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MIT Oracle MA Interconnect 導入記

5月下旬に導入したInterconnectについての導入記になります。
導入したものはMITの元フラグシップ(2007年代)「Oracle MA Interconnect」になります。

IMG_5150.jpg
・MIT Oracle MA(撮影者:ブログ主)

導入の経緯としては、
5月に更新した「MIT Oracle MA-X2 (MA-X Rev2)試聴記」より
『最終的な目標であるSpectralのセパレートアンプとMAGICOのスピーカー導入の他に、MITのMAクラスを一緒に導入するということです。』
そこで今回は、目標のための準備として核となるコンポーネントを揃えることに決めました。

exorionさんよりCablefanのオーナーであるロメオさんが、Oracle MAの放出が可能と伺い、すぐさま譲っていただけるか交渉しました。

【概要】

MAにも特徴的なBOXが左右に1個ずつ付いています。
このBOXにはMA-X2と同様に接続する機器とのインピーダンスマッチング行うためのAdjustable Impedance Selector(Low(5-50kΩ),Mid(40-100kΩ,High(90kΩ&Up)))が付いています。
その他にMIT特有の技術としてMultipole TechnologyMIT 2C3D technologiesが採用されています。
現行のMA-X以降ではSIT (Stable Image Technology) 、JFA (Jitter Free Analog)等の新技術が採用されています。
これらの技術の説明についてはMA-X2の試聴記をご覧ください_

IMG_5146.jpg
・MIT Oracle MAのBOX(撮影者:ブログ主)

前回説明をし忘れたMultipole Technologyについて分かる範囲で説明したいと思います。

Multipole Technologyについてはこちら
Multipole_Inside_2013_compact.jpg

MAについてはBOXを開けた画像が公式に掲載されてますが、パッシブのフィルタ(ネットワーク)を実装した基盤が入ってるそうです。
mitcableswhatsinthebox.jpg
・BOXを開けた画像(公式HPより)
※アメリカで特許を取得している技術のようです。

以下、解説。
MITケーブルのコアとなるオーディオケーブル技術は、
全てのオーディオケーブルがエネルギーの保管と輸送において最も効率的であるという事実に基づき設計された、
独創的な多極ケーブル(Multipole)です。

下のグラフは、
横軸は周波数(Hz)及び人間の可聴域の帯域幅(20Hz~20kHz)を示しています。
縦軸はArticulation(-10%~60%)を示しています。
これらのグラフを使って、この帯域幅にわたってケーブルがどれほど上手く繋がっているかを示します。
50%のラインでは、理想的なArticulationの応答のベースラインとして機能しています。
50%を上回る場合(Over-articulation)は“荒々しい(harsh)”または“不安定な、脆い(brittle)”、
50%を下回る場合(Under-articulation)は “細い(detail)”または“不明瞭(garbled)”と感じられます。

グラフA:
競合他社のオーディオケーブル2本の帯域幅をMITの研究所でテストした結果を示しています。

 ケーブル1:
  このArticulation Poleでは低い周波数帯域に寄っているためオーディオファイルは「濁った」、「ベールに包まれた」と感じられます。
 ケーブル2:
  このArticulation Poleでは高い周波数帯域に寄っているためオーディオファイルは「明るい」または「速い」と感じられます。

さらに、両方のケーブルには、それぞれの各色で塗り潰した部分で示すように50%を上回る領域があります。

グラフA2
・グラフA(公式HPより)

グラフB:
このグラフは、MITの一般的な6 Articulation Polesを持つinterfaceを示しています。
MITのインタフェースでは低域(BASS)、中域(MIDRANGE)、高域(TREBLE)に最適化された複数のArticulation Polesが持つように設計されています。
Articulation Polesでは、複数のケーブルを使用しているかのように、単一のケーブルではなく、より均一な応答でオーディオ信号を伝送するために相乗的に協働します。
ポールAとBは、より良い(明瞭でフラットな)低域(BASS)を提供します。
ポールCとDは、より良い中域(MIDRANGE)を提供します。
ポールEとFは、より良い高域(TREBLE)を提供します。

グラフB2
・グラフB(公式HPより)

グラフC:
このグラフではMITの6 Articulation Polesを持つinterface(黄色の線)とグラフAの競合他社のケーブルを直接比較しています。
MITのinterfaceは、線形的なArticulationの応答を提供し、より低域の制御がスムーズで、低いノイズフロアと共に拡張された高域を実現します。-"1本で複数のケーブルがあるように!"

