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MIT SL-Matrix 90 Speaker Interface 導入記

7月下旬に導入したSpeakerケーブル(Interface)についての導入記になります。
導入したものはMITの現行モデルである「SL-Matrix 90 Speaker Interface(以下、SLM90S)」になります。

ファイル 2016-10-23 16 23 08
・SLM90S(撮影者:ブログ主)

導入の経緯としては、
信号ラインのALL MIT化(High Endシリーズ以上)の実現をするための第二弾として導入されたのがこちらのSLM90Sになります。

現在、MITは国内に輸入代理店を持たないので、USAから個人輸入で入手しました。
概要の前に、現在のMITのラインアップを簡単に紹介します。

MITのSpeaker Interfaceは大きく4つのシリーズがあります。
シリーズ名
グレード
価格レンジ(USD,8ft,single)
各シリーズ最上位の画像

StyleLine Series
→Started グレード
→500~1200USD(3モデル)
StyleLine_SL_12__516c883697d61.jpg
・StyleLine SL12(公式HPより)

SL-Matrix Series
→High End グレード
→2500~10000USD(3モデル)
SL_Matrix_90_Spe_56e1ffe6e044d.jpg
・SL-Matrix 90(公式HPより)

Oracle Matrix Series
→Reference グレード
→15000~30000USD(2モデル)
Oracle_Matrix_Su_56e1ff746e895.jpg
・Oracle Matrix Super HD 120 Rev. 2(公式HPより)

The Articulation Control Console(ACC) Series
→Note Perfect グレード
→45000~80000USD(3モデル)
ACC_268_Articula_56c3afb9cd1b4.jpg
・ACC 268(公式HPより)

詳しくは公式HPの商品一覧から_


【概要】
SLM90SはSL-Matrix Seriesの最上位に位置するモデルです。
今回は10ftのUSED品を格安で輸入しました。
(新品だと10ft:10359USDもするので流石に買えません...)
このモデルにも特徴的なBOXが左右に一個ずつ付いています。
また、MIT特有の技術として「Multipole Technology」が採用されています。
技術の説明についてはOracle MAの際に書いていますのでそちらを御覧ください。
『MIT Oracle MA Interconnect 導入記』

90poles.jpg
SLM90SのArticulation Pole数は90とされており、Reference グレードであるOracle Matrix HD90 Rev.2のSDモードと同等のPole数となっています。(HDモードは115 Poles)
違いとしては、採用されている技術(HD90には2C3D、F.A.T) やInterfaceの素材が金属(アルミ)などです。


【外見】
過去のMITとは異なるケースに入っています。
SLシリーズのロゴがあしらわれており、非常にシンプルなデザインになっています。
ファイル 2016-10-23 16 19 11
・ケース外観(撮影者:ブログ主)

ケースを開けると内側に緩衝材(スポンジ)が敷き詰められており、頭にはMITのロゴが印字されています。
緩衝材の頭を外すとケーブルが専用のポーチに入って収納されています。
ファイル 2016-10-23 16 20 09
ファイル 2016-10-23 16 20 32
・ケースの内部(撮影者:ブログ主)

全長はBOXを入れて10ft(3m)で上流側が約1.4mで下流側が約1.4mに分かれており、その間にBOXが付いている構成になっています。
ケーブルは撚り線を使っており、太さはあるものの非常に取り回しが良いです。
ファイル 2016-10-23 16 22 51
ファイル 2016-10-23 16 23 08
・ケーブル外観(撮影者:ブログ主)

BOXは従来のような角ばった形では無く、角が取れた綺麗な曲線を描く形になっています。
(シリーズ名にある通りスタイリッシュですね!)
BOXの素材は、SL-Matrix Seriesまでは樹脂(恐らく、プラスチック)が使われています。
なので、Oracleよりは軽いのでケーブルに負担をかけにくいです。
ファイル 2016-10-23 16 21 14
ファイル 2016-10-23 16 21 36
・Interface外観(撮影者:ブログ主)

