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現代アニソンにおけるオーディオでの鳴らし方を考えてみる その1

漸くこのトピックスを書く時が来たかなと思いつつも、この題目で書くのは正直難しい...
出来るだけ分かりやすく、具体例を交えながら書いていきたいと思います。
少しでも現在オーディオでアニソンと向き合っている方の参考になれば!

注意:独学とアニソンオーディオ仲間から得た内容を口下手な私がテキトウに書いていくので、実際に試して効果がない!良くならない!機器が壊れた!お金が無くなった!といったクレームは一切受け付けませんの予め了承の上で以降お読みになって下さい。

私がアニソンをオーディオで鳴らす手順としては以下の3つを考えます。

『分析』→『補正』→『アレンジ』

これだけではピンと来ないと思うので各手順ごとに書いていきます。

っと、その前に巷ではアニソンは音が悪い、鳴らないという話を良く聞きます。
頭から決めつけるのは勿体無い、こんなにも良さが詰まっているのにというのが私の気持ちです。
前置きを長く書いていても退屈でしょうし、早速本題に入りたいと思います。

『分析』
この手順ではまず、音が悪い、鳴らないという状況を起こす原因は何かを理解する必要があります。ここでは「音が悪い」「鳴らない」の2つをまとめて『消化不良』と表現したいと思います。要は、聴いていて少しでも不快と思ったら消化不良が起きているということです。

それでは、消化不良を起こす原因を要素毎に書いていきます。
カッコ内はその要素による聴覚上感じれる現象を端的にまとめたものです。

消化不良を起こす原因

・音抜けが悪い(詰まった音、伸びない)
・量感が多く緩い低域(ダマ感、圧迫感)
・コンプが強い(平面的、煩さ)
・音場(サウンドステージ)の狭さ(閉鎖感、ラジカセ)
・音がキツイ(耳に刺さる、圧迫される等):コンプの影響もあり


これらの要素はアニソンをオーディオシステムで聴いたことがある方の大半は必ず感じたことがあると思います。
これらのどれかしらの原因を「感じたことがあります!」
という方は、既に分析が出来ています!
良く鳴らすためにはそれを弊害する要素の細かい洗い出し、『分析』が必須なのです。

この分析はアニソンに限らず様々なジャンルにおいて重要だと思います。
頭の中で考え込まずに、私のように文で書いてみるのもオススメです。

先ほどの原因の部分で「アニソンはやっぱり音悪じゃんww鳴らなくて当然」
と思った方は、ここでブラウザバック推奨デス


確かに、頑張ってもう絶望的に鳴らないアニソンは存在します。あえて名前はあげませんが、そういったアニソンは全体から見れば一割に満たないと思っています。

それでは次の手順に行きましょう。

『補整』
ここの手順が非常に重要な部分になります。ここが上手く行かないと最後のアレンジは全くの無駄になってしまいます。
まず、「補正」ではなく『補整』と書いた理由からお話します。
理由の前にそれぞれの意味を見ていきましょう。
補正:足りない所を補って、誤りを正すこと。
補整:足りない所を補って、整えること。

意味を見ると、どちらでもいいのでは?寧ろ補正の方が正しい!、そんな細かいことはどうでもいいと思うかもしれませんが、このニュアンスの違いというのはオーディオにおいて些細な違いを感じ取る、拘るといった部分に関わって来ます。
さて、どうして補整を選んだのかというと、この趣味において正誤を判断するのは容易でないからです。なので、ここでは誤りを正すというよりは整えるの方がしっくり来る、妥当であると思いました。後は、これから行うことが正に消化不良を起こす原因の中で、それを良くするために補うまたは整えていくといったことをしているからです。

先程あげた原因にはどういった補整が有効なのか簡単な例を交えて説明していきます。
※全体の文字数の関係で各要素に対する全ての対策、詳細な説明は行いません。

◆音抜けが悪い
補整:音全体にメリハリとスピード感(勢い)を出す。
理由:音抜けが悪いと篭って聴こえますので、一音一音の輪郭をハッキリさせつつ張りを出してあげると目立たなくなります。
また、抜けの悪さはスピード感にも関わってくるので、出来る限りハイスピードでると良いです。

例1:部屋の反響音(反射音)の少ない弱デッド方向にルームアコースティックを施す。
補足:ルームアコースティックは他の要素にも大きく関わる部分なので、極力部屋の音は載せないことが重要です。

例2:Crystal Cableの上位グレード(セミフラグシップ以上が望ましい)やMITのOracleグレードのケーブルを導入する。
補足:前者は音像表現とスピード感に優れ、後者は音の張り、粘り、躍動感に優れているから。また、いずれのケーブルも基礎性能がずば抜けて高い。
※使用場所はシステムによって変わってきます。

例3:箱鳴りが少なく(全く鳴らない)、鳴りの良いスピーカを選ぶまたは、駆動力と反応性が高いアンプを選ぶ。
補足1:箱が鳴くことで不要な響き(付帯音)が乗り、それは現代アニソンにおいてマイナス要素(音抜けが悪い)に繋がります。
補足2:能率が良い、ユニットが重すぎないといったスピーカの方がスピード感は出やすいです。そうでない場合はアンプ選びが重要となります。

