - Transparent Powerlink XL 3 Network BOX(電源ケーブル)

・Upsampler/Network Transport: dCS Vivaldi Upsampler
 - Transparent Powerlink XL 3 Network BOX(電源ケーブル)

・Clock: dCS Vivaldi Clock
 - JPS LAbs Digital AC(電源ケーブル)

・Network Transport: Sforzart DST-01
 - MIT Magnum AC1(電源ケーブル)
  - MIT Z-STABILIZER(電源コンディショナー)
  - electraglide epiphany(電源ケーブル)

・NAS: QNAP TS-119

・PreAmplifier: VIOLA Spirito
 - Siltech SPO12M(電源ケーブル)
  - MIT Z-STABILIZER(電源コンディショナー)
  - ESOTERIC PC8100(電源ケーブル)

・PowerAmplifier: VIOLA Bravo 4BOX
 - Transparent PLMM 20A×2(電源ケーブル)

・Speaker: YG Acoustics Anat 3 Signature Reference Professional ( Sonja XV Passive upgrade )
 - 高域: Siltech LS-188 MK2 3.0m
 - 中域: Siltech LS-188 MK2 3.0m
 - 低域: Siltech LS-188 MK2 2.0m

・Rack:TAOC CS-5D(棚板:BDR THE SHELF)

・Cable:
<DAC to PreAmplifier>
 - MIT OLACLE V1.1 XLR 1.5m
 - Nordost Valhalla XLR 1.0m(予備)

<PreAmplifier to PowerAmplifier>
 - Crystal Cable Reference XLR 6.0m×2
 - MIT OLACLE V1.1 9.0m(予備)
 - MIT MAGNUM M1 6.0m(予備)

<Transport to DAC>
 - Siltech GOLDEN REDGE AES/EBU×2(Dual AES/EBU)

<Upsampler to DAC>
 - Siltech GOLDEN REDGE AES/EBU×2(Dual AES/EBU)

<NetworkTransport to Upsampler>
 - Siltech GOLDEN REDGE AES/EBU

<NetworkTransport to DAC>
 - Siltech GOLDEN REDGE RCA

<Clock to DAC>
 - 44.1KHz: Nordost Valhalla Digital BNC
 - 48KHz: Nordost Valhalla Digital BNC

<Clock to Transport>
 - Cardas Clear Digital BNC

<Clock to Upsampler>
 - 44.1KHz: Cardas Clear Digital BNC
 - 48KHz: Cardas Clear Digital BNC

<Network Transport to DAC Clock>
 - Siltech GOLDEN REDGE BNC
 - Nordost SilverShadow BNC

スピーカとパワーアンプ
・スピーカとパワーアンプ(撮影者:NOSさん)

プリとプレイヤ、その他
・プリアンプとVivaldiフルシステム、sfzのNWトランスポート(撮影者:NOSさん)

・オーディオルームについて:
ホームシアター向けの音響施工をYAMAHAによって施されています。
また、重量級アンプのBravoやYGのSpeakerにも耐えうる強固な床になっています。
広さは約8畳で、部屋の響きは少なく、デッド方向に振られていると感じました。
天井
・天井(撮影者:ブログ主)

側面壁
・側面の壁(撮影者:ブログ主)

掛けた持ち込みソースは3人共CDになります。
今回は人数が多いこともあり、NOSさんからスムーズに聴くための提案をもらいました。
その提案とは、komugiさん方式で聴こうとのこと。
※komugiさん方式とは:1人あたり一度にかける曲が2曲まで。

この方式のおかげで終了までスムーズに聴くことが出来ました。


初めは、O氏が数曲選んで聴かせてもらいましたが、曲名を控え忘れたので、自分で掛けたソースをメインに書いていきたいと思います。

私が持ち込んだソース10枚の中から4曲をピックアップして書きます。

1曲目: 花澤香菜「こきゅうとす」より『こきゅうとす』
2-こきゅうとす

この曲のポイントは以下の通り、
・打ち込みの3次元的な音像展開
・豊かな色彩表現
・空間を埋め尽くす密度の高い情報量
・ボーカルの声質表現

感想:
聴こえてきたのは、曲の始まりの背景が非常に静かで、ただ静かなのではなく、情報で埋め尽くされた黒い背景を見ているようでした。サウンドステージの展開は奥域方向に広く、音が前に飛んで来る感じはありません。中低域が膨らみやすいドラムは、全く膨らまず滲むこともなく、ボーカルと楽器をしっかりと分解し、一音一音の音階が明瞭に表現されています。
一音の漏れも無いようなこれでもかと振り絞って出してくる情報量と後方に広大な空間を微細に分解された情報で埋め尽くすような感じは他のシステムでは聴いたことが無い体験でした。
気になった点としては、exorion邸では感じられた打ち込みやボーカルの立体感は薄めで、情報量の面で襲いかかってくるような平面的に感じられました。また、ボーカルの口元(音像の焦点)がフォーカスし難いと感じられました。 私的に思った要因としては、リスニングポジションとツィーターの高さ、正面のスクリーンの影響があると思いました。
ポイントの1つであるボーカルの声質については、生々しさよりもこの曲でボーカルに掛けているエフェクトを忠実に再現し、透明感と空気感溢れるボーカルでした。また、音の消え際が静かであるものの、余韻が長く感じる部分がありました。

2曲目: 七転福音 (CV.福沙奈恵)/クラリオン (CV.沼倉愛美) 「LoSe±CoNtRoL」より『LoSe±CoNtRoL』
losecontrol.jpg

去年のアニソンの中で良質ソースと思った一曲です。
この曲のポイントは以下の通り、
・広大なサウンドステージ
・ピンポイント定位
・キャラクターのニュアンス表現
・空間の情景描写
・スピード感の揃った音 ※ハイスピード
・ボーカルの立体感
・色彩豊か電子音

<この曲が良く歌ったと感じられる時>
「全身義体である福音(七転福音)と猫耳を装着した戦闘用アンドロイドのクラリン(クラリオン)が自身のアバターで電脳空間を巡る様が浮かび上がってくる感じ。電脳空間という先の見えない広大で、莫大な情報量の海の中を高速で移動するような感じ。そしてなにより、福音とクラリンというこれでもかと可愛さを詰めたキャラクター達の可愛い様を感じ取って欲しい。」
トラック3と4のRemixを施したソロver.も必聴です♪

感想:
上から下までスピードの揃った音は、この曲の躍動感を遅れなく伝えられており、曲の終わりまで揃っている音は初体験でした。そして、電子音の音階の変わる様子も明瞭に聴こえてきて、カラフルでした。まさに電脳空間がその場に見えるような、遅れの無い、高速で飛び交うロスの無い様々な情報と先の見えない広大なサウンドステージが展開されており、この再現性の高さには驚きました。他の曲ではセンターボーカルの音像定位に甘さを感じましたが、この曲の場合、左右後方に定位するので問題は有りませんでした。滲むことのない輪郭と焦点がピタリとあった音像は、頭身代で立つネネとクラリオンが見えてくるようでした。
特にサビの部分では、二人が電脳空間を巡る様が見えるような情景が浮かんでくるようでした。
また、福音の明るさと可愛さ、クラリン(クラリオン)の冷静さと落ち着きがニュアンスとしてしっかりと表現されていました。この曲のポイントを見事に抑えた、私が理想とする歌い方を聴くことが出来ました。

3曲目: プラズマジカ「ハートをRock!!」より『ハートをRock!!』
ハートをROCK!!

この曲のポイントは以下の通り、
・楽器毎に、空間に配置される
・キャラクター4人のニュアンス表現
・OP映像が浮かんできそうな躍動感
・サビ時の合いの手の表現
・ボーカル4人が並ぶような定位感
・楽器のアグレッシブでノリの良い感じ(メリハリ、前に飛んでくる感じ)

感想:
どの曲を聴いても共通な部分として、極めて高い分離感と解像感による音の被りや滲みが無いのは良い点ですが、サウンドステージがSPの内側にこぢんまりと形成され、平面的で窮屈さを感じました。楽器とボーカルが一直線上に引っ込んで並んでおり、分離はされていても前後左右に配置されているような立体感は感じられなかったです。また、ボリュームを上げると滲みがない分ボーカルの粗さが中高域のピーク感としてキツさを感じました。聴きたいキャラクター毎のニュアンスよりもキツさが先に来てしまい、途中でボリュームを下げました。
楽器やボーカルが出て欲しい時に出てこず、キレは良いものの張りや厚みが不足しており、線が細く聴こえました。最後に、定位しているとは言い難く、情報量の面でぶたれるような聴こえ方と思いました。
この曲を聴いて、ソースに厳しいシステムだと思いました。
ストレートに感じたことを書いていますが、これが本来のソースの質なのかと言われると部分的にはそうとも言えますが、ストレスを感じさせる要素の『補正』と『アレンジ』が足りていないと思いました。


4曲目: 田村ゆかり「Love parade」より『追い風』
Love parade

私の2曲あるReferenceのうちの一曲になります。
この曲のポイントは以下の通り、
・サウンドステージは聴き手の後ろを含めて形成される
・前後左右、上下においての音の回り具合
・聴き手の後方に浮かび上がる実体感のあるドア
・ボーカルの後ろの上方から下へ落ちる水滴の質感と落ちた際の広がり方
・当時の声の若さ、質感の表現
・高域は空間に漂わせつつも広がっていく感じ、低域は空間を震わし重圧をもって広がる。
・これらを両立させ部屋全体を満たす

感想:
音の周り具合は縦長の部屋なので包み込まれるようなサウンドステージではありませんが、リスニングポジション後方に定位する音は極めて明瞭でリアルでした。システムのクオリティ的により広い部屋だと、実寸台のドアが後方に現れるでは?と思いました。ボーカルの後ろ上方から落ちる水滴の質感と広がり方については、もう少し瑞々しさが欲しいと感じつつも、落ちてからスーッと消えるまでの広がり方は素晴らしいと感じました。声の質感については、若々しさや瑞々しさよりも美音寄りの小奇麗な感じでイメージとは異なりました。
音の充実感は、SP後方に関しては微細にまで分解された膨大な情報量でサウンドステージが満たされていましたが、音が聴き手後方に来る時以外前に出てこないので、スピーカとリスニングポジションの間は音の充実感が薄いように感じられました。

次に、上流を変えての比較試聴で感じたことを書きます。
※あくまで、ソースに対する聴こえ方の感想であり、使用機器の悪い部分や批判では無いことを予め書いておきます。

比較する曲:キャロル・マールス・ディーンハイム(CV:水瀬いのり) 「戦姫絶唱シンフォギアGXキャラクターソング8」より『殲琴・ダウルダブラ』
ダウルダヴラ

比較する機器:
・Vivaldi Transport(CD/SACD Transport) - CDソース
・Vivaldi Upsampler(Network Transport) - データソース
・Sforzart DST-01(Network Transport) - データソース

トランスポートとアップサンプラー
・上:Upsampler、下:Transport(撮影者:NOSさん)

DST-01
・DST-01(撮影者:NOSさん、トリミング:ブログ主)

・Vivaldi Transport(CD/SACD Transport)
感想(箇条書き):
・良い点:
ボーカルとバックコーラスの分離が良い
ボーカルとコーラスが前後感良く並ぶ
サウンドステージは後方に広く、スピーカの外側後方まで広がる
低域がダマにならず、音階が明瞭に刻まれる
キツく感じさせないバランスが絶妙(耳あたりが良い)

・気になった点:
低域の力感と張りが不足し、線が細く聴こえる
ボーカルの線が細めで実体感が薄い

・Vivaldi Upsampler(Network Transport)
・良い点:
力感や張りが出る
厚みが出たことにより、実体感が増す

・気になった点:
サウンドステージがスピーカの外側まで広がらない(スピーカの間まで)
ボーカルが堅く、キツく聴こえる(中高域のピーク感)

