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avcat O氏邸訪問記

新年最初の投稿になります。
本年も当ブログをよろしくお願いします!


今回は昨年12月頭に、exorion邸へ訪問した際にご一緒したavcat(audio&visual catalog アブキャット)の運営者であるO氏の所に訪問しました。

システム全体
・システム全体像(撮影者:NOSさん)

訪問は今月頭になります。
場所は静岡ということで行きは新幹線で向かいました。
訪問前からシステムの詳細は把握していたので、Vivaldiシステムが大好きなNOSさんをお誘いしました。また、去年夏に訪問したNOSさんの後輩に当たるせれっしょんさんも同行して3人で訪問しています。

まず、機材及びケーブル構成について
●avcat webmaster’s System

・CD/SACD Transport: dCS Vivaldi Transport
 - MIT Magnum AC1(電源ケーブル)
  - MIT Z-STABILIZER(電源コンディショナー)
  - electraglide epiphany(電源ケーブル)

・DAC: dCS Vivaldi DAC
 - Transparent Powerlink XL 3 Network BOX(電源ケーブル)

・Upsampler/Network Transport: dCS Vivaldi Upsampler
 - Transparent Powerlink XL 3 Network BOX(電源ケーブル)

・Clock: dCS Vivaldi Clock
 - JPS LAbs Digital AC(電源ケーブル)

・Network Transport: Sforzart DST-01
 - MIT Magnum AC1(電源ケーブル)
  - MIT Z-STABILIZER(電源コンディショナー)
  - electraglide epiphany(電源ケーブル)

・NAS: QNAP TS-119

・PreAmplifier: VIOLA Spirito
 - Siltech SPO12M(電源ケーブル)
  - MIT Z-STABILIZER(電源コンディショナー)
  - ESOTERIC PC8100(電源ケーブル)

・PowerAmplifier: VIOLA Bravo 4BOX
 - Transparent PLMM 20A×2(電源ケーブル)

・Speaker: YG Acoustics Anat 3 Signature Reference Professional ( Sonja XV Passive upgrade )
 - 高域: Siltech LS-188 MK2 3.0m
 - 中域: Siltech LS-188 MK2 3.0m
 - 低域: Siltech LS-188 MK2 2.0m

・Rack:TAOC CS-5D(棚板:BDR THE SHELF)

・Cable:
<DAC to PreAmplifier>
 - MIT OLACLE V1.1 XLR 1.5m
 - Nordost Valhalla XLR 1.0m(予備)

<PreAmplifier to PowerAmplifier>
 - Crystal Cable Reference XLR 6.0m×2
 - MIT OLACLE V1.1 9.0m(予備)
 - MIT MAGNUM M1 6.0m(予備)

<Transport to DAC>
 - Siltech GOLDEN REDGE AES/EBU×2(Dual AES/EBU)

<Upsampler to DAC>
 - Siltech GOLDEN REDGE AES/EBU×2(Dual AES/EBU)

<NetworkTransport to Upsampler>
 - Siltech GOLDEN REDGE AES/EBU

<NetworkTransport to DAC>
 - Siltech GOLDEN REDGE RCA

<Clock to DAC>
 - 44.1KHz: Nordost Valhalla Digital BNC
 - 48KHz: Nordost Valhalla Digital BNC

<Clock to Transport>
 - Cardas Clear Digital BNC

<Clock to Upsampler>
 - 44.1KHz: Cardas Clear Digital BNC
 - 48KHz: Cardas Clear Digital BNC

<Network Transport to DAC Clock>
 - Siltech GOLDEN REDGE BNC
 - Nordost SilverShadow BNC

スピーカとパワーアンプ
・スピーカとパワーアンプ(撮影者:NOSさん)

プリとプレイヤ、その他
・プリアンプとVivaldiフルシステム、sfzのNWトランスポート(撮影者:NOSさん)

・オーディオルームについて:
ホームシアター向けの音響施工をYAMAHAによって施されています。
また、重量級アンプのBravoやYGのSpeakerにも耐えうる強固な床になっています。
広さは約8畳で、部屋の響きは少なく、デッド方向に振られていると感じました。
天井
・天井(撮影者:ブログ主)

側面壁
・側面の壁(撮影者:ブログ主)

掛けた持ち込みソースは3人共CDになります。
今回は人数が多いこともあり、NOSさんからスムーズに聴くための提案をもらいました。
その提案とは、komugiさん方式で聴こうとのこと。
※komugiさん方式とは:1人あたり一度にかける曲が2曲まで。