◆量感が多く緩い低域(特に中低域)
補整:張りを出しつつ、ある程度量を削って締め上げる。
理由:低域というのは音楽の土台に当たる部分であり、ただ締め上げるだけでは線が細くなり腰高な音になってしまいます。
そこで、張りを出してあげることで量感が減っても、腰高な音にならずに絞ることが出来ます。
※現代アニソンの場合は過剰なまでにバスブーストしたような膨らんだ低域が多いので、システムによっては張りを出さなくても大丈夫だと思います。

例1:スピーカの足回りで調整する
補足:ブックシェルフの場合はインシュレータ+スタンド+ボード、トールボーイとフロアの場合はインシュレータ+ボードで調整します。
※それぞれスピーカの仕様や設置条件によって最適なものが変わるので製品名はあげません。

例2:電源環境を整える(壁コンセント、アイソレーショントランス、クリーン電源等の導入)
補足:電源環境が劣悪だとオーディオシステムに悪影響を及ぼします。その一つがここでの原因であげている低域の膨らみです。

例3:部屋の反響音(反射音)の少ない弱デッド方向にルームアコースティックを施す。
補足:スピーカからの音の反射方向に対して拡散や吸音を行う(過度な吸い過ぎに注意)

例4:MITのOracleグレードのケーブルを導入する。
補足:MITのOracleグレードは低域を制する(完全制御)と言っても過言では無いほど、低域を上手くコントロールしてくれます。

◆コンプが強い、音がキツイ
補整:分解能を高め、耳当たりを良くする。
理由:コンプが強いとボーカルや楽器との距離感が曖昧になり、一直線に繋がったような平面的な音になります。
また、音の立ち下がりが無く常に上がりっぱなしなのでハイ上がりに聴こえます。これにより、子音が刺さる、圧迫感を感じるといった不快感に繋がります。
補足:分解能を高めると言ってもどの程度必要なのかのイメージが付き難いと思いますので、ここで述べたいと思います。
フルオケをある程度大きな音量で鳴らす際に、各楽器のパートがどの位置にあるのか分かれば最低限の分解能があると言えます。

例1:箱鳴りが少なく(全く鳴らない)スピーカ選び
補足:音抜けの例3と被りますが、箱鳴りが少ないに越したことはありません(理想はMAGICO)

例2:部屋の反響音(反射音)の少ない弱デッド方向にルームアコースティックを施す。
補足:部屋の反響音が多いとコンプ音を更にブーストしてしまい酷い目にあいます。
また、適度な吸音と拡散が取れていない部屋だと耳あたりの悪さが目立ちます(特に一次反射の未対策)

例3:電源環境を整える(壁コンセント、アイソレーショントランス、クリーン電源等の導入)
補足:電源環境が劣悪だとオーディオシステムに悪影響を及ぼします。ここでの悪影響とは主に音の荒さ=耳当たりの悪さに繋がります。

例4:分解能の高いケーブルの選定
補足:最低限NordostのValhalla相当、私の場合はAcoustic ZenのAbsolute Silverを入れています。
※銀系やシールドの強いものを多用すると音がキツくなり耳あたりが悪くなるので注意です。

※プレイヤーやアンプ選びも勿論重要です。お使いのスピーカに合わせて提案して行く必要がありますのでここでは触れません。


◆音場(サウンドステージ)の狭さ
補整:サウンドステージを広くする
理由:空間的余裕の無さは情報量が多いアニソンだと致命的です。

例1:スピーカのセッティング
補足1:スピーカと横の壁との距離よりも、左右のスピーカ間の距離を広くしたセッティングが良いと考えます。
補足2:奥域方向は部屋の広さ及び部屋とスピーカーの反射を考慮した広さを選ぶ

例2:部屋の反響音(反射音)の少ない弱デッド方向にルームアコースティックを施す。
補足:クドイようですが、最低限一次反射と各コーナーの音篭もり対策はすることを勧めます。

ここまで各原因の補整についてかなりざっくりと書いてきました。
これらの原因に対する補整を行う場合の個人的な難易度を示したいと思います。(ブックシェルフスピーカを使っている場合)

音抜けが悪い>量感が多く緩い低域>コンプが強い>音場の狭さ>音がキツイ

実際はもっとシビアで複雑な補整が必要となってきますが、最低限これらのことをわかってくると良い結果につながってくると思います。

『アレンジ』
いよいよ最後の手順となります。
これは補整された音に足りないもの(元々無いもの)を、オーディオにおいての色付け(付帯音を乗せる)で飾ることです。
※どういったアレンジが必要なのかはそのシステムを使うオーナーの求める音となります。

例として私がどういったアレンジをしている述べたいと思います。
アレンジ:バックの演奏とボーカルの距離感がハッキリしていて、色彩豊かに歌う様が見えてくるような音
※距離感がハッキリすることによる立体感、実体感。色彩豊かによる声優さんの特徴的な声(キャラクター)を明瞭に出す。
補足1:私のシステムではこの手順をプリアンプとそのアンプ用の電源ケーブル(Crystal Cable Dream Line Plus)が行なっています。
補足2:プリアンプでは音の厚みと艶感、静寂感を出します。電源ケーブルでは前後方向の広さを明確にして音像を前に出し、カラフルな音色を付加しています。