・Sforzart DST-01(Network Transport)
・良い点:
3つの中では一番ボーカルに厚みと深みがある(実体感がある)
低域の重圧感と力感が出る

・気になった点:
3つの中では一番、ボーカルが硬くキツい(中高域にピーク感がある)
上のレンジのバランスが悪く聴こえる
中低域から低域にかけての階調が甘くなる
分解しきれず、ダマ感が出る

まとめ:
3つの中ではトランスポートを「Vivaldi Transport」にした時が一番バランス良く、基本性能も高く聴こえました。
この比較で、上流の重要性を改めて痛感しました。


最後に、今回は複数人で訪問したということで、NOSさんのソースをかけている際に感じたことを含めて、レビューのまとめとして「avcat O氏邸のシステムはどんな音なのか?」について箇条書きにしていこうと思います。((
(彼が掛けていたソースは主に、ダイナミックオーディオ5555の7Fの川又さんのReferenceソースや自身のReferenceとする「Jackie Evancho」です。)

・ソースの質の良さを十二分に引き出す圧倒的な情報量と質感表現(生々しさ)、レンジ感
・全く滲まない極めて高い明瞭性
・上から下(極低域)まで曖昧さのない解像感と音階表現
・立ち上がりと立ち下がりに遅れのないスピード感
・極低域で空間を震わしながらも、音像が肥大化しない定位感(低音楽器の再現力)
・前後左右の奥域方向に広大なサウンドステージ
・キツいと感じないギリギリを狙った耳あたりの良さと上方向のレンジ感


訪問記恒例として、avcat O氏が思う己の求める音(テーマ)について、
(頂いた文章をそのまま以下に記述します。)

「O氏が思う己の求める音(テーマ)」
・オーディオ的に両立が困難な音の要素の高次元での両立実現
・すべての帯域で音のタイミングが高速状態で一致すると共に、階調、解像、定位、質感が混濁なくとれること。
・音量による音の破綻がないこと。
・部屋の狭さによる阻害がなければ、スピーカーの存在を全く感じさせない分離感と奥行き、横幅、縦方向の空間表現



全体のまとめ:
O氏が求める音をしっかりと持ち込んだソースや掛けて下さったソースで感じることが出来ました。
また、今まで体験したことのない音も多く、その中でも低域から極低域にかけての階調能力は異次元と感じる体験でした。
もう一点上げるとするならば、音のタイミングのズレの無さです。これにより極めて高い明瞭性と階調(リズム感)の良さを感じられました。
O氏のシステムからは私が聴くソースにも重要、必要と思う要素が多く詰まっており、大変勉強になりました。
今回の訪問では、改めて私が聴くソースというのは、ハイエンドで鳴らす場合は+αのアプローチが必要だと感じながらも、基本性能(情報量、レンジ感、階調表現、スピード感等)は高いに越したことはないと思いました。
そして、再度オーディオの面白さや難しさを感じることが出来る充実した訪問オフでした。
O氏は「とにかく、まずは出来る限り聴け」を元に膨大な時間を経て、数多くのシステム、製品(スピーカ、機器、ケーブル等)を聴いてきたそうです。
メーカや製品、オーディオに対する知識量は、場数を踏む多さが裏付けとなっているとお話をしている時に感じました。
その経験の中で、多くの機器を聴き、自身のシステムに導入して試行錯誤をしていくことで、機器やケーブルを選択し、自身のオーディオ(音)を確立していったのだと思いました。
やはり、自身のオーディオがしっかりしている人のシステムは音としての説得力が違うと思いました。
新年1回目の訪問オフから、大変有意義な一日を送らせて頂いたavcat O氏に感謝を申し上げると共に、今後更なる高みを実現出来ることを願い、本訪問記の結びとします。

おまけ:
夕方に当初の予定通り、同じ静岡県内にある他のユーザさん(ここではH氏とお呼びします)のお宅へ訪問しました。
メインスピーカはなんと!
『Apogee DIVA』
全面平面型スピーカを聴くのは初体験。。
主にボーカルものとオーケストラ、ドラムスを聴きましたが、どれも初めて聴く音でした。
大型平面スピーカから放たれる低域は今まで聴いたことのあるどのスピーカとも異なっていました。
ドラムの質感やオーケストラのスケール感の衝撃は克明に耳へ刻み込まれました。
また、女性ボーカルの表現力はその名の通り女神(DIVA)の如く、美しさと実体感でした。
このスピーカを終着点にする方の気持ちもわかりました。
一日で初体験の多くの音を聴けたのは、今後の自分のオーディオへ大きな影響、やる気を掻き立てる素晴らしい経験になりました。

『NOSさん撮影集』

・YG Acoustics Anat 3 Signature Reference Professional
YG

・VIOLA Bravo 4BOX
BRAVO 4BOX

・VIOLA Bravo 4BOX & YG Acoustics Anat 3 Signature Reference Professional No.1
広角

・VIOLA Bravo 4BOX & YG Acoustics Anat 3 Signature Reference Professional No.2
システム正面2

・VIOLA Bravo 4BOX & YG Acoustics Anat 3 Signature Reference Professional No.3
システム正面

・dCS Vivaldi Upsampler & Transport No.1
トランスポートとアップサンプラー1

・dCS Vivaldi Upsampler & Transport No.2
トランスポートとアップサンプラー2

・dCS Vivaldi Upsampler & Transport & DAC
トランスポートとアップサンプラーとDAC

Fundamental RM10 - ゆかりん、ざーさん、いのすけシステム完成(仮)!

どこかで見覚えのあるタイトルの書き方ですが、今月もなんとか一ネタ更新出来ました。

ホームオーディオをはじめて早5年。
漸くシステムの完成の7割が見えた所で、今年を締めくくる記事を書いていこうと思います。
このシステムは、私が聴くジャンル(アニソン)に特化させたものになります。

IMG_2266.jpg

●My System

・PC Transport:Fanless Silent Audio PC
 - DC Conditioner:JS PC Audio DFS40
 - Power Supply:RATOC Audio Lab RAL-AC05-03
 - OS・Software : Windows 8.1, Roon, HQplayer, etc...
 - USB Cable:AIM SHIELDIO UM1-N005

 - Switching Hub:JS PC Audio NH-10D(Special orders)
  - Power Cord:VOVOX Textura power
  - LAN Terminator:JS PC Audio NLT1
  - LAN Cable:JS PC Audio NOCX ×2

 - NAS:IO DATA Rock Disk next WD2T
  - Noise Cancellation:iFi Audio DC iPurifier
  - Power Supply:iFi Audio iPower 12V

・DAC:exaSound e20mk3
 - Noise cancellation:iFi Audio DC iPurifier
 - Power Supply:Audio Design DCA-12V
 - Power Cord:VOVOX Textura power
 - Insulator:KRYNA:C-prop mini extend/3P

・Pre Amplifier:Jeff Rowland D.G. CONSONANCE
 - Power Cord:Crystal Cable Dream Line Plus
 - Insulator:KRYNA:C-prop/3P

・Power Amplifier:Fundamental FT-sa4.0B(match to Preamp)
 - Power Cord:MIT Oracle AC1 Mod

・Speakers:Fundamental RM10
 - Sp Cable:MIT SL-Matrix 90 Speaker Interface 10ft
 - Sp Insulator:KRYNA:D-prop mini extend/3P
 - Sp Stand:Acoustic Revive RSS-602
 - Stand Insulator:COLD RAY:SPIKE PROTECTOR 3
 - Sp Board:Acoustic Revive RST-64

・Interconnect:
 - DAC → Pre:MIT Oracle MA
 - Pre → Power:MIT Oracle Matrix 50

・Outlet:JODELICA THE SOUND SOURCE Ⅱ
 - Outlet Cover:Audio Replas CPP-2SZ
 - Outlet Base:Acoustic Revive CB1-DB
 - Power IN:Poweramp, Power Supply1

・Power Supply 1:Richard Gray's Power Company 400pro Mod rev.3
 - Power Cord:MIT Oracle Z-Cord III
 - Insulator:OBLIGATO ACOUSTIC DCmini/4P
 - Audio Board:Finland Birch Board
 - Power IN:Power Supply2, Preamp, DAC

・Power Supply 2:Acoustic Revive RTP-6 Mod
 - AC Conditioner:JS PC Audio AFS1 LTD [1st Anniversary Edition]
 - Power Cord:OYAIDE L/i 50 OFC R2.5
 - Power IN:PC, Hub, NAS

・Rack:QUADRASPIRE Q4D SLIT Black

・Room Tuning:
 - SoundSphere Next TILE TL1350 /2
 - SoundSphere Next PYRAMID PY400 /2
 - Vento SQUARE /32
 - YAMAHA ACP-2 MB /2
 - etc... /18

システムギャラリー:
IMG_2302.jpg
・全体像(撮影者:NOSさん)

ファイル 2016-12-17 14 09 37
・DAC(撮影者:ブログ主)

ファイル 2016-12-17 14 09 16
・Preamp(撮影者:ブログ主)

IMG_2334.jpg
・Poweramp(撮影者:NOSさん)

IMG_2267.jpg
・Speaker(撮影者:NOSさん)

ファイル 2016-12-17 14 08 21
・MIT Oracle MA(撮影者:ブログ主)

IMG_2327.jpg
・MIT Oracle Matrix50(撮影者:NOSさん)

IMG_2332.jpg
・MIT SL-Matirx90S(撮影者:NOSさん)

システムの構築にあたって、
まず、私が求める理想の音について述べます。

●Ideal Sound & Vision
「ストレスを感じさせない、目の前でアーティストが歌っているように感じさせる躍動的な音」

私が聴く音楽はアニメや声優を主体としたものが9割を占めます。
その中でも以下についてはReferenceとしています。

・田村ゆかり

・花澤香菜

・水瀬いのり


どう歌って欲しいかは曲ごとに異なることやそれを書き始めたら終わりが見えないので、今回は紹介で留めておきます(笑)

●Sound Design
理想の音から考えられるシステムに必要な要素を列挙したいと思います。

まず、理想の音を2つに分けます。
 ①「ストレスを感じさせない音」
 ②「目の前でアーティストが歌っているように感じさせる躍動的な音」


私にとって①とはどういった音なのかを要素ごとに列挙します。
・耳に刺さらない
・帯域のピーク感を感じさせない
・音の遅れを感じさせない
・サウンドステージが平面的にならない
・音がダマにならない
・音が被らない
・定位感が曖昧にならない
・コンプレッションによる音圧のピーク感を感じさせない
・抜けの悪さを感じさせない

同様に②とはどういった音なのかを列挙します。
・楽器やボーカルに厚みがある
・キレと張りがある
・ボーカルの口が大きくならない
・スピード感とノリの良さ
・声質の再現力
・定位感のブレと滲みが少ない
・纏まり

ざっと思いつくだけ書いてみましたが、一行の文の中にこれだけの要素が詰まっています。
私の場合、それを自身の耳で納得がいくまで試行錯誤を繰り返します。

●Sound Create
上記の要素を実現するためにスピーカ、機器、ケーブル、アクセサリ、部屋の調整を行っていきます。
しかし、それを全ての要素毎に書いていくと終わりが見えないので要素を絞り纏めた状態で書いていこうと思います。