この方式のおかげで終了までスムーズに聴くことが出来ました。


初めは、O氏が数曲選んで聴かせてもらいましたが、曲名を控え忘れたので、自分で掛けたソースをメインに書いていきたいと思います。

私が持ち込んだソース10枚の中から4曲をピックアップして書きます。

1曲目: 花澤香菜「こきゅうとす」より『こきゅうとす』
2-こきゅうとす

この曲のポイントは以下の通り、
・打ち込みの3次元的な音像展開
・豊かな色彩表現
・空間を埋め尽くす密度の高い情報量
・ボーカルの声質表現

感想:
聴こえてきたのは、曲の始まりの背景が非常に静かで、ただ静かなのではなく、情報で埋め尽くされた黒い背景を見ているようでした。サウンドステージの展開は奥域方向に広く、音が前に飛んで来る感じはありません。中低域が膨らみやすいドラムは、全く膨らまず滲むこともなく、ボーカルと楽器をしっかりと分解し、一音一音の音階が明瞭に表現されています。
一音の漏れも無いようなこれでもかと振り絞って出してくる情報量と後方に広大な空間を微細に分解された情報で埋め尽くすような感じは他のシステムでは聴いたことが無い体験でした。
気になった点としては、exorion邸では感じられた打ち込みやボーカルの立体感は薄めで、情報量の面で襲いかかってくるような平面的に感じられました。また、ボーカルの口元(音像の焦点)がフォーカスし難いと感じられました。 私的に思った要因としては、リスニングポジションとツィーターの高さ、正面のスクリーンの影響があると思いました。
ポイントの1つであるボーカルの声質については、生々しさよりもこの曲でボーカルに掛けているエフェクトを忠実に再現し、透明感と空気感溢れるボーカルでした。また、音の消え際が静かであるものの、余韻が長く感じる部分がありました。

2曲目: 七転福音 (CV.福沙奈恵)/クラリオン (CV.沼倉愛美) 「LoSe±CoNtRoL」より『LoSe±CoNtRoL』
losecontrol.jpg

去年のアニソンの中で良質ソースと思った一曲です。
この曲のポイントは以下の通り、
・広大なサウンドステージ
・ピンポイント定位
・キャラクターのニュアンス表現
・空間の情景描写
・スピード感の揃った音 ※ハイスピード
・ボーカルの立体感
・色彩豊か電子音

<この曲が良く歌ったと感じられる時>
「全身義体である福音(七転福音)と猫耳を装着した戦闘用アンドロイドのクラリン(クラリオン)が自身のアバターで電脳空間を巡る様が浮かび上がってくる感じ。電脳空間という先の見えない広大で、莫大な情報量の海の中を高速で移動するような感じ。そしてなにより、福音とクラリンというこれでもかと可愛さを詰めたキャラクター達の可愛い様を感じ取って欲しい。」
トラック3と4のRemixを施したソロver.も必聴です♪

感想:
上から下までスピードの揃った音は、この曲の躍動感を遅れなく伝えられており、曲の終わりまで揃っている音は初体験でした。そして、電子音の音階の変わる様子も明瞭に聴こえてきて、カラフルでした。まさに電脳空間がその場に見えるような、遅れの無い、高速で飛び交うロスの無い様々な情報と先の見えない広大なサウンドステージが展開されており、この再現性の高さには驚きました。他の曲ではセンターボーカルの音像定位に甘さを感じましたが、この曲の場合、左右後方に定位するので問題は有りませんでした。滲むことのない輪郭と焦点がピタリとあった音像は、頭身代で立つネネとクラリオンが見えてくるようでした。
特にサビの部分では、二人が電脳空間を巡る様が見えるような情景が浮かんでくるようでした。
また、福音の明るさと可愛さ、クラリン(クラリオン)の冷静さと落ち着きがニュアンスとしてしっかりと表現されていました。この曲のポイントを見事に抑えた、私が理想とする歌い方を聴くことが出来ました。

3曲目: プラズマジカ「ハートをRock!!」より『ハートをRock!!』
ハートをROCK!!

この曲のポイントは以下の通り、
・楽器毎に、空間に配置される
・キャラクター4人のニュアンス表現
・OP映像が浮かんできそうな躍動感
・サビ時の合いの手の表現
・ボーカル4人が並ぶような定位感
・楽器のアグレッシブでノリの良い感じ(メリハリ、前に飛んでくる感じ)