最後に、私が求める現代をアニソンの鳴り方と現代アニソンにおける必要な要素のまとめについて書き、この記事の結びとします。

『聴き手(自分)に不快感を与えないストレスレスな耳当たりの良さと、好きな声優やアニソン歌手の人が目の前で歌っているかのような実体感のある鳴り方』

もっと求める部分がありますが、纏めると上記の感じです。

現代アニソンにおける必要な要素のまとめ
・極めて高い分解能
・スピード感
・耳当たりの良さ
・躍動感
・色彩感
・低域の締りと張り
※低域のレンジ感よりも質が重要
・音像の距離感、前後感が明瞭な定位と音場


今回は相当抽象的な話になってしまい、よくわからないと思う方が居るかもしれませんが少しでもこのジャンルに可能性を感じて欲しいと思い書きました。

今後(その2以降)はもう少し具体的で掘り下げた内容を、実際のアニソンを例に上げながら書いていけたらなと思います。
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アプリックス邸訪問記その2

思えば、訪問記を書くきっかけとなったのが2回目のアプリックス邸への訪問です。
間もなく投稿数が10に差し掛かっていますね。

前回の訪問から丁度半年、今回で3回目の訪問となります。
今回はスピーカーやケーブル等が変わっており、大幅にシステムが変更されているとのこと。
IMG_4871.jpg

平日の夜から終電の時間までお邪魔しました。訪問の前には彼のおすすめの中華料理屋さんで夕食を済ませ、お腹を満たしました^^

前回の訪問記はこちらから

まず、前回との大きな変更点と新規導入したものについて
<変更>
・スピーカ: Piega CL 120X
       → MAGICO Q3

<新規>
・プリアンプ: Goldmund Mimesis 22History
・インターコネクト:Nordost VALHALLA 2(プリ→パワー)
・電源ケーブル: Nordost Odin×2(モノパワー用)


次に、現在のシステム構成について
・SACDP: CH Precision D1
 - 強化電源: CH Precision X1
 - マスタークロック: Antelope Isochrone 10M

・LP:Acoustic Solid Solid Royal

・プリアンプ1: Goldmund Mimesis 22History
・プリアンプ2: Goldmund Mimesis 24ME

・フォノイコ: Phase Tech EA-1

・パワーアンプ: Goldmund Telos 2500+(モノラル)
 - Nordost Odin(電源ケーブル×2)

・スピーカー: Magico Q3
 - Nordost VALHALLA 2(SPケーブル)

【アクセサリー】
・電源タップ: Eau Rouge ER-PB6EX
・コンセント: JODELICA THE SOUND SOURCEⅡ
・ACエンハンサー: RGPC 400PRO
・ラック: Finite Elemente Pagode Edition
・オーディオボード1: ステレオサウンド CLAREX(クラレックス)(パワーアンプ)
・オーディオボード2: ILUNGO GRANDEZZA(スピーカー)
・インターコネクト:
 - Atlas Cables Asimi RCA(CDP→プリアンプ)
 - Nordost VALHALLA 2(プリアンプ→パワーアンプ)

IMG_4872.jpg

メインの再生機器がCDPとLPとなりますが、拙宅ではCDまたはデータでしか聴かないので持ち込みソースはCDのみになります。
レビューは私が掛けたソースとアプリックスさんの方で掛けたソースの順で書いていきます。

補足:持ち込みソースの時のプリアンプは全曲Mimesis 22Historyとなります。(時間の都合上プリアンプの聴き比べはしませんでした。)

持ち込みソース10枚の中から6枚をピックアップ(掛けた順不同)

1曲目: 雪ノ下雪乃(CV.早見沙織)&由比ヶ浜結衣(CV.東山奈央)「エブリデイワールド」より
9-エブリデイワールド

トラック1:エブリデイワールド
トラック2:エブリデイワールド -Ballade Arrange- (Yukino Solo Ver.)
トラック3:エブリデイワールド -Ballade Arrange- (Yui Solo Ver.)

感想:
まずはトラック1から、前回のPIEGAと比べると上から下までバランス良く鳴っていると感じられました。特に各帯域のスピード感、ユニットごとの繋がりはPIEGAとは比べ物にならないくらい良いです。Q3は聴き慣れたスピーカーですが、ここで改めてそう感じました。
ここで2回目のexorion邸訪問記のレビュー欄から以下を引用します。

「このソースでは声の質感やアニメに沿ったキャラクターイメージをどれだけしっかり聴き手に伝えられるかが重要だと思っています。例えば私が思う、声優早見沙織が演じる雪ノ下雪乃というキャラクターのイメージは、”冷たさ”や”鋭さ”。逆に声優東山奈央が演じる由比ヶ浜結衣というキャラクターのイメージは、”優しさ”や”無邪気でキュートな所”。あくまで私が思い描いているイメージ。」