纏めたのが以下になります。

1:耳当たりの良さ
2:躍動感
3:定位感
4:纏まり
5:分解能
6:再現性


機器やケーブル等が上記のどの要素に貢献しているかを簡単に書いていきます。
※上にあるモノほど貢献度が高い
※細かいアクセサリは省く


1:耳当たりの良さ
 ・ルームチューニング
 ・信号ラインのALL MIT化(Oracle MA, Oracle Matrix50, SL-Matrix 90S)
 ・電源機器(アクセサリ含)
 ※My Systemに記載のもの

一言コメントのようなもの:
・ルームチューニングについて、
拙宅は約6畳という狭い空間にシステムを置いています。
部屋の特性は、反射が多く、生活用品によって元々弱デッドに触れています。
そこで拡散材をメインにパネルを置いては外してを繰り返しながら、特定の帯域に大きなピーク感を感じさせないようなエネルギーバランスに調整を行います。
天井と左右の壁の一次反射、正面と正面のコーナーの対策という基本的な部分を重点的に、対策を行っていきます。
部屋が出来上がるにつれて、コンプレッションによる音圧のピーク感が大きく減少していき音が解れていくのが感じられます。
ルームチューニングについて今後も試行錯誤していく部分になります。

・ALL MIT化について、
今年最も投資をした部分になります。
新品で揃えるとMAGICO Q3が中古で買えてしまうおかしな価格ではありますが、今回は国内外の素晴らしいオーディオファイルに恵まれ、格安で揃えることが出来ました。
ALL MIT化のキモはMultipole TechnologyによるそれぞれのPole数が関係しています。この部分については『MIT Oracle MA Interconnect 導入記』を一度ご覧になって頂けるとわかりやすいかもしれません。
広い周波数帯域においてピーク感を整えるので耳あたりが良く、人によっては落ち着いていると感じられますが、私にとっては非常にバランスが整った音と感じらます。
現行MITでは上のグレードに上っていく程、幅広いレンジをカバーすることが出来ます。
補足:Referenceグレード:Oracle Ma, Oracle Matrix50, HighEndグレード:SL-Matrix 90S

・電源機器について、
ノーマルモードやコモンモードノイズ対策は勿論のこと、聴覚上のノイズ感を減らすために導入場所ごとに取ったり外したりを繰り返しながら選定します。

2:躍動感
 ・Speakers:Fundamental RM10
 ・Pre Amplifier:Jeff Rowland D.G. CONSONANCE
 ・Power Amplifier:Fundamental FT-sa4.0B
 ・Power Cord:MIT Oracle AC1 Mod

一言コメントのようなもの:
・スピーカについて、
MAGICO S1と悩んでいる中、購入の決め手となったのがこの要素がRM10の場合はスピーカの個性として最初から持ち合わせていたからです。
RM10については単体記事として来年以降に書いていく予定です。

・プリアンプについて、
アルミブロックの鏡面仕上げが印象的なのが今のJeff Rowlandですが、私があえてコンソナンスを選ぶ理由はその音にあります。
背景の黒さは今に通ずるものを感じながらも濃密で厚みがあり、温度感のある動的な音を出してくる絶妙なバランスに惚れ込んでいるからです。

・パワーアンプについて、
初めはSoulnote仕様のものを使っていましたが音が薄く、寒色系で当初は失敗したかな?と思いました。
しかし、RM10の設計者である鈴木氏にFT仕様へと変えて貰ってからは厚みと適度な温度感が出てきたことで情感深い味のある音へと変わりました。

・電源ケーブルについて、
主に古いMITであるOracle AC1による中低域から低域に厚みと張りを感じさせ、駆動感のあるエネルギッシュな音作りになっています。
Modifyをせずに使うと、このケーブルの悪い特徴である高域の詰まり、サウンドスケープの閉鎖感が気になります。
少しの調整そこが気にならず、このケーブルの良さのみを抽出して使うことが出来ます。


3:定位感
 ・Speakers:Fundamental RM10
 ・Power Amplifier:Fundamental FT-sa4.0B
 ・Power Cord:Crystal Cable Dream Line Plus
 ・Interconnect:MIT Oracle MA

一言コメントのようなもの:
・スピーカについて、
サウンドステージは前後左右に広く、また音が前に出て来やすいため、ボーカルが浮かび上がってくるように感じられます。
構造がこれらの特徴を出していると思っています。

・パワーアンプについて、
聴覚上のノイズ感が極めて少なく、サウンドステージの見通しの良さ、ボーカルが滲まない事があげられます。

・電源ケーブルについて、
CrystalケーブルのセミフラグシップであるDream Line Plus(DLP)はフラグシップのAbsolute Dream(AD)同様、サウンドステージは前後感に優れ、音像と音像の距離感を正確に描写します。
また、音像の輪郭をはっきりくっきり描き出す特徴も兼ね備えているために音像表現に特化したケーブルだと言えます。
そういえば、来年のCESに新しいフラグシップであるUltimate Dreamなるものが展示されるとのことで頭を悩ましています(笑)

ファイル 2016-07-18 17 18 57
・Dream Line Plus(DLP)(撮影者:ブログ主)

Picture 1180
・Absolute Dream(AD)(公式HPより)

UD.jpg
・Ultimate Dreamの構造図(公式HPより)

・Oracle MAについて、
Oracleグレードの上位モデルに採用されている2C3D technologiesによる立体表現が一役買っていると思っています。
同様に、MA-X2でも同様の事が言えます。

IMG_5047.jpg
・MIT Oracle MA-X2(撮影者:ブログ主)

4:纏まり
 ・信号ラインのALL MIT化(Oracle MA, Oracle Matrix50, SL-Matrix 90S)
 ・ルームチューニング

一言コメントのようなもの:
・ALL MIT化について、
現行MITの真骨頂である、ずば抜けたコントロール力こそが最たる特徴だとます。
先月投稿した導入記にもあるように信号ラインのALL MIT化は「音が野放図に放たれるのではなく纏まりを持ちつつ、正確な音階で曖昧さや滲みを感じさせない安定感のある音」を実現してくれます。
これは私が聴くソースでは特に大きな効果を発揮し、必要不可欠なコンポーネントになっています。
だからこそ、より上のモデルへ行きたいという願望が芽生えて来るわけですが、年単位で貯金が必要なほど新品では高価であり、USEDでの出物も少ないのが痛いです...

・ルームチューニングについて、
部屋の特性に応じた吸音と拡散のバランスが、この要素にも大きく関わってきます。
最適解は存在しないので、只管試行錯誤をして自分の耳で確認するしかありません。
少なくとも未対策の部屋とは大きな差を感じられます。

5:分解能
 ・Speakers:Fundamental RM10
 ・Power Amplifier:Fundamental FT-sa4.0B
 ・DAC:exaSound e20mk3
 ・ルームチューニング
 ・信号ラインのALL MIT化(Oracle MA, Oracle Matrix50, SL-Matrix 90S)

一言コメントのようなもの:
・分解能について、
分解能は私にとって全ての機器やケーブル等の基本性能にあたる部分なので、これはハイエンド並のクオリティを求められます。
音の出口であるスピーカがこの要素を満たしてない時点で、私の聴くソースは非常に鳴り難いものと感じてしまいます。
同様に機器や機器同士を接続するラインにおいてもそのことが言え、分解能に関しては高いに越したことはありません。
どういったモノが、分解能が高いのかについては、自身の耳で只管に聴くことを繰り返していく他ありません。
私の経験ですと、分解能が高いと思ったものの殆どが高価格帯のものであり、手が届かないものばかりですが、今選ばれた機器達はその中でも自分の身の丈で導入出来る最高のものだと思いながら使っています。

6:再現性
 ・Speakers:Fundamental RM10
 ・PC Transport:Fanless Silent Audio PC
 ・DAC:exaSound e20mk3
 ・Power Cord:Crystal Cable Dream Line Plus
 ・Power Amplifier:Fundamental FT-sa4.0B

一言コメントのようなもの:
・再現性について、
再現性を高めるには豊富な情報量と色彩表現が不可欠です。

・PCトラポについて、
PCトラポをチューニング前に、物理的なノイズ(ファンや電源)と高負荷時(DSD再生)の内部のノイズが小さくするために、ファンレス仕様の低電圧駆動で必要十分なマシンスペックの物を選択しました。
チューニングの際はソースの再生に特化するように最適化を深い領域で行っています。再生ソフトについては利便性と音質を両立するべく、Roon + HQplayerの組み合わせを選びました。
その他、様々なチューニングを行うためのソフトを導入し、音質を高めています。

・DACについて、

dCSやMSB、CHORDのような独自開発のDACでは無く、汎用チップを使ったDACを選んだ理由としては3つあげられます。
1つ目は価格、2つ目はメーカの音色が薄い、3つ目は過剰なまでの演出がされないことです。
ソースに含まれる音色に対して着色を行わず、情報量を落とさず精度の高い変換器として選んだのがexaSoundになります。
ESS社のチップが採用されているDACはモノトーン調で無機質とよく言われますが、モノトーン調の時点でメーカの音色が乗っているか情報量が欠落していると私は思っています。
このDACは私が求める豊富な情報量と色彩表現を手が出せる価格帯で実現したものだと思っています。

・電源ケーブルについて、
DLPやADのもう一つの特徴である色彩表現は、他社には無い魅力があります。
特に私が聴くような音楽では、埋もれがちな楽器やボーカルに対してスポットライト当ててくれるような感じで、今まで見えなかったものをはっきりと写し出すことが出来ます。
明瞭なシステム程、明るさのピークが伸びるような間隔に陥りますが、やり過ぎると音の明暗の暗い部分(影)がなくなってしまうので注意が必要です。

●Result
実際にシステムを組み上げてみて、理想の音にどれだけ近づいたかの結果を述べていきます。
※◎→実現、○→概ね実現、△→改善の余地あり

まず、①「ストレスを感じさせない音」については80%達成出来ました。

・耳に刺さらない→◎
・帯域のピーク感を感じさせない→◎
・音の遅れを感じさせない→○
・サウンドステージが平面的にならない→○
・音がダマにならない→○
・音が被らない→○
・定位感が曖昧にならない→○
・コンプレッションによる音圧のピーク感を感じさせない→◎
・抜けの悪さを感じさせない→○


まず、聴き疲れを感じさせない耳当たりの良さと帯域バランスは実現出来ました。

音の遅れを感じさせないについては、中低域と極低域の遅れがまだ少しあるのでそれを覗けば概ね、実現出来ました。

サウンドステージが平面的にならないについては、前後左右の広さを確保することが出来つつ、音像同士の距離感が明確になることで立体的なサウンドステージが形成されました。
まだ、曲によって奥行き方向と上下方向が甘いと感じる部分があるので概ね実現だと思います。

音のダマ感や被りは、高い分解能によって相当解れましたが、曲によって解れ足りないと感じているので、概ね実現にしています。

定位感が曖昧にならないについては、センターボーカルやツインボーカルは満足できる定位感になりましたが、3人以上のボーカルまたは楽器によっては曖昧さが残るので概ね実現にしています。

コンプ音によるピーク感を感じさせないについては、実現出来たと思うほどに感じられなくなりました。

抜けの悪さを感じさせないについては、曲によってまだ悪さをしていると感じられることから概ね実現にしています。

次に②「目の前でアーティストが歌っているように感じさせる躍動的な音」については60%達成出来ました。
・楽器やボーカルに厚みがある→○
・キレと張りがある→○
・ボーカルの口が大きくならない→◎
・スピード感とノリの良さ→○
・声質の再現力→○
・定位感のブレと滲みが少ない→○
・纏まり→◎


まず、楽器やボーカルに厚みがあるについてはReference比で見れば実現出来たと言えますが、トータルで見るとまだ厚み不足のモノが所々あるので概ね実現にしました。
具体的にはチェロやコントラバス、ベースの厚みがまだ足りないと思いました。(厚みというより、深み?かも)