グラフC2
・グラフC(公式HPより)

MITのinterfaceを選ぶ際は、Multipole Technologyのロゴと性能評価を示す各製品のPole数(Articulation Poles)を探します。
このシンプルな機能は、完全な信頼性と正確性でどのシステムでも適切なパフォーマンスレベルを選ぶのに役立ちます。
例として、Oracle MAでは68 Articulation Poles、MA-X2では95 Articulation Polesとなっています。
この値が高いものほど、高いパフォーマンスが得られるとしています。

※図に示すようなロゴや製品説明欄に書いてあります。

9X-MP-2013-logo_compact.png
・例;9 Articulation Polesのロゴ(公式HP)

最後に、
Multipole Technologyとは、
『1本で複数のケーブルを持つようなものです!』

注意:所々表現としておかしい部分も有りますが、私が解釈した書き方にしています。
詳しくはリンク先をご覧ください。 ※2017/3/25修正

MAとMA-X2の違いについては以下の表に示すとおりです。
比較表

【外見】
全長は1m(箱なし)で上流側が0.5mで下流側が0.5mに分かれており、その間にBOXが付いている構成になっています。
ケーブルの素線は恐らく撚り線であることから非常に取り回しに優れていますがMA-X2に比べると太いです。
RCAプラグにはVampire WireのXhadow RCA(アルミボディ、銀メッキ)が採用されています。こちらもMA-X2に使用されているものよりシェルが太いタイプです。
箱が非常にずっしりと重いので、高さのある所同士の機器の接続には、繋ぐ端子や機器の負荷を考慮して設置すると良いでしょう。
※アルミ削り出しのBOX

IMG_5143.jpg
・MAの外見1(撮影者:ブログ主)

IMG_5148.jpg
・MAの外見2(撮影者:ブログ主)

【レビュー】
いつも通り、細かいパラメータや比較などは入れずに、このケーブルを導入してみて感じたことをそのまま文にしていこうと思います。

導入場所(経路):プリ-パワー間
セレクタの値:Impedance Selector(Low)

プラスと捉えられる傾向についてはMA-X2と大きく変わらないので、比較してみて感じたクオリティの差について書いていきます。
まず、MA-X2の試聴記をご覧になってから以下の読んで頂けたらと思います。

Oracle MA-X2 (MA-X Rev2)の試聴記はこちら
比較では、MA-X2で上げた項目毎に書いていきます。

・3次元的なサウンドステージの展開と音像表現
この点については、MA-X2の方が上です。
3次元的なサウンドステージの展開では、MAの方が狭く立体感が足りないと感じます。
そして、音像表現では少し輪郭に滲みを感じるので、視覚的に見える音という点で少し不満があります。
新技術の採用やArticulation Poles数による精度がこの項目での差を感じさせる部分だと思います。

・No Color Lation and Flat Balance
音色の自然さという点ではMAとMA-X2に大きな差は感じませんでしたが、帯域バランスとしてはMAの方が悪く感じます。
具体的には、低域については力感と温度感があるのでMA-X2と比べると低域が少し持ち上がってるように聴こえます。
また、高域については伸びとレンジ感、抜けがMA-X2と比べると悪いです。
この辺もArticulation Poles数による精度の差を感じます。
良い所としてはMA-X2をプリ-パワーに入れた時に感じた機器同士がシームレスに繋がる感じはMAでも健在です。
そして煩さもないので耳当たりの良さも十分に確保されていると言えます。

・超ワイドレンジ感
この点についてもMA-X2が上です。
特に高域のレンジ感が顕著に差として現れます。
とは言っても、通常のシステムであればMAでも十分だと思います。

・高いSN表現と正確な音のコントロール
背景の静かさと透明感ではMA-X2の方がやはり上です。
この辺りはJFAやSITと行ったMITの新技術の有無による差が大きそうです。
音のコントロールでは低域においてMA-X2に比べると制御しきれていない部分があるように思います。
特にコントラバスの表現で聴き比べるとハッキリした差を感じます。
MA-X2を入れた時のコントラバスは曖昧さを全く感じさせません。
弦を弾く手の動きから、胴鳴りの感じが付帯音によって汚されず綺麗に出て来ます。
現代アニソンでは音のコントロール力は必要以上に求められるので、この項目の性能が高いに越したことはないです。

【まとめ】
総じて、MA-X2の方が性能が高いと言えます。
新技術の採用、Articulation Poles数の違い、そして唯一のマイナスと捉えられる価格の差(7000USD差)
これらの裏付けを納得せざる負えない音質差を感じました。
ここまで呼んだ方はおそらくMAは大したことないと思うかもしれませんが、それはMA-X2を聴いてしまったからです。
MA-X2を聴かなければ必要十分なクオリティだと思います。

今回色々調べてるうちに、改めて感じるのはMITの考え方や技術、製品を見ていると"ケーブル"では無いなと思います。
MITが言う通り1つの「インターフェース」ということです。
MIT関係のレビューで私が繰り替えし言っていることですが、やはり私にとっては非常に重要なコンポーネント。
信号ラインには無くてはならないものになっています。


次回もMIT関係の導入記を書く予定です!
今月末には待望の信号ラインのALL MIT化(High Endシリーズ以上)が実現されます。
すでに今月頭にALL MIT化による音は試聴しているので導入が楽しみです♪

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