では、トラック1からトラック3まで聴いてみて私はどう感じたのかというと。
それはexorion邸で聴いたQ3とは別の顔を持つQ3でした。
サウンドステージは非常に静かで見通しが良く、厚みのある音像が克明に浮かび上がってくる感じ、そして荒さやキツさを全く感じさせない付帯音の少なさ。
しかし、違和感は直ぐに感じました。それはボーカル表現とニュアンス表現です。
まず、ボーカル表現について、特に違和感を感じた部分が由比ヶ浜結衣(CV.東山奈央)の声です。厚みや声の実体感、透明感などは申し分ないのですが、声が落ち着き過ぎてると感じました。逆に雪ノ下雪乃(CV.早見沙織)はイメージ通りでした。
次にニュアンス表現について、特に違和感を感じたのがトラック1全体でした。色彩表現が少し暗めで躍動感が薄く、曲から伝わる明るさ、楽しさが伝わってきませんでした。
中域から中高域にかけての華やかさと中低域から低域にかけての張りと粘りが出てくるとこの曲は印象がガラリと変わってくると思います。
まとめると、トラック1からトラック3だと、トラック2が1番良く鳴っていました。

この違和感というのは、100%が良く鳴っているとするならば、それを超える120%のうちの20%の部分が出ているかどうかです。つまり、この20%というのは聴き手の演出の仕方で大きく異る部分、「好み」の領域(己の求める理想)と言えます。
これ以降の全てのレビューもアニソンになりますが、ここのシステムで聴くアニソンはどれも100%に近いレベルで鳴っていると言えます。それは、初めてそのソースを聴く人がこれ以上良いものはあるのか?と感じれる程に高次元なシステムということです。


2曲目: アニメTARI TARI「~歌ったり、奏でたり~」より『心の旋律』
61ViRlGyp1L.jpg

感想:
このソースの聴くポイントに関しては繰り返しになりますが改めて書きます。
「正面真ん中から左に女性3人、右に男性2人、背面にピアノの伴奏という構成になっている合唱曲で、ハーモニーを維持しつつ、全体のパートで歌っている時と各パートで歌っている時に誰が歌っているのか(キャラの個性を引き立てる)をしっかり判断出来るかどうかがポイントになっています。」

訪問先やオーディオショップで必ずと言っていいほどかけるソースですが、その理由はこの一曲でそのシステムのボーカル表現がほぼ分かってしまうことにあります。
前回の訪問では、男性パートの時に右側の2人が被ってしまい1人に聴こえてしまっていましたが、今回は曲の出だしから思わず「おっ!」と声が出てしまうほど、2人が被らず、キャラの個性を全面に出して歌っていたのです。また、伴奏のピアノに関してもボーカルとの距離感がしっかりしており、曲の支えとしての役目を果たしていました。この点についてはPIEGAとのミッドレンジ以降のユニット性能の差を強く感じました。
では、三人の女性ボーカルも凄いだろうと聴き込んでみると、違和感が・・・。
ひとまず、その時の会話のやり取りをここにざっくりと書きます。

私「左の女性ボーカルは何人に聞こえますか?」
ア「んー、2人かな?」
私「やはり、私と同じように感じましたか。正しくは3人です」

声の被り方としてはNOS邸で掛けた際と同じで瀬戸麻沙美さんと早見沙織さんの声がどちらの声であるか曖昧になっていました。
そこで私が原因としてあげるのは、現在のスピーカセッティングとリスニングポジションの関係です。
これは生活環境にオーディオシステムを置いてる時点で仕方ない所、改善しにくい部分ではありますが、前回はソファに座り、耳よりも高い位置にツイータが来ていました。今回は間に背の高いテーブルが置かれており、そのテーブル用の椅子に座って試聴しました。その結果、ツイーターの位置は耳の高さ丁度位にあり本来ですと理想のポジションと言えますが、聴覚上としては今回の違和感の要因の一つではと考えています。

3曲目: 花澤香菜「こきゅうとす」より『こきゅうとす』
2-こきゅうとす


感想:
聴こえてきたのは、大人の色気を感じるような独特の艶がのった彼女の声でした。
この曲のポイントとしては、打ち込みの3次元的な音像展開と、豊かな色彩表現です。
今回は、exorion邸で聴いた時とは別の魅力を感じました。それは、最初に書いたボーカル表現です。背景は澄みきって静かなのに、温度感のあるボーカルが目の前に浮かび上がって来るのです。生っぽい、彼女らしい声では無いと感じましたが、どこか中毒性のあるボーカルです。アプリックスさんに聴いてみるとNordostのValhalla2やOdinが効いていると仰っていました。
成る程、これがNordostが作り上げる世界。私はValhallaとHeimdalのインターコネクトを拙宅で聴いたことがありますが、似たような魅惑的なボーカル表現、纏まりの良さを感じました。
では、この曲本来のポイントはどうなっていたかについてですが、静かさ故に、動的に拡散される音の粒子が整理されることで平面的に感じました。また、色彩表現は、表現幅がそれほど広くなく、カラフルというよりは特定の何色かの色を混ぜた綺麗な色と感じました。
システムによって別の魅力が見つかるというのはこの趣味の面白さの一つと言えます。