キレと張りがあるについては、ドラムの再現力の観点でまだ不満があることから概ね実現にしました。

Referenceにおいてボーカルの口が大きくならないことから、実現出来たにしました。

定位感のブレと滲みの少なさについては、3人以上のボーカルや音数が非常に多いソースに関してまだ不満があることから概ね実現にしています。

スピード感とノリの良さについては、中低域と極低域の遅れがまだ少しあることから概ね実現にしました。

声質の再現力は、Reference比で見れば実現出来たと言えます。
しかし、佐倉綾音と高橋李依のキャラ声や南條愛乃の声質に関してまだ納得が言ってないことから概ね実現にしました。
※上記に上げた名前は、納得していない一例。

纏まりについては、何を聴いても楽しい!と感じられるようになったので実現出来たと思います。

①と②を合わせると70%達成なので、大きな不満は感じられないシステムが構築出来たと実感しています。

以下にReference毎の歌っている度合を示します。

田村ゆかり:110%

花澤香菜:105%

水瀬いのり:90%


●Outlook for the future
今後の予定について書いていきます。

まず、声質の再現力と楽器の質感向上のために以下の電源ケーブルを導入する予定です。
・Crystal Cable Absolute Dream or Ultimate Dream(値段次第) 1m
・Jorma Design AC Landa Cu or RH 2m

次に、再現性向上を考えてネットワークブリッジを導入する。
・exaSound PlayPoint

スピード感と基本性能向上のために以下のパワーアンプの貯金を開始。
・Fundamental MA10

基本的にはボーカルをより良く歌ってもらうために、今後も微調整をゆっくりじっくり行っていく予定です。

●Editor's note/Acknowledgments
ホームオーディオを初めた当時は音質にばかり耳と意識が行ってしまい、音楽を楽しめるという状態ではありませんでした
特に私が聴く音楽というのはオーディオファイルやショップの人間からすると、「音の悪いソース」「オーディオでは鳴らすべきでないソース」という言われようでした。
その当時の私は、まだ理想とする音への軸が定まっておらず、そういった人達の意見を聞いて常に右往左往していました。
私が好む音楽への思いがどんどん希薄になる中で、幾度となく「もうお金をかける必要はないかな」「ポータブルに戻ろうか」という気持ちにもなりました。
そんなことを思いながらも4年、のんびりとホームオーディオを続けてきました。

私のオーディオと音楽に対する考え方が大きく変わったのは去年の8月のことです。
それは、当ブログでもお馴染みexorionさんとの交流が始まった頃です。
初めてお宅に訪問をしたのはその3ヶ月後のことです。まだ堅苦しい訪問記を書いていた頃ですが、当時の興奮が文章を読み返していると感じられます。
あの訪問があったからこそ、ただ「鳴る」のではなく「歌っている」という感じが得られたのだと思います。
そして、そこで初めて私が聴く音楽が悪いのではないと確信しました。
それから、今に至るまであっという間の出来事でした。
どうやったら歌ってくれるのか、消化不良要素を潰せるのか、彼との相互オフを繰り返して行く中で幾度となくブラッシュアップされていきました。

今、この記事が書けているのも私の好む音楽を楽しく聴ける形(道)へ手を差し伸べてくれた彼が居てこそだと思っています。
改めて、感謝の気持ちをここで述べたいと思います。
ありがとうございます!

そして、もう一人、己の理想とする音に対するブレのない姿勢を自身のシステムと会話の中で示してくれたNOSさん。
訪問する度に音と彼のオーディオに対する考え方は、私も見習わなくては...!と常々思っています。
今回の記事では素晴らしい写真を撮影して頂き、私とシステムの機器共々非常に喜んでおります。
この場を使って、感謝を申し上げます。

その他にも、多くの方との出会いによって自分のオーディオ、音楽に対する考え方や行動に大きな影響を頂きました。

来年も多くの方のお宅へ訪問し、様々な音に触れながら、自身の理想とする音のより高い実現をするべく励んでいこうと思います。

-Loui-

おまけ:
今年はA3が二度も実現したことは自分の中で印象深い出来事です。
A3とは、Anison of the Threeの略で、アニソンオーディオファイルが一箇所に集まり音楽を聴きながら談笑する場のことです。
私が勝手に命名して使っているワードです(笑)
現在は私、exorionさん、hayateさんの三人でそれぞれの家に集結し不定期でやっています。
特にブログの一読者であった私がhayateさんとオフをしたりオーディオや音楽についてお話出来る機会が来るとは思ってもいませんでした。
同じジャンルでホームオーディオをやっている方は少ないので、今後もっと増えたらなぁと思っていたり。
(S1を使いでCrystalに興味津々なTさんやシュンヤッタマンにも是非来て欲しい!とこの場で呟く)

『NOSさん撮影集』

・Fundamental FT-sa4.0B
IMG_2345.jpg

IMG_2420.jpg

・Fundamental RM10
IMG_2390.jpg

IMG_2393.jpg


MIT Oracle Matrix 50 Interconnect 導入記

8月中旬に導入したInterconnectについての導入記になります。
導入したものはMITの現行モデルである「Oracle Matrix 50 Interconnect」になります。
(厳密にはこちらのモデルはRev.1で現行はRev.2に変わっています。)

ファイル 2016-11-27 14 26 53
・Oracle Matrix 50の外見1(撮影者:ブログ主)

導入の経緯としては、
信号ラインのALL MIT化(High Endシリーズ以上)の実現をするための第三弾として導入されたのがこちらのOracle Matrix 50になります。
これで漸く、ALL MIT化(High Endシリーズ以上)が実現できました。

現在、MITは国内に輸入代理店を持たないので、カナダから個人輸入で入手しました。
概要の前に、現在のMITのラインアップを簡単に紹介します。
今回はInterconnectについてです。

MITのInterconnectは大きく3つのシリーズがあります。
シリーズ名
グレード
価格帯レンジ(USD,1m,RCA)
各シリーズ最上位の画像


StyleLine Series
→Started グレード
→200~500USD(3モデル)
StyleLine_SL_8_R_56eb396ee7749.jpg
・StyleLine SL 8 RCA(公式HPより)

・SL-Matrix Series
→High End グレード
→1300~5000USD(3モデル)
SL_Matrix_50_Aud_5265b45613c0a.jpg
・SL-Matrix 50 RCA(公式HPより)

・Oracle Series
→Reference グレード
→7000~20000USD(4モデル)
Oracle_MA_X_SHD__525f36d4528d5.jpg
・Oracle MA-X SHD RCA(公式HPより)

詳しくは公式HPの商品一覧から_

【概要】
Oracle Matrix 50はOracle Seriesの最下位に位置するモデルです。
今回は2mのUSED品を格安で輸入しました。
(新品だと2m:6249USDもするので高いですね。後ディスコンなので流通在庫かUSED品でしか手に入りません)

このモデルにも特徴的なBOXが左右に一個ずつ付いています。
また、MAやMA-X2と同様にMIT特有の技術として「Multipole Technology」や「Adjustable Impedance Selector」が採用されています。

ファイル 2016-11-27 14 26 35
・Adjustable Impedance Selector(撮影者:ブログ主)

技術の説明についてはOracle MAの際に書いていますのでそちらを御覧ください。
『MIT Oracle MA Interconnect 導入記』

このモデルはMA-Xに採用されている回路を小型化し、小さなBOX(MA-Xの半分)に収めたもので、小型化やコストを抑えるために「2C3D、JFA、SIT」等のMIT特有の技術を採用していません。
また、BOXに関してはMAやMA-X2と同様のCNCで加工された金属ボディではありません。(恐らくプラ材)
今までReferenceグレードの性能を実現するために3~4倍掛かっていたコストを抑え、Oracleシリーズとして高い性能とコストパフォーマンスを持って登場したのがOracle Matrix 50になります。

Oracle Matrix 50のArticulation Pole数は50とされています。
50poles.jpg


余談として、今回入手したのはRev.1で現行モデルとしてRev.2が出ています。

Oracle_Matrix_50_56eb38710ca43.jpg
・Oracle Matrix 50 Rev.2 (公式HPより)

主な違いとしては以下の通り、
Adjustable Articulation Response Module (A.A.R.M.)の採用
“V” Configuration(本国で特許取得済)の採用
・BOXの材質は変更せずにサイズがRev.1より大きくなっている
・価格は1000USD高くなっている(1m(5999USD)→1m(6999USD),2m(6249USD)→2m(7249USD))

説明していない上記2つの技術について簡単に紹介します。

Adjustable Articulation Response Module (A.A.R.M.)[特許出願中]
こちらは当ブログでも試聴記を書いているMA-X2にも採用されている技術です。
他だと現行のMA-X3や最上位のMA-X SHDにも採用されています。

箱に付いているArticulation Selector(Less or More)を調節することで、システムを最適化することが出来ます。

以下に公式の解説の一部を訳したものを掲載します。(引用している特性はOracle MA-Xのもの)

Articulation Selectorを使用すると、リスナーはトランジェント、ディテール、イメージング、および音楽性の最適なバランスのためにこのinterfaceを「微調整」することができます。

下のグラフは、Articulation Selectorスイッチの各設定に対するOracle MA-XのArticulationの応答の示したものです。

MIT_AARM_info_sheet_01.jpg
・MIT_A.A.R.M._info_sheet(公式HPより)

グラフは、
横軸は周波数(Hz)及び人間の可聴域の帯域幅(20Hz~20kHz)を示しています。
縦軸はArticulation(-10%~60%)を示しています。
50%のラインでは、理想的なArticulationの応答のベースラインとして機能しています。

プラスの値[More(+1,+2)]を選ぶと、システムのトランジェント、ディテール、イメージング及び音楽性が向上させます。
マイナスの値[Less(-1,-2)]を選ぶと、システムにMoreとは反対の効果を与えます。

Selectorイッチをどこに設定するかを決めるのは、主観です。
Selectorスイッチを設定して、システムパフォーマンスが最も良いと感じる場所を選び、音楽をお楽しみください!