感想:
どの曲を聴いても共通な部分として、極めて高い分離感と解像感による音の被りや滲みが無いのは良い点ですが、サウンドステージがSPの内側にこぢんまりと形成され、平面的で窮屈さを感じました。楽器とボーカルが一直線上に引っ込んで並んでおり、分離はされていても前後左右に配置されているような立体感は感じられなかったです。また、ボリュームを上げると滲みがない分ボーカルの粗さが中高域のピーク感としてキツさを感じました。聴きたいキャラクター毎のニュアンスよりもキツさが先に来てしまい、途中でボリュームを下げました。
楽器やボーカルが出て欲しい時に出てこず、キレは良いものの張りや厚みが不足しており、線が細く聴こえました。最後に、定位しているとは言い難く、情報量の面でぶたれるような聴こえ方と思いました。
この曲を聴いて、ソースに厳しいシステムだと思いました。
ストレートに感じたことを書いていますが、これが本来のソースの質なのかと言われると部分的にはそうとも言えますが、ストレスを感じさせる要素の『補正』と『アレンジ』が足りていないと思いました。


4曲目: 田村ゆかり「Love parade」より『追い風』
Love parade

私の2曲あるReferenceのうちの一曲になります。
この曲のポイントは以下の通り、
・サウンドステージは聴き手の後ろを含めて形成される
・前後左右、上下においての音の回り具合
・聴き手の後方に浮かび上がる実体感のあるドア
・ボーカルの後ろの上方から下へ落ちる水滴の質感と落ちた際の広がり方
・当時の声の若さ、質感の表現
・高域は空間に漂わせつつも広がっていく感じ、低域は空間を震わし重圧をもって広がる。
・これらを両立させ部屋全体を満たす

感想:
音の周り具合は縦長の部屋なので包み込まれるようなサウンドステージではありませんが、リスニングポジション後方に定位する音は極めて明瞭でリアルでした。システムのクオリティ的により広い部屋だと、実寸台のドアが後方に現れるでは?と思いました。ボーカルの後ろ上方から落ちる水滴の質感と広がり方については、もう少し瑞々しさが欲しいと感じつつも、落ちてからスーッと消えるまでの広がり方は素晴らしいと感じました。声の質感については、若々しさや瑞々しさよりも美音寄りの小奇麗な感じでイメージとは異なりました。
音の充実感は、SP後方に関しては微細にまで分解された膨大な情報量でサウンドステージが満たされていましたが、音が聴き手後方に来る時以外前に出てこないので、スピーカとリスニングポジションの間は音の充実感が薄いように感じられました。

次に、上流を変えての比較試聴で感じたことを書きます。
※あくまで、ソースに対する聴こえ方の感想であり、使用機器の悪い部分や批判では無いことを予め書いておきます。

比較する曲:キャロル・マールス・ディーンハイム(CV:水瀬いのり) 「戦姫絶唱シンフォギアGXキャラクターソング8」より『殲琴・ダウルダブラ』
ダウルダヴラ

比較する機器:
・Vivaldi Transport(CD/SACD Transport) - CDソース
・Vivaldi Upsampler(Network Transport) - データソース
・Sforzart DST-01(Network Transport) - データソース

トランスポートとアップサンプラー
・上:Upsampler、下:Transport(撮影者:NOSさん)

DST-01
・DST-01(撮影者:NOSさん、トリミング:ブログ主)

・Vivaldi Transport(CD/SACD Transport)
感想(箇条書き):
・良い点:
ボーカルとバックコーラスの分離が良い
ボーカルとコーラスが前後感良く並ぶ
サウンドステージは後方に広く、スピーカの外側後方まで広がる
低域がダマにならず、音階が明瞭に刻まれる
キツく感じさせないバランスが絶妙(耳あたりが良い)

・気になった点:
低域の力感と張りが不足し、線が細く聴こえる
ボーカルの線が細めで実体感が薄い

・Vivaldi Upsampler(Network Transport)
・良い点:
力感や張りが出る
厚みが出たことにより、実体感が増す

・気になった点:
サウンドステージがスピーカの外側まで広がらない(スピーカの間まで)
ボーカルが堅く、キツく聴こえる(中高域のピーク感)

・Sforzart DST-01(Network Transport)
・良い点:
3つの中では一番ボーカルに厚みと深みがある(実体感がある)
低域の重圧感と力感が出る

・気になった点:
3つの中では一番、ボーカルが硬くキツい(中高域にピーク感がある)
上のレンジのバランスが悪く聴こえる
中低域から低域にかけての階調が甘くなる
分解しきれず、ダマ感が出る

まとめ:
3つの中ではトランスポートを「Vivaldi Transport」にした時が一番バランス良く、基本性能も高く聴こえました。
この比較で、上流の重要性を改めて痛感しました。


最後に、今回は複数人で訪問したということで、NOSさんのソースをかけている際に感じたことを含めて、レビューのまとめとして「avcat O氏邸のシステムはどんな音なのか?」について箇条書きにしていこうと思います。((
(彼が掛けていたソースは主に、ダイナミックオーディオ5555の7Fの川又さんのReferenceソースや自身のReferenceとする「Jackie Evancho」です。)