4曲目: 田村ゆかり 「Fantastic future」より『Fantastic future』
4-Fantastic future

感想:
クドイようですが鳴らない所の特徴をお浚いします。
・音圧の高さが目立ち音全体がキツく聴こえる。
・音数の多さに対して捌ききれず、ダマ感や混濁感がでる。
・ボーカルが引っ込み定位感が大きく損なわれる。
・上の帯域の速さについていけず、下の帯域がもたついたり膨らむ。
・平面的でサウンドステージが形成されない

さて、ここでの田村ゆかりは・・・。
パーフェクトです、上記の鳴らない特徴を全く感じさせません。
恐らく、前回のPIEGAでは下から二番目の特徴が出てきてしまい破綻していたと思います。流石の音捌きと纏まりの良さに驚きを隠せませんでした。

ここからは私の拘りポイントについて触れていこうと思います。
まず、以下にそのポイントを書いていきます。
・ゆかりんが目の前に見える程の厚みと立体感
・彼女の色彩豊かな声質
・鳴るのではなく、歌っている
・被り、埋もれなどを感じさせない、音が止め処なく飛んでくる感じ(躍動感、スピード感)

ここまで読んで頂いた方で、意味がわからんと思った方は読み飛ばしてもらって結構です(笑)

さて、このポイントを踏まえて聴いてみると、惜しい・・厚みや立体感は申し分ないが、音像があと10cm程前に出てきて欲しい。色彩表現については、3曲目に感じことと同じなので改めて書くことは無いです。十分歌っていると感じますが、まだ伸びしろを感じるような余裕のある鳴りです。被りや埋もれを感じさせない捌き具合ですが、飛んでくる感じというよりは纏まりの良さ故に、ある程度スピードが抑制されてるように感じました。
それでも、このソースを掛けたシステムの中だと十分に良さを感じる事ができるといえます。

5曲目: 七転福音 (CV.福沙奈恵)/クラリオン (CV.沼倉愛美) 「LoSe±CoNtRoL」より『LoSe±CoNtRoL』
losecontrol.jpg

感想:
レビュー曲としては初めてとなる一曲です。
まず、曲の紹介から、
アニメ「紅殻のパンドラ」のタイアップ曲(EDテーマ)になります。
作詞作曲は本作のOPテーマを担当しているZAQ、制作にはウィッチクラフトワークスやトリニティセブン等でお馴染みテクノボーイズが担当しています。
原作(漫画)の原案は攻殻機動隊でお馴染み士郎正宗、作画は六道神士となっています。
アニメも面白いので興味があるかたは曲とセットで見て頂ければ!
ソースの媒体としては、CD販売とe-onkyoからHi-Res版(96/24)の配信がされています、各再生環境をお持ちの方は両方購入されることをオススメします。(CD版も十分音がイイですが、Hi-Res版は更に上を行きます。特に空間表現の再現性とボーカルの立体感、定位感に差がでます。)

それではこの曲ポイントについて箇条書きで書いていこうと思います。
・広大なサウンドステージとピンポイント定位
一言:電子音から形成されるサウンドステージは、先の見えない何処までも飛んでいきそうな細かい粒子が部屋いっぱいに飛び散ります。そしてセンター及び左右後方には明瞭で立体感のある音像がピタリと定位します。

・色彩豊かでハイスピードな音の粒
一言:カラフルで音のもたつきを感じさせない早さ(スピード感)

まとめ:この曲が良く鳴ったと感じれる時は「全身義体である福音(七転福音)と猫耳を装着した戦闘用アンドロイドのクラリン(クラリオン)が自身のアバターで電脳空間を巡る様が浮かび上がってくる感じ。電脳空間という先の見えない広大で、莫大な情報量の海の中を高速で移動するような感じ。そしてなにより、福音とクラリンというこれでもかと可愛さを詰めたキャラクター達の可愛い様を感じ取って欲しい。」
私とexorionさんで「今年中にこれ以上のアニソンは出てくるのだろうか?」と感じる程素晴らしい一枚です。カップリング、Remixを施したソロver.も必聴です!
(※まとめが何のことやらと感じた場合は正常です)

長くなりましたが、これらのポイントを踏まえて聴いてみると、おぉ!音数が多く、情報量を惜しみなく出ているように感じます。華やかさというよりは落ち着きのあるニュートラルな音でスピード感は速いと感じるよりは等速。スピーカー後方外側まで広がるサウンドステージは、正にイメージ通りな感じです。少し大人っぽい福音とクラリンが滲みの無い明瞭な音像でピタリと定位しています。
十分曲の良さを感じることが出来ました。アプリックスさんからもこの曲(音)イイね!を頂きました。
最後に私の好みからもう少しここはこう出て欲しかったという点を書きます。
後方のサウンドステージは維持しつつ、カラフルな電子音を高速で前に飛ばす感じとキャラの可愛さというニュアンスを表現して欲しいと感じましたね。


6曲目: wacci 「キラメキ」より『キラメキ ~公生とかをりの演奏 Ver.~』
6-キラメキ ~公生とかをりの演奏 Ver~

感想:
まず、結論から書きます。史上最高の音でした。細かいことを語る必要のない説得力のある音です。
それでもレビューなので、いつも通り聴くポイントから、
「訴えかけてくる男性ボーカルとそれを支えるヴァイオリンとピアノの情動的な演奏」
『ボーカル、ヴァイオリン、ピアノそれぞれの見せ場が曲中にあり、どれか一つが自分の見せ場とは違う部分で引き立たってしまったり、自分自身が見せ場で引き立たないと途端に曲のバランスが悪く聴こえてしまいます。』