ここまで

この技術に関して、拙宅やexorion邸でMA-X2を使って調節を行い、聴いたことがありますが面白いくらいに音が変わります。
人によって感じ方は変わりますが、私が試した感じでは特定の女性ボーカルにもう少し明るさや可愛さが欲しいなと思った時に使います。この機能欲しさに上位グレードが欲しいと思うことも(笑)

“V” Configuration(本国で特許取得済)
ケーブルをBOXの同方向(端)から出すことで、BOXを近くのラック(棚)や床に設置することが出来、それにより接続機器へのアクセスが容易になりました。
また、ケーブルへのストレインリリーフを実現しました。

ストレインリリーフ:ケーブルとコンタクトの接続部に有害な力が加わらないように、コネクタ後端に取り付けケーブルを保持すること
引用:アンフェノールジャパン 一般的なコネクタ用語集


【外見】
ケースは非常に薄く、Oracle MAの3分の1くらいです。
デザインもOracle MAと大きく変わった所は無いですね。
ファイル 2016-11-27 14 25 28
・ケース外観(撮影者:ブログ主)

ケースを開けるとビニール袋に入ったケーブル本体、それとは別にカタログとマニュアルが出てきます。
SLM90SやOracle MAと比べると包装がシンプルですね。
ファイル 2016-11-27 14 25 57
・ケースの内部(撮影者:ブログ主)

全長はBOXを入れて2mで上流側が約1.4mで下流側が約0.5mに分かれており、その間にBOXが付いている構成になっています。
ケーブルは撚り線を使っており、他のモデルと同様取り回しが良いです。
BOXの素材は樹脂(恐らく、プラスチック)が使われています。
Oracle MAやMA-X2よりは軽いです。
ファイル 2016-11-27 14 26 17
・Oracle Matrix 50の外見2(撮影者:ブログ主)

RCAプラグはコレットチャック式になっており、ジャックに負担がかかり難いので使いやすいです。
ファイル 2016-11-27 19 36 28
・Oracle Matrix 50の外見3(撮影者:ブログ主)

【レビュー】
まず、傾向としてMAやMA-X2に似ている部分が多々ありますので比較も含めたレビューを書いていこうと思います。
最後に、信号ラインのALL MIT化(High Endシリーズ以上)の効果についても触れます。

導入場所(経路):プリ-パワー間

プラスと捉えられる傾向について

・全域における高い明瞭度
Referenceグレードの最下位と言ってもここは流石と言えます。
Articulation Pole数はMAやMA-X2よりも低いですが、

高域の明瞭度: MA < Oracle Matrix 50 < MA-X2
中域の明瞭度: MA = Oracle Matrix 50 < MA-X2
低域の明瞭度: MA < Oracle Matrix 50 < MA-X2

と感じました。
勿論のこと、各帯域明瞭ではありますが決して音はキツくなったりせず、耳あたりの良さを確保しています。

・No Color Lation and Flat Balance
色の少なさという観点ではMA-X2に近く、帯域バランスも悪く無いです。
(音色の自然さは世代が上ってくほど精度は上っていくように感じています。)
MAで感じる低域の膨らみ、高域の下がりは、Oracle Matrix 50では感じられません。

・正確な音のコントロール
特に低域のコントロール力の高さが現行MITの他社をも凌ぐ魅力の1つだと言えます。
MIT(High Endシリーズ以上)は低域の膨らみ、滲み、抜けの悪さ、スピード感の遅れなど、現代アニソンで抱える問題部分を解消してくれる大きな役割果たしてくれます。

試聴したものを含めて並べると

低域のコントロール力: MA < Oracle Matrix 50 < MA-X2

と感じました。

・3次元的なサウンドステージの展開と音像表現
上下・左右・前後方向のステージ展開、その中に定位する輪郭に滲みのない音像表現
この点において並べると

上下・左右・前後方向のステージ展開: Oracle Matrix 50 < MA < MA-X2
音像表現: Oracle Matrix 50 < MA < MA-X2

と感じました。
Oracle Matrix 50があくまでもReferenceグレードの最下位と感じさせられる結果でした。
やはり、2C3DやSITなどMIT特有の技術が採用されていない差なのかと思いました。

・高いSN表現
背景の静かさ、明暗の違い(黒の重さ)
この点において並べると

背景の静かさ: Oracle Matrix 50 < MA < MA-X2
明暗の違い: Oracle Matrix 50 < MA < MA-X2

と感じました。
BOXの材質やプラグ、上記の項と同様、JFAが採用されていない差なのかと思いました。

【まとめ】
売りとしているReferenceグレードの性能をハイコストパフォーマンスで実現というのは納得できる効果を感じることが出来ました。
上位モデルとの差を感じながらも、2007年当時フラグシップモデルであったMAをも凌ぐ部分があったことには驚きました。
世代が上がる(現在:第5世代)ことによる性能(音質)の向上は確かにあり、それに伴って高価格になっている現状には(ry
そうであっても、今後もMITが出す製品は、私にとってシステム構築における重要なコンポーネントの1つであることには変わりませんが(笑)


信号ラインのALL MIT化について

・DAC-プリ間: Oracle MA
IMG_5150.jpg

・プリ-パワー間: Oracle Matrix 50
ファイル 2016-11-27 14 26 53

・パワー-スピーカ間: SL-Matirx 90 S
ファイル 2016-10-23 16 20 54

ALL MIT化により、

「音が野放図に放たれるのではなく纏まりを持ちつつ、正確な音階で曖昧さや滲みを感じさせない安定感のある音」

になりました。

私は今回の試みで現代アニソンの鳴らし難さ、消化不良を生じさせやすい大部分をコンポーネントによって改善させる1つの方法を見つけたと思っています。
勿論、スピーカや上流から下流の機器選定、電源対策も大事ですが、それと同じくらい私にはその機器とを繋ぐ経路も大事だと実感させられました。
今後の導入記の予定としてはNEWスピーカとNEWパワーアンプのファーストインプレッション等を書く予定です。
そして、それを通してそれぞれの重要性に触れていけたらと思っています。

最後に、
今回、当初の想定額の半分以下で収まったのはMAを譲って頂いたロメオさん、SLM90SのJohnさん、Oracle Matrix 50のPeterさんのおかげだと言えます。
そして、ALL MIT化のきっかけを作って頂いたexorionさんへ
改めて、心より感謝申し上げます。

MIT関係の記事
・『MIT Oracle MA-X2 (MA-X Rev2) 試聴記』_
・『MIT Oracle MA Interconnect 導入記』_
・『MIT SL-Matrix 90 Speaker Interface 導入記』_

MIT SL-Matrix 90 Speaker Interface 導入記

7月下旬に導入したSpeakerケーブル(Interface)についての導入記になります。
導入したものはMITの現行モデルである「SL-Matrix 90 Speaker Interface(以下、SLM90S)」になります。

ファイル 2016-10-23 16 23 08
・SLM90S(撮影者:ブログ主)

導入の経緯としては、
信号ラインのALL MIT化(High Endシリーズ以上)の実現をするための第二弾として導入されたのがこちらのSLM90Sになります。

現在、MITは国内に輸入代理店を持たないので、USAから個人輸入で入手しました。
概要の前に、現在のMITのラインアップを簡単に紹介します。

MITのSpeaker Interfaceは大きく4つのシリーズがあります。
シリーズ名
グレード
価格レンジ(USD,8ft,single)
各シリーズ最上位の画像

StyleLine Series
→Started グレード
→500~1200USD(3モデル)
StyleLine_SL_12__516c883697d61.jpg
・StyleLine SL12(公式HPより)

SL-Matrix Series
→High End グレード
→2500~10000USD(3モデル)
SL_Matrix_90_Spe_56e1ffe6e044d.jpg
・SL-Matrix 90(公式HPより)

Oracle Matrix Series
→Reference グレード
→15000~30000USD(2モデル)
Oracle_Matrix_Su_56e1ff746e895.jpg
・Oracle Matrix Super HD 120 Rev. 2(公式HPより)

The Articulation Control Console(ACC) Series
→Note Perfect グレード
→45000~80000USD(3モデル)
ACC_268_Articula_56c3afb9cd1b4.jpg
・ACC 268(公式HPより)

詳しくは公式HPの商品一覧から_


【概要】
SLM90SはSL-Matrix Seriesの最上位に位置するモデルです。
今回は10ftのUSED品を格安で輸入しました。
(新品だと10ft:10359USDもするので流石に買えません...)
このモデルにも特徴的なBOXが左右に一個ずつ付いています。
また、MIT特有の技術として「Multipole Technology」が採用されています。
技術の説明についてはOracle MAの際に書いていますのでそちらを御覧ください。
『MIT Oracle MA Interconnect 導入記』

90poles.jpg
SLM90SのArticulation Pole数は90とされており、Reference グレードであるOracle Matrix HD90 Rev.2のSDモードと同等のPole数となっています。(HDモードは115 Poles)
違いとしては、採用されている技術(HD90には2C3D、F.A.T) やInterfaceの素材が金属(アルミ)などです。


【外見】
過去のMITとは異なるケースに入っています。
SLシリーズのロゴがあしらわれており、非常にシンプルなデザインになっています。
ファイル 2016-10-23 16 19 11
・ケース外観(撮影者:ブログ主)

ケースを開けると内側に緩衝材(スポンジ)が敷き詰められており、頭にはMITのロゴが印字されています。
緩衝材の頭を外すとケーブルが専用のポーチに入って収納されています。
ファイル 2016-10-23 16 20 09
ファイル 2016-10-23 16 20 32
・ケースの内部(撮影者:ブログ主)

全長はBOXを入れて10ft(3m)で上流側が約1.4mで下流側が約1.4mに分かれており、その間にBOXが付いている構成になっています。
ケーブルは撚り線を使っており、太さはあるものの非常に取り回しが良いです。
ファイル 2016-10-23 16 22 51
ファイル 2016-10-23 16 23 08
・ケーブル外観(撮影者:ブログ主)

BOXは従来のような角ばった形では無く、角が取れた綺麗な曲線を描く形になっています。
(シリーズ名にある通りスタイリッシュですね!)
BOXの素材は、SL-Matrix Seriesまでは樹脂(恐らく、プラスチック)が使われています。
なので、Oracleよりは軽いのでケーブルに負担をかけにくいです。
ファイル 2016-10-23 16 21 14
ファイル 2016-10-23 16 21 36
・Interface外観(撮影者:ブログ主)

プラグはYラグになっており、購入時にYラグかバナナプラグで選ぶことが出来ます。
ファイル 2016-10-23 16 22 24
・プラグ外見(撮影者:ブログ主)

【レビュー】
毎度のこと、細かいパラメータや比較などは入れずに、このケーブルを導入してみて感じたことをそのまま文にしていこうと思います。

導入場所(経路):パワー-SP間

まず、傾向としてInterconnectのMA、MA-X2と大きくは変わらないので今回は、「exorion邸訪問記その3」の最後に書きました『弩級SPケーブル3種聴き比べ』の結果を交えて書いていこうと思います
「exorion邸訪問記その3」
IMG_5564.jpg

プラスと捉えられる傾向について

・全域における高い明瞭度
現行のMITの上位グレードに感じる特徴の1つです。
Articulation Poleの高さをしっかりと感じられる部分で、上から下まで滲み無く明瞭に聴き取ることが出来ます。
明瞭でありますが、決して音はキツくなったりせず、耳あたりの良さを確保しています。

・No Color Lation and Flat Balance
こちらも現行に共通して感じられる部分で、音色に対して着色は行わず、各帯域のエネルギーバランスに関しても盛ったり減らしたりということを感じさせません。
この特徴は他社製のケーブルを入れた時によく感じます。

・正確な音のコントロール
信号ラインのALL MIT化を進める1つの理由になっている要素です。
音が野放図に放たれるのではなく纏まりを持ち、正確で曖昧さを感じさせないのは現代アニソンを楽しく鳴らす上で重要なコンポーネントの1つだと思っています。
特に正確さという意味では中低域から低域の描写に長けており、この音に慣れと体外のケーブルはコントロール不足だと感じます。(それが生に近い音かは別として)

マイナスと捉えられる傾向について
今回は主に比較した際に、物足りないなぁと感じた部分を書いていこうと思います。

・SN感の表現
3種の中で一番低い結果となった要素です。
もう少し背景の静かさを感じられたらと思いました。
音像に対する明暗の部分で、暗の部分が浅く感じたので、曲によってボーカルの音像定位の甘さと立体感不足を感じました。
この点についてはシールドの違いやSLM90Sの場合、Interfaceのボディが樹脂なのもこの部分に関係していると思っています。

・躍動感と色彩感
あくまでADと比べてですが、音楽が躍動し情感を感じられるような音楽性を持つケーブルかと言われると疑問を感じます。
ソースのそのままを正確に滲み無く描写するのが現行MITだと思っています。
私が信号ラインに要求しているケーブルの性能と要素としては満たしているので問題は無いですが、曲によってどうしても物足りなさを感じてしまいます。