・ソースの質の良さを十二分に引き出す圧倒的な情報量と質感表現(生々しさ)、レンジ感
・全く滲まない極めて高い明瞭性
・上から下(極低域)まで曖昧さのない解像感と音階表現
・立ち上がりと立ち下がりに遅れのないスピード感
・極低域で空間を震わしながらも、音像が肥大化しない定位感(低音楽器の再現力)
・前後左右の奥域方向に広大なサウンドステージ
・キツいと感じないギリギリを狙った耳あたりの良さと上方向のレンジ感


訪問記恒例として、avcat O氏が思う己の求める音(テーマ)について、
(頂いた文章をそのまま以下に記述します。)

「O氏が思う己の求める音(テーマ)」
・オーディオ的に両立が困難な音の要素の高次元での両立実現
・すべての帯域で音のタイミングが高速状態で一致すると共に、階調、解像、定位、質感が混濁なくとれること。
・音量による音の破綻がないこと。
・部屋の狭さによる阻害がなければ、スピーカーの存在を全く感じさせない分離感と奥行き、横幅、縦方向の空間表現



全体のまとめ:
O氏が求める音をしっかりと持ち込んだソースや掛けて下さったソースで感じることが出来ました。
また、今まで体験したことのない音も多く、その中でも低域から極低域にかけての階調能力は異次元と感じる体験でした。
もう一点上げるとするならば、音のタイミングのズレの無さです。これにより極めて高い明瞭性と階調(リズム感)の良さを感じられました。
O氏のシステムからは私が聴くソースにも重要、必要と思う要素が多く詰まっており、大変勉強になりました。
今回の訪問では、改めて私が聴くソースというのは、ハイエンドで鳴らす場合は+αのアプローチが必要だと感じながらも、基本性能(情報量、レンジ感、階調表現、スピード感等)は高いに越したことはないと思いました。
そして、再度オーディオの面白さや難しさを感じることが出来る充実した訪問オフでした。
O氏は「とにかく、まずは出来る限り聴け」を元に膨大な時間を経て、数多くのシステム、製品(スピーカ、機器、ケーブル等)を聴いてきたそうです。
メーカや製品、オーディオに対する知識量は、場数を踏む多さが裏付けとなっているとお話をしている時に感じました。
その経験の中で、多くの機器を聴き、自身のシステムに導入して試行錯誤をしていくことで、機器やケーブルを選択し、自身のオーディオ(音)を確立していったのだと思いました。
やはり、自身のオーディオがしっかりしている人のシステムは音としての説得力が違うと思いました。
新年1回目の訪問オフから、大変有意義な一日を送らせて頂いたavcat O氏に感謝を申し上げると共に、今後更なる高みを実現出来ることを願い、本訪問記の結びとします。

おまけ:
夕方に当初の予定通り、同じ静岡県内にある他のユーザさん(ここではH氏とお呼びします)のお宅へ訪問しました。
メインスピーカはなんと!
『Apogee DIVA』
全面平面型スピーカを聴くのは初体験。。
主にボーカルものとオーケストラ、ドラムスを聴きましたが、どれも初めて聴く音でした。
大型平面スピーカから放たれる低域は今まで聴いたことのあるどのスピーカとも異なっていました。
ドラムの質感やオーケストラのスケール感の衝撃は克明に耳へ刻み込まれました。
また、女性ボーカルの表現力はその名の通り女神(DIVA)の如く、美しさと実体感でした。
このスピーカを終着点にする方の気持ちもわかりました。
一日で初体験の多くの音を聴けたのは、今後の自分のオーディオへ大きな影響、やる気を掻き立てる素晴らしい経験になりました。

『NOSさん撮影集』

・YG Acoustics Anat 3 Signature Reference Professional
YG

・VIOLA Bravo 4BOX
BRAVO 4BOX

・VIOLA Bravo 4BOX & YG Acoustics Anat 3 Signature Reference Professional No.1
広角

・VIOLA Bravo 4BOX & YG Acoustics Anat 3 Signature Reference Professional No.2
システム正面2

・VIOLA Bravo 4BOX & YG Acoustics Anat 3 Signature Reference Professional No.3
システム正面

・dCS Vivaldi Upsampler & Transport No.1
トランスポートとアップサンプラー1

・dCS Vivaldi Upsampler & Transport No.2
トランスポートとアップサンプラー2

・dCS Vivaldi Upsampler & Transport & DAC
トランスポートとアップサンプラーとDAC
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