史上最高というのは、ここのシステムではどれも主役級でバランスよく鳴っているということです。ボーカルが~ヴァイオリンが~、ピアノが~といった些細なことを微塵も感じさせませんでした。この音を聴いてしまうとうちでは聴けなくなりますね(それでもまた一つ高い目標が出来たとして聴き続けますが;)
君嘘最終回の後半の情景が思い出す、浮かび上がってくるような感じでした。心を動かされるような音というのは、スッと耳と体に入ってくるものです。こういった経験はexorionさんの所以来です。拙宅のシステムもいつかそういった音が出せるように頑張りたいです!

次に彼が掛けた曲(アナログまたはCD)について。(本来の試聴順は彼→私でレビューの順とは逆になります)
特に印象的だったものを6曲ピックアップ(掛けた順不同)。
レビューでは、プリの聴き比べ22H→24MEの順で交互に行ったことを含めて書いていきます。(アナログのメインは22H)

1曲目: 福山雅治 「魂リク」(アナログ盤)より『糸』
IMG_4863.jpg

感想:
PIEGAの時にもアナログの良さを感じさせる鮮度感の高さや熱気はありましたが、それ以上に今回はボーカルの実体感、生々しさに驚きました。明らかに前回と比べて声の厚み、芯のようなものが太くなっているように感じました。目の前にギターを片手に座った福山が見えるような感覚です。次にプリアンプを24MEに変更してみると、背景の見通しが良くなりました。22Hでもアナログとは思えない静かさでしたが、それの更に上を行く静かさです。しかし、ここで直ぐに違和感を感じました、それは温度感が下がり、熱気のようなものが聴き手まで伝わってこないのと、ギターの胴が鳴る響きや余韻が整理されていると感じました。これには、オーナーのアプリックスさんも同意見。彼がアナログは22Hがメインというのも頷けました。

2曲目: 山口百恵「THE BEST AGAIN 百恵」より『秋桜(コスモス)』
IMG_4860.jpg

感想:
静寂で満ちた背景に、生々しく前の方に浮かび上がる音像とダークで中毒性のある艶は、単なる色付けとは思えない表現力で伝わって来ました。只々凄い、終始聴いていたくなる音でした。声の表現に関しては、パワーアンプの電源ケーブルに入れているOdinが相当効いていると仰っていました。この曲でもプリは22Hの方がよく合っていると感じました。

3曲目: 「ヤッシャ・ハイフェッツ」より『ベートーベン:ヴァイオリン・ソナタ第9番 クロイツェル第1楽章』
ファイル 2015-10-06 20 42 07
(写真を撮り忘れたため、前回の訪問記から引用)

感想:
MAGICOは良くピアノの表現は素晴らしいが、ヴァイオリンは一歩及ばずということを聴く。しかし、ここでは先ほどのキラメキのレビューに書いた通り、どちらかが良い、悪いということは感じさせない音です。このソースでのヴァイオリンは歯切れよく少しキツく感じる(決して耳には刺さらない)ような歯切れよく、抑揚と響きのある弾き方が特徴です。そのヴァイオリンに負けないように一音一音が明瞭で太く繊細なピアノが入ってきます。
これを高次元で両立させるのは極めて難しいと思います。それは、立ち上がりと立ち下がりが曲中複雑に変化し、それぞれの音色がぶつかること無く絶妙に混ざり合い、時にヴァイオリンが、時にピアノがとバランスよく主張し合いながら曲のハーモニーを作っていかなければならないからです。それをなしえているのはMAGICOの性能の高さもありますが、アプリックスさんの巧みなシステム構築力もあると思います。
このシステムで奏でるこの曲は、息をする間もない、圧倒的とも言える生々しさと実体感、目の前で聴いているかのような錯覚にも囚われる音です。レコードの凄み、良さを十二分感じさせる一曲でした。前回のPIEGAでも良い音でしたが、バランスの良さや表現力、楽器ごとの質感表現はMAGICOが圧倒的に上だと思いました。24MEでも聴きましたが、結果は言わずもがなです。

4曲目: Donald Fagen「The Nightfly」より『I.G.Y. (What a Beautiful World)』
IMG_4866.jpg

感想:
これ音良いんだよ!と出してきた一枚。(アナログをやってる方なら有名な名盤)
1982年、Donald Fagen初のソロアルバムで、完全なディジタル録音で収録されたものらしいです。
もう少し詳しく曲の概要について調べてみました。以下引用。
「「I.G.Y.」は国際地球観測年(International Geophysical Year, 1957年-1958年)のことであり、50年代後半当時の明るい未来像や楽観主義についての皮肉めいた歌」

初めて聴きましたが、聴き手がリズムを刻みながら聴きたくなるようなノリの良さと明るさがある曲でした。音の良さはもちろんポップミュージック特有の楽しさや心地よさを感じることが出来ました。時間があれば通しで聴きたかった...。曲も音も素晴らしい一枚でした。レビューはあっさり書いてしまいましたが、この盤の良さを語るにはまだまだ勉強不足と痛感しました。