【まとめ】
強烈な個性を持たないケーブルだけに、人によっては地味と感じるかもしれませんが基本性能の高さやバランスの良いニュートラルなサウンドは最近のハイエンドケーブルでは希少だと思っています。
音作り、取り回しの点では使いやすさの際立つケーブルで人によってはこのモデルでSPケーブルを終息出来ると思います。
ネックとなるのは、価格だと思います。やはり高いと思います...。
しかし、オーディオ製品に全般に言えることですが、物の価値を決めるのは買った人間のみであり、自分自身が納得出来れば価格というのは些細な部分でしかないと思っています。
好きな音楽を聴きたいために何が足りないのか考えた時にコンポーネントで解決出来る部分であれば、私はいくら高かろうと最短経路だと思い投資すると思います。
最終的にはReferenceグレードであるOracle Matrixを試したいです。当分の間は格安の出物がない限り変わることの無いですが(笑)。

いよいよ、次回でMITの導入記は最後になります。
導入するコンポーネントのレビューと待望の信号ラインのALL MIT化によって作り上げられるサウンドについて書いて行こうと思います。

exorion邸訪問記その3

3回目の訪問記となります。
(正しくは5回目?の訪問となります)
※各回システムがある程度煮詰まった時点で書いています。
IMG_5553.jpg

前回の訪問記はこちら

まず、大きく変更された部分を列挙していきます。
・レイアウトの変更(詳しくは画像で)
・ルームチューニングの実施
・各コンポーネントの導入
・ラック及び電源の強化

次に、機材及びケーブル構成について、
※赤字が変更または新たに導入された部分

・CDP:Metronome Technologie T2i Signature (120V)
 - Jorma Design Prime Power(電源ケーブル)

・プリアンプ:Spectral DMC-30SS Series2 (120V)
 - Crystal Cable Absolute Dream Power(電源ケーブル)

・パワーアンプ:Spectral DMA-200S Series2 (100V)
 - Stage iii Concepts Leviathan Statement Audio Power(電源ケーブル)
 ※BMI Cables Oceanic Statementから変更

・スピーカー:Magico Q3
 - Crystal Cable Absolute Dream (SPケーブル)
 ※Stage iii Concepts A.S.P. Reference Mantikorからの変更

・ステップアップトランス:CSE TX-2000XN(100V->117V)
 ※CSE ST-500からの変更
 - Transparent Audio Opus Power(電源ケーブル)
 - CDP及びプリアンプに使用

・電源タップ:J1 project PT6PL(Tuning by Brise Audio)
 - K racing audio design Device 1SE(電源ケーブル)
 - パワーアンプに使用

・ラック: Andante Largo Rigid Tower 684 Black
 ※QUADRASPIRE Q4Dからの変更
 - パワーアンプ以外に使用
 - 各機器の下にFuhlenCoordinate FB-FA455を使用

・オーディオボード:finite elemente Pagode“Signature”Platform
 ※FuhlenCoordinate FB-FA455からの変更
 - パワーアンプに使用

・インターコネクト
 - MIT Oracle MA-X2 RCA(CDP→プリアンプ)
 ※Nordost Valhalla RCAからの変更
 - MIT Oracle MA-X2 RCA(プリアンプ→パワーアンプ)

ルームチューニング材:
Vicoustic
 - Flexi Wood A50 x8枚
 - Wave Wood x22枚
 - Cinema Round x2枚

IMG_5555.jpg
IMG_5559.jpg
IMG_5561.jpg
IMG_5563.jpg
IMG_5556.jpg

まず、曲ごとのレビューの前に、今回の大きな変更点である
・レイアウトの変更
・ルームチューニングの実施
・各コンポーネントの導入
・ラック及び電源の強化
これらを行ったことでどのような変化があったのかを書いていこうと思います。

「レイアウト変更」について
2回目の訪問記までは部屋を横に使うレイアウトになっており、SPとリスナーまでの距離が近く、
後ろの壁にSPを近い状態でした。
傾向としては、
直接音重視で間接音が少ない(余韻や広がり)
音場表現よりも音像表現。

レイアウト変更後は部屋を縦に使うレイアウトになっており、SPとリスナーまでの距離が離れ、
後ろの壁とSPの間に空間を持たせています。
傾向としては、
前後におけるサウンドステージの広がりと奥域がよく出るようになったことです。

しかし、変更当初は前回までのプラス面である、
・音がしっかり前に飛んでくる
・音像同士の前後感がハッキリしている(実体感、立体感、躍動感が出てくる)
・曲中の各パートの聴かせたい所が自然と耳に入ってくる(主役の描き分けが上手い)
・ボーカルや楽器の質感、色彩感の表現が豊か

これらの点が尽く感じにくくなる状態に陥いってました。
具体的には、
本来のMAGICOのネガティブな特徴である音が遠く前に出てこない(音像が引っ込む)
部屋が広い分、間接音が圧倒的に増え、距離感と定位感が散漫になる。
直接音が減り、聴かせたい所以外が多く耳に入ってくる。(付帯音、不要な余韻)
ボーカルにライブな部屋特有のエコー感が乗り、質感が悪くなる。
コンプ音特有の膨らみの制御が甘くなり、抜けが悪く感じる。

何故、そういった状況に陥ったかというとこの時点ではルームチューニングが一切行われていなかったからです。
SPのセッティングが甘いのでは?という意見も有るかもしれませんが、多少の改善はあっても根本的な改善にはならないと思っています。
初めに3回目の訪問記ではあるが、実際はその間に何度かお邪魔させて頂いています。全てを書かなかったのはこういった状況に陥っていたことも理由の1つです。
改めて、ルームチューニング(アコースティック)が施されているという前提がない限り、広さは正義とは言えないと実感しました。
むしろ、悩みの種が増大して苦労されるのでは?と思っています。

「ルームチューニングの実施」について
今回は実施前の段階でexorionさんとどのように施していくかを相談しました。
実際に部屋の図面とSPや機材配置を考慮しながら考えました。
主にチューニング剤として用いるのは、海外ではオーディオルームにも導入実績が高いVicousticです。
まず、ライブな部屋を弱デッド方向にしていくために吸音パネルを主としたパネルを複数発注しました。
はじめは、相談の段階で作成した一次反射や各コーナーの音篭もり対策のパネル配置でしたが、最終的には実際に音を聴きながら調整していく段階で変更されました。
この点については彼自身が、追い込んでいったものになります。

前置きが長くなりましが、今回訪問した際に部屋に入って感じたことを書きます。
入って直ぐに感じるのは、対策された部屋特有の静かさです。
会話の声が変に響かず、明瞭ではっきりと聴こえます。
レイアウト変更当初のライブな感じ、エコー感は無くなっていました。

では、変更後に陥ったマイナス面でどの部分が改善されたかを書いていきます。
余分な間接音が調整され、距離感と定位感が散漫にならなくなり、ある程度直接音も感じられるようになりました。
一番気になっていたボーカルのエコー感は無くなり、質感の悪さが解消されました。
また、コンプ音のコントロールがされて、膨らみや抜けの悪さも改善されていました。

しかし、この時点ではMAGICOのネガティブな特徴である音が遠い部分は改善されませんでした。
ボーカルが遠く後ろの壁にめり込むようになっていたとメッセージで伺っています。

「各コンポーネントの導入」について
この部分に関しては導入したものごとに書いていきます。(順番通り)
・MIT Oracle MA-X2 Interconnect(CDP→プリアンプ)
今回の訪問前に、変更前のNordost Valhallaと比較を行いました。
結果としては圧倒的とも言えるものでした。
Valhallaってこんなに低域が緩く、曖昧だったの?と驚きました。
また、ボーカルに乗る特有の癖も比べると気になりました。
情報量、レンジ感などといった基本性能においても軽く凌駕していました。
MA-X2については前に拙宅での試聴記をまとめているのでそちらをご覧ください。
MIT Oracle MA-X2 (MA-X Rev2)試聴記はこちら

・Crystal Cable Absolute Dream (SPケーブル) ※以下、AD
彼のシステムでは2本目となるAD。おそらくスピーカケーブルの国内ユーザとしては初となります。
1本目は電源に、2本目はラインという異なる導入場所でどのような変化があるのか、モノの注文をした連絡を受けた時から楽しみでした。
聴いたタイミングとしては今回の訪問が初となります。
感想としては、電源ケーブル以上の効果に驚きました。
まず、ボーカルが遠く後ろの壁にめり込むようになっていた点については見事に改善されていました。
ADとDLPの真骨頂である音像の輪郭をくっきりカラフルに出し実体感を高める部分が電源ケーブル以上に出ていました。
また、全体域に渡る切れの良さとハイスピードな感じも健在でした。
そして、前回まで使用していたStage iii Mantikorよりも音数が多く、音で空間を満たしてきました。
詳しく書いていくとキリがないので、今回の訪問前のおまけで書く予定の「弩級SPケーブル3種聴き比べ」にてもう少し書いていこうと思います。

・Stage iii Concepts Leviathan Statement Audio Power(電源ケーブル)
こちらもおそらく国内初となります。
今回の訪問前にCablefanのオーナーであるロメオさんよりお借りして試聴した際の感想を書いていきます。
(厳密には国内でセカンドオーナーになります)
試聴の際は、変更前に使用していたBMI Cables Oceanic Statement(以下、Oceanic)との比較を行いました。
差は歴然でした。Oceanicを見た目と音の両方で小魚扱いする有様。
特質すべきは、音の落ち着き具合と違和感の無い質感表現です。
また、非常に安定感もあり、ドンと構える実体感のあるボーカルはOceanicでは比べ物になりません。

Crystal Cable(AD)とStage iii Concepts(Leviathan)において、ボーカル表現の「明」と「暗」のトップとも言える両者の組み合わせは凄まじいです。

「ラック及び電源の強化」について
実際に聴き比べていないので割愛します。

それでは、ソースごとのレビューに移ります。
前回同様、メインの再生機器がCDPのため、持ち込みソースはCDになります。
レビューはexorionさんの方で掛けたソース47曲の中から5曲と私が掛けたソース8曲の中から4曲を書いていきます。

まず初めに彼が掛けた曲の中から5曲をピックアップ(掛けた順不同)。

1曲目: 水樹奈々「SMASHING ANTHEMS」より『Glourious Break』
SMASHING ANTHEMS

感想:
レイアウト変更とルームチューニングによる効果が如実に現れた一曲です。
彼の所で聴く水樹奈々はとにかく素晴らしい歌いっぷりですが、レイアウト変更前を超える部分を感じることが出来ました。
それはステージ展開とスケール感です。
バックにオーケストラ、その前に立つボーカルという感じですが、このオーケストラの表現力が変更前とは比べ物にならないくらい良くなっていました。
広大なサウンドステージの中にどっしり構えるオーケストラを見渡すことができ、音圧となって前へ伝わってきます。
そして、オーケストラの表現力に負けることなく、ボーカルがしっかりと主張してきます。 
決して交じり合わないということは無く、絶妙な調和(一体感)をもって聴こえてきます。
曲の終わりまで、部屋の空気感が変わっていることがわかります。
終わった後には思わず拍手をしたくなるような情に訴えかけてくる音でした。

2曲目: 鈴木このみ「Beat Your Heart」より『Beat Your Heart』
Beat Your Heart

感想:
現代アニソンにおける消化不良要素を多く満たした一曲になります。
特にドラム捌きとボーカル表現に注目して聴くことが多いです。
これも、レイアウト変更とルームチューニング後の方が良いと感じました。
特にフロア型でこの曲をコントロールするのは至難の業だと思っています。
しかし、彼の所ではMAGICOのずば抜けた基本性能やMA-X2とLeviathanのようなコントロールを得意とするコンポーネントによって徹底的に消化不良要素を潰していきます。
なので、ストレスを感じさせず曲の良さが引き立ちます。
特にドラム捌きはハイスピードに空間を震わしながら、重圧となって体に襲いかかってきます。
中低域以降の量感や情報量が非常に多いソースなので、コントロール不足だとボーカルが行方不明になってしまいますが、そんなことも無く明瞭で張りがあり実体感を持ちながら歌わせてきます。
全体的に情報量過多なソースなので空間に余裕が出来た今のほうがよりストレスを感じさせず聴くことが出来ると思いました。