プラグはYラグになっており、購入時にYラグかバナナプラグで選ぶことが出来ます。
ファイル 2016-10-23 16 22 24
・プラグ外見(撮影者:ブログ主)

【レビュー】
毎度のこと、細かいパラメータや比較などは入れずに、このケーブルを導入してみて感じたことをそのまま文にしていこうと思います。

導入場所(経路):パワー-SP間

まず、傾向としてInterconnectのMA、MA-X2と大きくは変わらないので今回は、「exorion邸訪問記その3」の最後に書きました『弩級SPケーブル3種聴き比べ』の結果を交えて書いていこうと思います
「exorion邸訪問記その3」
IMG_5564.jpg

プラスと捉えられる傾向について

・全域における高い明瞭度
現行のMITの上位グレードに感じる特徴の1つです。
Articulation Poleの高さをしっかりと感じられる部分で、上から下まで滲み無く明瞭に聴き取ることが出来ます。
明瞭でありますが、決して音はキツくなったりせず、耳あたりの良さを確保しています。

・No Color Lation and Flat Balance
こちらも現行に共通して感じられる部分で、音色に対して着色は行わず、各帯域のエネルギーバランスに関しても盛ったり減らしたりということを感じさせません。
この特徴は他社製のケーブルを入れた時によく感じます。

・正確な音のコントロール
信号ラインのALL MIT化を進める1つの理由になっている要素です。
音が野放図に放たれるのではなく纏まりを持ち、正確で曖昧さを感じさせないのは現代アニソンを楽しく鳴らす上で重要なコンポーネントの1つだと思っています。
特に正確さという意味では中低域から低域の描写に長けており、この音に慣れと体外のケーブルはコントロール不足だと感じます。(それが生に近い音かは別として)

マイナスと捉えられる傾向について
今回は主に比較した際に、物足りないなぁと感じた部分を書いていこうと思います。

・SN感の表現
3種の中で一番低い結果となった要素です。
もう少し背景の静かさを感じられたらと思いました。
音像に対する明暗の部分で、暗の部分が浅く感じたので、曲によってボーカルの音像定位の甘さと立体感不足を感じました。
この点についてはシールドの違いやSLM90Sの場合、Interfaceのボディが樹脂なのもこの部分に関係していると思っています。

・躍動感と色彩感
あくまでADと比べてですが、音楽が躍動し情感を感じられるような音楽性を持つケーブルかと言われると疑問を感じます。
ソースのそのままを正確に滲み無く描写するのが現行MITだと思っています。
私が信号ラインに要求しているケーブルの性能と要素としては満たしているので問題は無いですが、曲によってどうしても物足りなさを感じてしまいます。


【まとめ】
強烈な個性を持たないケーブルだけに、人によっては地味と感じるかもしれませんが基本性能の高さやバランスの良いニュートラルなサウンドは最近のハイエンドケーブルでは希少だと思っています。
音作り、取り回しの点では使いやすさの際立つケーブルで人によってはこのモデルでSPケーブルを終息出来ると思います。
ネックとなるのは、価格だと思います。やはり高いと思います...。
しかし、オーディオ製品に全般に言えることですが、物の価値を決めるのは買った人間のみであり、自分自身が納得出来れば価格というのは些細な部分でしかないと思っています。
好きな音楽を聴きたいために何が足りないのか考えた時にコンポーネントで解決出来る部分であれば、私はいくら高かろうと最短経路だと思い投資すると思います。
最終的にはReferenceグレードであるOracle Matrixを試したいです。当分の間は格安の出物がない限り変わることの無いですが(笑)。

いよいよ、次回でMITの導入記は最後になります。
導入するコンポーネントのレビューと待望の信号ラインのALL MIT化によって作り上げられるサウンドについて書いて行こうと思います。
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