5曲目: Keith Jarrett 「The Koln Concert」より『Koln, January 24, 1975, Part I』(アナログ盤とCD盤)
IMG_4870.jpg IMG_4867.jpg
(←アナログ盤、CD盤→)

感想:
まず、聴くポイントとしては、静寂感漂うサウンドステージの中に浮かび上がる緊張感と熱気を感じれるような演奏です
この曲はあしゅらん邸のMAGICO V3で組まれたシステムでも素晴らしい音で鳴っていました。
アナログで聴くのは今回が初めてになります、CDでも勿論素晴らしい音ですが、アナログは別格に良かったです。特に音全体の厚みや鮮度感、熱気のようなものはCDでは不足に感じました。トラック1は26分と長い演奏ですが、途中で止める場所が見つからないほど終始変化があり、その都度聴き所があります。ここのシステムでは伝わってくる音の説得力が違います。その会場にいるかのような部屋に漂う空気感や緊張感、少し荒っぽくも正確に叩く鍵盤の音や奏者の声と息遣い。その一つ一つが聴き漏れることなく伝わってきます。聴き終わったら自然と立ち上がり拍手をしたいと思いました。演奏の素晴らしさ、それを高次元に再現するシステム、私はこの曲でも感動を覚えました。この音はぜひ多くの人に聴いて欲しいと思いました。この曲でもプリアンプの聴き比べをしましたが、その結果は個人的に面白いものでした。22Hのほうが曲のイメージ通りに鳴っていましたが、24MEも悪くなかったです。具体的には静寂感が増し、その中にいる奏者がクッキリと浮かび上がってました。不気味さを覚える静かさと温度感が低めのキレのある演奏。人によっては後者のほうが好まれるかも?と思います。セパレートを行う際、プリアンプ選びは非常に重要だということを、ここで改めて考えさせられました。
私がプリアンプを選ぶ際に2つのポイントを大事にしています。
1つ目は、上流から送られてくる情報の純度を可能な限り落とさずにパワーアンプへ伝えること。この時プリアンプで不用意に色(付帯音)を載せないこと。

2つ目は、ある程度情報の純度を落として、プリアンプ側で演出を行うこと。
ここでの演出と言うのは色(付帯音)を載せることで、色彩表現を豊かにしたり、空間に広がりや背景の黒さを出す、定位では音像に厚みを持たせて立体感を出すなどです。

1つ目の難しさをあげると、そうとう純度が高いシステムでないとモノトーンな面白みのない平面的な音になる場合がある。2つ目は、純度が落ちることによる再現性の下降です。音の立ち上がりや立ち下がりの表現や音階の正確性に影響が出てくると思います。
現在の私のシステムでは2つ目のポイントを元にシステムを組んでいます。


6曲目: 「『ガールズ&パンツァー』劇場版 オリジナルサウンドトラック」より『劇場版・戦車道行進曲!パンツァーフォー!』
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感想:
ガールズ&パンツァー(ガルパン)のサウンドトラックには大きく分けて3つある。1つ目はアニメ版、2つ目は劇場版、3つ目はLIVE版です。音の好みとして、非常に意見が別れる印象です。アプリックスさんは今回レビューする劇場版がお好きのようです。
まず、3つの私の印象を述べたいと思います。

アニメ版:サウンドステージはそこまで広くなく、楽器の各パートがわかりやすくきっちり配置されている。個人的には音の纏まりと混ざりが欲しいこととサウンドステージの奥域方向の広さが出て欲しいと思った。アニメ内での演出としてはこの音作りで問題ないと思う。
劇場版:アニメ版に比べると横と奥域方向でサウンドステージが広くなりスケール感が出ていて、リバーブが深めにかかっており、音の滞留時間が長い。個人的には、映画館などで鳴ることを想定して作られているのは考慮出来るが、音の響きや余韻が不自然で、しっくりこなかった。
LIVE版:演奏は東京フィルハーモニー交響楽団が行い、よこすか芸術劇場で開催されたものを録音されている。2つと比べると楽器の質感や厚み、纏まり(一体感)が良く、会場を震わすような低域の迫力と広がり(スケール感)がしっかりと出てくる。また、横と奥域方向だけでなく上下方向にもサウンドステージが展開されるため楽団の位置関係がハッキリしている。個人的には1番よいと思っている。

ここのシステムで劇場版を聴いてみての感想としては、不自然なリバーブが気にならなくなり、自然な広がりやスケール感が出ていました。また、各楽器も明瞭に質感を感じれる音になっており、弄られた音(付帯音)を削り、癖を減らすことで上手く鳴らせているのだと思いました。LIVE版も聴き比べを含めて聴きましたが、時間の関係であまり音量を出せず、今回はレビューから外しました。

前回のPIEGAの時の比較を含めて、アプリックス邸の音ってどんな音なの?
について箇条書きで書いていこうと思います。

<前回:PIEGA、24ME>
プラス面:
・同軸リボン特有のきめが細かさと軽やかさ、そして伸びのある高域
・非常に上品な音(美音)
・部屋に溶け込むような落ち着きのある音
・少し距離感があり、奥域方向に展開されるサウンドステージ