※消化不良要素については別のトピックスにてまとめているのでそちらをご覧ください。

3曲目: 小木曽雪菜(米澤円)「WHITE ALBUM2 Original Soundtrack ~setsuna~」より『届かない恋 Valentine Live』
WHITE ALBUM2 Original Soundtrack ~setsuna~

感想:
アコースティックギターとボーカルというシンプルな構成の曲になります。
ギターから始まる部分で鳥肌が立ちました。
奏者が右後方に見えてきて、一音一音が明瞭で分厚く、思わず「何だこの生々しい実体感は!」と声を出してしまいました。
凄いのはギターだけでなく、ボーカル表現も凄まじかったです。
空間全てを満たす余韻と浸透力、体の芯まで染みてくる感じです。
ここでも「何だこの生々しい実体感は!」と。。
広めの静かな部屋で自分のためだけに目の前で歌ってくるような錯覚を起こしそうな音に私は固まって聴いていました。

4曲目: 暁切歌(茅野愛衣)、月読調(南條愛乃)「戦姫絶唱シンフォギアG 第6巻 BONUS CD オリジナルサウンドトラック6」より『Edge Works of Godess ZABABA』
戦姫絶唱シンフォギアG 第6巻 BONUS CD オリジナルサウンドトラック6

感想:
まずこの曲を歌わせるポイントを書いていきます。
スピード感の異なるツインボーカルを、ずれを感じさせずまとまりを持たせながら歌わせる。
この時に、キャラクターごとのイメージや声の質感を損なわせないことも重要になります。
声質とイメージとしては、暁切歌(茅野愛衣)は声が低めで生意気な感じ、月読調(南條愛乃)は声が少し高めで大人ぶっている感じを出して欲しい。
更に、ボーカルだけに気を取られて他を疎かにすると途端にキツくなったり、消化不良要素が目立ちストレスマッハになったりします。
では、実際の音はどうだったかというと見事に歌っていました。特にツインボーカルの掛け合いが素晴らしかったです。
敵同士の掛け合いではなく、仲間としてお互いの個性を全面に出しつつも助け合うような掛け合いを感じることが出来ました。
劇中の戦闘シーンが見えてくるような熱く勢いのあるボーカルに気分を向上させていました。

5曲目: Girls Dead Monster「Angel Beats! PERFECT Vocal Collection」より『Alchemy(Yui ver)』
Angel Beats! PERFECT Vocal Collection

感想:
今回数多くの曲を聴いた中で最も衝撃を受けた一曲になります。
まず、結論から申し上げるとボーカルに釘付けになりました。
このボーカル表現はレイアウト変更前に感じた時と同じです。
具体的には、前後感がはっきりしている状態で、やたら生々しい実体感を帯びたボーカルが目の前に浮かび上がって来て、「私の歌を聴け!」 と言わんばかりに迫ってきます。
先ほど、書きましたが質感や色彩表現は変更前を軽く。凌駕しており、とにかく聴いていて違和感がありません。より釘付けにされる要因の一つだと思います。
そして、今回は空間表現が飛躍的に良くなっているおかげで立体的で広大な空間を感じる事ができます。
勿論、各楽器についても実体感を帯びながら熱い演奏を展開してくれます。
一時は、レイアウト変更前の音は偶然の産物かと思われましたが、この曲を聴いて確信しました。
「あれは偶然でなく、再現性はある」と。

次に私が掛けた曲についてレビューを行います。
4曲ピックアップ(掛けた順不同)。

1曲目: 井口裕香「Hey World」より『Hey World』
Hey World

感想:
アニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」のOPテーマ曲になります。
ドラム捌きや弾け具合とボーカル表現を主に聴いています。
最近ではSISさんの方でselect DACを試聴した際にもかけた曲です。
ドラムは厚みとスピード感重視で抜け良くリリースされていくのが理想です。
ボーカルは上の繊細さと広がり、優しくも力強い感じが伝わってきて欲しいです。
音を聴いてみて、中低域当たりに少し緩さまたは膨らみを感じ抜けがもう少し良いとスピード感も揃ってよく聴こえると思いました。
ボーカルについてはイメージ通りで、Q3のレンジの広さとAD 2本のボーカル表現が生きていると感じました。

2曲目: プラズマジカ「プラズマジカル☆ミュージカル」より『プラズマジカル☆ミュージカル』
プラズマジカル☆ミュージカル

感想:
コミックマーケット90のポニーキャニオンブース限定で販売されたCDになります。
エイプリルフールの日限定で公開されたイラスト「魔法少女プラズマジカ」の主題歌を勢いで作っちゃいました!という「え?ネタじゃなかったの?」と驚かされました(笑)
聴きどころとしては、いかに楽しく聴けるかどうかです(抽象的)
途中、左右にパン振りされたキャラクター達の自己紹介が入るのですが、その時に聴いている方がこっ恥ずかしい気持ちになれば更に良いです!
聴いてみて、非常に楽しめました!
途中、思わず口が緩んでニンマリしそうな所も。
初めてこの曲を聴いたexorionさんも楽しんでくれたようでホッとしました(笑)

3曲目: 田村ゆかり「Fantastic future」より『Fantastic future』
Fantastic future

感想:
私の2曲あるReferenceのうちの一曲になります。
くどいようですがいつものやつを引用します。

鳴らない所の音の特徴を箇条書きで書いていきます。
・音圧の高さが目立ち、音全体がキツく聴こえる。
・音数の多さに対して捌ききれず、ダマ感や混濁感がでる。
・ボーカルが引っ込み定位感が大きく損なわれる。
・上の帯域の速さについていけず、下の帯域がもたつき膨らむ。
・平面的でサウンドステージが形成されない

前回同様、音の捌き具合に関しては申し分なく、広大で立体的なサウンドステージの中を音で満たしてくれる感じは前回以上でした。
気になったのは三点。
捌き具合に問題はないと書きましたが、ほんの少しだけ「Hey World」で感じた部分がこの曲でも感じられました。
もう一点は声の質感で、少しエフェクトが掛かった感じが表面に出てきてしまっているのが気になりました。
私としてはゴリゴリにかけたエフェクトを剥がしつつも後ろに隠し目立たせないようにすると、歌いっぷりの良さが光ると思いました。
最後もやはりボーカルで、少し口が大きくなる傾向と定位が曖昧になる感じが気になりました。

4曲目: 田村ゆかり「Love parade」より『追い風』
Love parade

感想:
私の2曲あるReferenceのうちの一曲になります。
こちらがメインのReferenceですが、訪問記のレビューで出てくるのは初めてとなります。
聴くときのポイントを箇条書きしていきます。
・サウンドステージは聴き手の後ろを含めて形成される
・前後左右、上下においての音の回り具合
・聴き手の左後方に浮かび上がる実体感のあるドア
・ボーカルの後ろの上方から下へ落ちる水滴の質感と落ちた際の広がり方
・当時の声の若さ、質感の表現
・高域は空間に漂わせつつも広がっていく感じ、低域は空間を震わし重圧をもって広がる。
・これらを両立させ部屋全体を満たす

聴いてみて、うちのシステムでは逆立ちしても出ない部分を出してきました。
それは最後の項目です。
うちのブックシェルフスピーカーでは低域のレンジ感や質感においてこの項目を達成することが出来ませんでしたが、彼の所では見事に出ていました。
曲の始め部分で天井と床からこちらへ押し寄せてくる、しかし攻撃的ではなく穏やかに包み込んでくる包容力にやられました。
他の項目についても難なく出してきており、唯一気になった点としては、水滴の質感でした。
イメージとしてはスポットライトを水滴が落ちる部分に照らしているようで少し明るいと感じました。
もう少し影というか暗さも出てくると更に良いと感じました。
ボーカルや空間に出現するドアの実体感も素晴らしくその際に私は頭の悪いコメントをしてしまいました(笑)
「後ろのドアに芯が出た!」
彼のシステムで後ろのホンモノに近いドアが出現する日も近いと思います。


彼から頂いた曲のセットリストがありますので、以下に記述します。
※曲順不同

01.絶対零度θノヴァティック(ワルキューレ)
02.破滅の純情(ワルキューレ)
03.流離 ~SASURAI~(徒然なる操り霧幻庵)
04.儚い恋心(徒然なる操り霧幻庵)
05.迷宮DESTINY(プラズマジカ)
06.流星ドリームライン(プラズマジカ)
07.killy killy JOKER(分島花音)
08.心の旋律(白浜坂高校合唱部)
09.ベートーベン:ヴァイオリン・ソナタ第9版<クロイツェル>第1楽章 (ヴァイオリニスト・篠原悠那、ピアニスト・阪田知樹)
10.輝夜の城で踊りたい(μ's)
11.ススメ→トゥモロー(高坂穂乃果(新田恵海)、南ことり(内田彩)、園田海未(三森すずこ))
12.inferno (M@ster Version)(萩原雪歩(長谷優里奈)、如月千早(今井麻美))
13.オーバーマスター (M@ster Version)(星井美希(長谷川明子)、四条貴音(原由実)、我那覇響(沼倉愛美))
14.Shine!!(CINDERELLA PROJECT)
15.お願い!シンデレラ(CINDERELLA PROJECT)
16.M@STERPIECE(MOVIE VERSION) (765PRO ALLSTARS)
17.君が選ぶ道(音無小鳥)
18.My Soul, Your Beats!(Lia)
19.Ring of Fortune 佐々木恵梨 KABANERI OF THE IRON FORTRESS(EGOIST)
20.Glourious Break(水樹奈々)
21.深愛(水樹奈々)
22.エブリデイワールド(雪ノ下雪乃(早見沙織)、由比ヶ浜結衣(東山奈央))
23.エブリデイワールド -Ballad Arrange- Yukino Solo Ver.(雪ノ下雪乃(早見沙織))
24.エブリデイワールド -Ballad Arrange- Yui Solo Ver.(由比ヶ浜結衣(東山奈央))
25.Alchemy(Yui ver)(Girls Dead Monster)
26.Day Game(Girls Dead Monster)
27.I, my, me, our Mulberry(東山奈央)
28.「ごめんね」のシンデレラ(鈴木このみ)
29.PUNCH☆MIND☆HAPPINESS(Happy Clover)
30.届かない恋 Live at Campus Fes(小木曽雪菜(米澤円))
31.届かない恋 Valentine Live(小木曽雪菜(米澤円))
32.KUMAMIKO DANCING(雨宿まち(日岡なつみ)、クマ井ナツ(安元洋貴)、feat.熊出村のみなさん)
33.Edge Works of Godess ZABABA(暁切歌(茅野愛衣)、月読調(南條愛乃))
34.殲琴・ダウルダヴラ キャロル・マールス・ディーンハイム(水瀬いのり)
35.harmony ribbon(水瀬いのり)
36.こいかぜ(高垣楓(早見沙織))
37.ESCORT(早見沙織)
38.こきゅうとす(花澤香菜)
39.鈴木このみアニサマ11th SPメドレー(Studio Rec ver.)(鈴木このみ)
40.This game(鈴木このみ)
41.銀閃の風(鈴木このみ)
42.Beat Your Heart(鈴木このみ)
43.Redo(鈴木このみ)
44.世界は疵を抱きしめる Acoustic ver.(鈴木このみ)
45.翼(藍井エイル)
46.ユキトキ(やなぎなぎ)
47.ちいさな冒険者(アクア(雨宮天)、めぐみん(高橋李依)、ダクネス(茅野愛衣))