マイナス面:
・ツイーターとウーファーの音の繋がり
・スピーカーの存在感
・低域のレンジの狭さと質感表現
・実体感や躍動感が薄い

まとめ:
女性ボーカルやバラード調の曲、楽器だと木管が良く鳴る印象で、男性ボーカルやロック、ポップス、楽器だとエレキ、ドラムはあまり得意でない印象でした。

<前回:MAGICO、22H、ケーブル類>
プラス面:
・全帯域におけるバランスとユニットごとの繋がりの良さ
・中低域の支えがしっかりし、厚みが出てきたことで実体感が出てきた
・スピーカーの存在感を感じさせないサウンドステージの形成
・付帯音、滲みの少なさによる輪郭のハッキリした明瞭な音
・アナログ、CDの両方で感じる極めて高いSN感(静寂感)

マイナス面:
・まだ躍動感が薄めで、スピード感が欲しい
・PIEGAに比べる上の伸びや粒子の細かさ、滞留する感じが減ったように感じる
・特定のソース(主に持ち込み)で音像が遠い
・小音量でも上から下まで痩せること無く出るため、生活環境(家庭をもつ人)によって使いづらさを感じられる(拙宅だと間違いなく、管理会社からお怒りの電話が...)

まとめ:
ジャンルの対応力の広さで言うならば断然現在のシステムと言えます。今思うとPIEGAの高域表現それでも捨てがたいものだと思いました。なにより、本人がメインにしているアナログ再生の差が今回最も大きいと感じました。今後私がアナログを始める際は是非とも参考にさせて頂きたいと思いました。

最後に全体のまとめの前に、前回の訪問記からアプリックスさんが思う己の求める音について、

「超高域、極低域の再生といった過度なレンジ感を求めるのではない。
楽器の質感がよく出ることと、曲の熱気が伝わってくるような音を出したい。
そのためには写実的、抽象的のどちらかに偏ってはいけない。」

全体のまとめ;
この内容から前回と今回の音を考えると、今回の方がより求める音に近づいていると思いました。楽器の質感においてはMAGICOの得意分野である忠実に再現する良さがしっかりと活かされており、そこにプリアンプや各ケーブルが上手く組み合わさることで、彼の聴くソース媒体、ジャンルにおいて最高のパフォーマンスを発揮していたと思います。
ハイエンドオーディオこそ闇雲に機器を買うのではなく、自身の求める音をハッキリさせる必要があると思っています。今回のオーナーであるアプリックスさんや私のブログでは良く名前を挙げますexorionさんも明確な目標があるからこそ、自身の好みを超えた音を他者に感動といった形で提供できるのだと思いました。まずは、自身の満足からでオーディオをやっている私ですが、最終的には自分と同ジャンルを聴いてる方が感動を覚えるような音に仕上げられていけたらと思っています。

今回は半年ぶりの訪問で、素晴らしい音とお話を伺うことができ、大変優位意義な一日を送らせてもらったアプリックスさんに感謝の気持ちを送ると共に、ご家族と今後もより良いオーディオライフを続けていけるように願い本訪問記の結びとします。


余談1:
今回改めて感じたことがあります。それはMAGICOというメーカーのスピーカは黒子であるということ。スピーカというものは本来オーディオシステムにおける主役だと思っています。そのスピーカの特徴的な音を軸にシステムの音を作っていくものだと思っています。しかしMAGICOは違います。そこを主張せず、自ら地味に、自然に音へと溶けこむ。スピーカが出す音は広いジャンルを過不足無く(消化不良を起こさず)高水準に再生する能力で、その先にあるのはどのジャンルをどうのように鳴らしていきたいかという好みの世界だと思います。
このメーカーのスピーカーでシステムを組むにあたり、重要だと思うことはモノトーンで単調、面白みのない音が好みの人を除き、プレイヤーやアンプ、ケーブルで率先して演出することです。MAGICOはそれに対して素直に答えてくれます。オーナーが望む表情にいかようにも出来る万能なスピーカーの一つであるといえます。

余談2:
相変わらず、全てアニソンまたは声優ソングを持ち込んで聴いた私ですが色々収穫がありました。
まず、ソースの80%~100%を引き出せる性能がMAGICO Q3にはあるということ。(これはexorionさんの所でも確認済み)正直このスピーカが買える人は多くを悩まず幸せの第一歩を踏み出せると思います。しかし、難しいのがこのジャンルを楽しく聴かせる方法です。今回の持ち込みソースにおけるレビューをしっかり読んで頂いた方はわかると思いますが何かと曲ごとに注文が多いなと感じたかと思います。それらを一括りにまとめて重要なポイントをあげると、「纏まり」、「色彩表現の広さ」、「躍動感」、「厚み」、「音の前後感」など様々な要素が見えてきます。この部分が何故重要なのかはぜひ音として感じて貰いながら考えていくとわかっていくと思っています。時間が出来た時にでも、具体例や対策などを含めた1トピックスとして記事を書けたらと思っています。

ギャラリー:
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