前回の訪問記に引き続き、exorion邸の音ってどんな音なの?
について箇条書きで書いていこうと思います。

今回はレイアウト変更とルームチューニングの実施、弩級コンポーネントの導入により、前回とどう変わったのかプラス面とマイナス面に分けてシステムを比較していきたいと思います。

<前回>
プラス面:
・音がしっかり前に飛んでくる
・一音一音が厚く濃い(色付け的なニュアンスでは無い)
・音像同士の前後感がハッキリしている(実体感、立体感、躍動感が出てくる)
・曲中の各パートの聴かせたい所が自然と耳に入ってくる(主役の描き分けが上手い)
・ボーカルや楽器の質感、色彩感の表現が豊か
・ソースの質に左右されない

マイナス面:(今後改善するとより良くなりそうな所)
・横方向の広がりが出ると、音の回り込みなどでより明瞭なサウンドステージが形成されると思いました。
・音に躍動感や立体感が出た分、前回にあった漆黒を描くような静寂感やSN感が少し減衰したので欲を言えばそこがある程度戻ってくると、より完成度の高いシステムになると思います。

まとめ:
今回はMAGICOを聴いてマイナスと捉えられる部分を徹底的に改善されていました。それに伴い、写実性はあくまでソースの輪郭をなぞる程度で、音楽性がずば抜けて高いシステムへと変貌していると感じました。

<今回>
プラス面:
・Spectral+MAGICOが得意とする空間表現を感じる事が出来る(スケール感、立体感、包容力)
・空間が広い分、情報量を出し過ぎても窮屈になったり飽和したりことが無い
・声の質感が大幅に向上され、違和感を殆どなく聴ける
・更に、中低域よりも深い低域のコントロールが効くようになった(現代アニソンをフロア型で鳴らす上では重要な要素)
・基本性能(情報量、分解能、コントロール力等)の大幅向上

マイナス面:
・レイアウト変更前に比べると音が遠い
※曲によって、LiSAを聴いた時のように前にしっかりと出てくるものもある
・レイアウト変更前に比べると実体感や躍動感が薄い(直接音と間接音のバランスが関係している)
・主役の描き分けが出る曲と出ない曲があり、限定的になった
・曲によって定位感が上下に触れて曖昧になり、口が大きくなる。
・曲によって音の明暗のうち明るさが強くなり、暗い(影)の部分が欲しいと感じる時がある
※そういった部分はLeviathanよりもAD SPが支配的のようです。

まとめ:
定位感に関しては様々な検証を行ったところ床と天井に原因があると感じました。
その点については、既に感じているようで近いうちにでも対策を行っていくそうです。
その他の部分に関しては複合的または未知の要素が多く案を上げるのが困難と判断しました。
今回は総合的に見れば、レイアウト変更前よりも良くなっていると思いました。

全体のまとめ:
レイアウト変更直後は変更前の方が良かったと思わせる音(特にボーカル表現)でしたが、ルームチューニングの実施と弩級コンポーネントの導入、ラックや電源強化を経て音像表現と音場表現の両立という当初の目標に近づいてきた音だと感じました。
音場表現に関してはSpectral+MAGICOの得意とするステージ展開を感じさせながらも、MA-X2が2組入ることでより立体的で重圧、迫力を感じさせる空間が形成されるようになったと思います。
ボーカル表現に関してはあともう一歩と感じさせる曲が多い一方で、LiSAや鈴木このみのように変更前の時を思い出す「魂を削って心に訴えかけてくる」ような圧倒的説得力を帯びたボーカルも感じられた以上、この両立の実現は近いと思っています。

最後にexorionさんから今までのまとめについての詳細を頂きましたので、この場に記述したいと思います。
(無編集で貼っております)

前回二月に訪問記を書いて頂いた際のレイアウト変更前の音は、率直に申し上げて偶然出来上がった奇跡のような音(特にヴォーカル表現と躍動感に於いて)であったが、 三月下旬に空間表現を追求すべくレイアウトを縦方向に変更したところ、ヴォーカル表現・躍動感はかなり後退して、さらにルームチューニングをしていなかった部屋の影響で空間表現は曖昧のままになり、 そこから五ヶ月間に亘る旅が始まった。
レイアウト変更で得られた結論としては、Magicoは後ろの壁との間隔が狭い方が音像表現・迫力・実体感を出しやすいが、 元来MagicoもSpectralも音場型の鳴り方であり、得意の空間表現を活かすとなると後ろの壁と離さなければならないが、 その場合は音像表現・迫力・実体感がかなり後退するということであった。
そこから約五ヶ月間色々な変更を加えながら、「スピーカー背面の空間を開けたことによる空間表現」と「レイアウト変更前のヴォーカル表現・躍動感」を両立できないか悪戦苦闘してきた。
まず空間表現を高めるために、ルームチューニングを実施。
これは効果覿面で、Magico/Spectralの空間表現が非常に引き立つようになった。
次に躍動感・迫力を加えるためにMIT Oracle MA-X2をもう一本追加、音像表現・実体感を出すためにLeviathanとAbsolute Dream(スピーカーケーブル)を導入。
最後にシステムの底上げのため、ラックとトランスを変更。
これらの変更を経て、空間表現も加味したシステムとしての総合力ではレイアウト変更前を上回ったと思うが、それでも曲によっては躍動感やヴォーカルの実体感で劣る。
前回より明らかに良くなった点としては、Absolute Dream(スピーカーケーブル)のおかげで壁に張り付いていたヴォーカルが前に出てきたことと、落ち着いた曲以外では声質に違和感がなくなったことだが、ヴォーカルがスポットライトを浴びすぎて、若干「影」が出にくいことが気になると言えば気になる。 しかし反動として音が少しキツくなる場面があったり、低域に芯があり過ぎて煩くなったりしているので、最後に微調整していきたい。

ここまで

今回も得ること、学ぶこと、情報の共有が出来て大変有意義な訪問となりました。
アニソンを最高に歌わせるシステムの実現とあの時のボーカル表現の再現を願い、この訪問記の結びとします。

おまけ:
~弩級SPケーブル3種聴き比べ~
IMG_5564.jpg
(撮影者:ブログ主)

概要:
ハイエンドケーブルで名を馳せる3社から出ているSPケーブルの聴き比べを行いました。
試聴は3枚のCDを元に行っていきます。
当ブログでもお馴染みのレビュー方法で書いていきます。

ラインアップは以下の通り、
・Absolute Dream (以下、AD)
CrystalSpeak-Absolute-Dream-1024x1024.jpg
(引用元:公式HP)
メーカー:Crystal Cable
位置付:フラグシップ
価格:28100 USD (本国21500 EUR)/2m

・A.S.P. Reference Mantikor(以下、Mantikor)
PRODUCTS_Mantikor_page_r3_c3.jpg
(引用元:公式HP)
メーカー:Stage iii Concepts
位置付:元フラグシップ
価格:14900USD /2m

※現フラグシップ
A.S.P. Reference Medusa
Medusa1.jpg
(引用元:こちら
価格:18500USD /2m

・SL-Matrix 90S(以下、SLM90)
SL_Matrix_90_Spe_56e1ffe6e044d.jpg
(引用元:公式HP)
メーカー:Music Interface Technologies(MIT)
位置付:SL-Matrixシリーズの最上位(全シリーズの中では6番目)
価格:10359USD /10ft(3m)
補足:持参物(次回、導入記を投稿予定)

※フラグシップ(Note Perfectシリーズ)
ACC_268_Articula_56c3afb9cd1b4.jpg
(引用元:公式HP)
ACC 268 Articulation Control Console
価格:81495USD /10ft(3m)

比較ソースは以下の通り、
・水樹奈々 「THE MUSEUM II」より『深愛』
(以下、深愛)

・雪ノ下雪乃(CV.早見沙織)&由比ヶ浜結衣(CV.東山奈央)「エブリデイワールド」より『エブリデイワールド』

・Girls Dead Monster「Angel Beats! PERFECT Vocal Collection」より『Alchemy(Yui ver)』
(以下、Alchemy)

パラメータ評価による比較は以下の通り、

<基本性能>
情報量 :AD > Mantikor = SLM90
分解能 :AD > Mantikor = SLM90
解像感 :AD > SLM90 > Mantikor
SN感  :Mantikor > AD > SLM90
定位感 :AD > Mantikor = SLM90
空間表現:AD > Mantikor = SLM90
※主に広さ、立体空間

<その他性能>
ボーカル表現  :AD > SLM90 > Mantikor
明るさ(色彩的) :AD > SLM90 > Mantikor
暗さ(色彩的)  :Mantikor > SLM90 > AD
コントロール力 :SLM90 > Mantikor > AD
低域の締り   :AD > SLM90 > Mantikor
低域の厚み   :SLM90 > Mantikor > AD
スピード感   :AD > SLM90 > Mantikor
アタック感、張り:AD > SLM90 > Mantikor
抜けの良さ   :AD > Mantikor = SLM90
切れの良さ   :AD > SLM90 > Mantikor
耳あたりの良さ :SLM90 > Mantikor > AD

<総合性能>
AD > SLM90 > Mantikor

※Mantikorに関して、パワーアンプにStage iii Concepts Leviathan Statement Audio Powerを入れていることも有り性能比較では低めの評価となっている。
※特にアニソンを聴く上では、Stage iii Conceptsのケーブルは1本に留めておくことが望ましい。

曲ごとの評価による比較は以下の通り、
・深愛
AD: ボーカルは少し明るめで影の部分が見えて欲しいと感じました。若いころの水樹奈々の声ならしっくりくるかも?
全体的な基礎性能ではやはり頭一つ以上抜けているので気になったのはそれくらいでした。

Mantikor: この曲では一番しっくり来る結果になりました。ボーカルが明るくなり過ぎずにダークな感じがしっかりと出ていて、深みや緊張感といった部分を感じれました。
背景の静かさや同様の緊張感といった部分も3本の中では一番良く出ており、曲によく合っていました。

SLM90: ニュートラルなバランスでマイナス面という観点では、特に気になる所はありませんでした。
敷いてあげるならば、もう少しボーカルの明暗をはっきり出して欲しいことと、背景の静かさが出て欲しいと感じました。

・エブリデイワールド
AD: この曲では一番良く歌っていました。ボーカルの描き分けは勿論のこと、スピード感が揃った打ち込みや躍動感が素晴らしかったです。
私達が考えるキャラクターイメージや描写が見えてくるような歌いっぷりを感じることが出来ました。

Mantikor: 残念ながら気になる所だらけでした。まず、ボーカル二人から生気を感じられず暗く眠く歌っていました。また、打ち込みのスピード感がずれておりボーカルに対してドラムが遅れるように聞こえました。
躍動感が薄く、モノトーン調とまでは行かなくてもつまらない音でした。

SLM90: ADと比べるとボーカルの色彩感や躍動感が足りないと感じましたが、描き分けや打ち込みとのスピード感については問題ありませんでした。
拙宅で聴くエブリデイワールドに最も近い音だと思いました。

・Alchemy
AD: 先ほどレビューをしたのでここで新たに書くことは特に無いです。他2つを圧倒的に突き放す歌いっぷりです。
ここまで来ると芸術の域で、見て楽しむということが感じれます。

Mantikor: エブリデイワールドと感じたことと大きく変わり無かったです。ボーカルと楽器が全然歌ってきません。

SLM90: ADの後に聴いてしまうとバランスは良いけど物足りなさが凄いです。スパイスという部分がやはり現行MITでは足さないストレートな音作りなんだと改めて実感しました。


ギャラリー:
IMG_5560.jpg
IMG_5562.jpg
IMG_5566.jpg

次回は新しいコンポーネントの導入記を投稿予定です。