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NOS邸訪問記

前回の訪問から半年、去年最も訪問した回数が多いのはNOS邸でした。
今回はメインスピーカーとケーブル類が一新されてから初の訪問となります。
ファイル 2016-03-12 16 15 55

まず、機材及びケーブル構成について
・プレイヤー:lightMPD(light Music Player Daemon)
 - 専用電源(自作品)
 - FIDELIX HiFi USB NOISE FILTER+専用5V電源
 - AIM電子 SYLPHEED UAC 0.5m(USBケーブル)

・DAC:Chord QuteHD(改造品)
 - 専用電源(自作品)
 - Q2さんの電源ケーブル(試作品)

・DDC:CM6631A(改造品)

・プリアンプ:ぺるけ式差動真空管プリアンプ(自作品)
 - バッテリー電源

・パワーアンプ:SUN VALLEY SV-2(ver.2007)
 - 使用真空管:Sylvania 6SN7GTA(1962)×2、KR300B×2、KR845×2

・スピーカー:DALI HELICON 400
 - QED Revelation Signature(SPケーブル)

・ACエンハンサー:RGPC 400PRO(改造品)
 -ナノテック社製電源ケーブル(自作品)

・各種接続ケーブル
 - AET URDG75 Coaxial(DDC→DAC)
 - Organic Audio Interconnect RCA(DAC→プリ)
 - MOGAMI 2534(プリ→パワー)

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彼が掛けたソース及び持ち込みソースはデータとなります。
以下、彼から頂いた曲のセットリストになります。

01.T'es pas un aute - Emilie-Clatie Barlow
02.リベルタンゴ - 川井郁子 at カーネギーホール2008
03.Pie Jesu - The Turtle Creek Chorale The Dallas Women's Chorus Timo
04.Bernstein-Make Our Garden Grow From Candide - Joshua Bell
05.Killing Me Softly With His Song - SHANTI
06.Can You Feel The Love Tonight - Jackie Evancho

<今回のレビューの記述方法>
①NOSさんが掛けた6曲に関しては、曲ごとのレビューは行わず前回のシステム時の音との比較を含めて現在のシステムの音について書いていく。(掛けたソースについても触れる)

②当方で掛けたソースについてはいつも通り何曲かピックアップして書いていく。


「①について」
まず、前回のスピーカーと現在のスピーカーで共通して良いと言える部分から。

前回使用していたスピーカーは同じDALIのTOWERというトールボーイのスピーカーです。
ファイル 2016-03-12 16 21 42
(画像は夏頃に訪問した際撮影)

共通して良いと言える部分は耳あたりの良さです。
私とNOSさんでは掛けるソースが大きく違うわけですが、お互いに大事にしているのが耳あたりの良さです。
どんなに高解像度でレンジが広く、音数が多くても耳あたりが悪くては聴けたもんではありません。
彼のシステムは同居人からルームチューニングすることを止められているため、機材の改造による音作りとケーブル交換によって上手く耳あたりの良さを作り上げています。こういった部分におけるセンスについては見習いたい部分です(汗)

次に、前回のスピーカーと大きく変わった部分。
レンジ感、サウンドステージの広さ、情報量といった基礎性能が前回に比べて大幅に良くなっていると思いました。そして低域の深みや量感がTOWERとは比べ物にならないくらい出ることで、体全身を包み込むような包容力のある音へと変わっていました。
この部分は拙宅でも是非欲しいと思いましたが、当方が使っているような小型ブックシェルフスピーカーでは難しい、妥協せざる負えない部分だと思っています。

最後に、彼が掛けたソースの中で1番印象に残ったものについて。
Jackie Evancho

知っている人にとっては言うまでもなく、彼がReferenceとしているJackie Evanchoの「Can You Feel The Love Tonight」です。
前回の訪問から半年と月日が経っている中で前回のシステムと比較しても断トツで凄みを感じれた一曲です。

雄大なサウンドステージの後方に展開されるオーケストラと、その前方に浮かび上がるボーカル。
ボーカルは抑揚感と余韻たっぷりで歌っており、流石自信がReferenceとしてシステムを構築されているという説得力のある音でした。
この一曲だけでも聴きに来た甲斐があったと思いました。
他の曲についても良さを感じれるものばかりでしたが、当方の曲やジャンルに対する知識が乏しいため今回はこういった形のレビューとさせて頂きました。

この後の②について書いた後に、「NOS邸の音とは?」についていつも通りまとめて行きたいと思います。

「②について」
今回は掛けた曲数では最多となる約40曲の中から4曲選びレビューしていこうと思います。
(掛けた順不同)

1曲目: アニメTARI TARI「~歌ったり、奏でたり~」より『心の旋律』
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感想:
訪問記では登場の多い一曲です。
繰り返しになりますがこの曲を聴くポイントについて。
「正面真ん中から左に女性3人、右に男性2人、背面にピアノの伴奏という構成になっている合唱曲で、ハーモニーを維持しつつ、全体のパートで歌っている時と各パートで歌っている時に誰が歌っているのかをしっかり判断出来るかどうかがポイントになっています。」

このポイントを踏まえて聴いてみて直ぐに違和感を感じました。
それは女性ボーカル3人のうち、真ん中に定位するはずの1人が完全に居なくなっていました。厳密に言うと瀬戸麻沙美さんと早見沙織さんの声が完全に被っていました。
また、それ以上に気になったのが、女性ボーカルが歌っている時に右ツイーターに引っ張られるような感覚です。これらの違和感についてNOSさんに伺った所、TOWERを使っていた時にも同様のことが起こっていたそうです。
冒頭でも書いたように、同居人との事情でルームチューニングが行えない状況だと原因究明が難しいと判断しました。
一点だけ申し上げたのはスピーカーのセッティングです。
拙宅と同様に部屋の横幅が広くないため、スピーカー同士を寄せてしまうと窮屈なサウンドステージになってしまいます。そこで双方とも左右の壁に寄せたセッティングを行っています。この場合気を付けないと行けないのは、壁とスピーカー間で起きる反射による音の濁りです。拙宅で使用しているスピーカーはエンクロージャー内部をセラミックの板でダンピングし箱鳴りを抑えてはいるものの、壁との反射の影響が無いとは言えないため、1m45cmの大型吸音パネルを左右のスピーカー側面の壁に置いています。
そういった対策が行なえない場合は、スピーカーと壁との距離を離すほかありません。
特にHELICON 400については箱を鳴らして歌うスピーカーのため、セッティングや部屋の状態に気を使わなければなりません。

良かった点については、質感表現です。
TOWERに比べてレンジ感格段が広くなったことで、楽器やボーカルの再現性が増したと感じました。

2曲目: 田村ゆかり 「Fantastic future」より『Fantastic future』
4-Fantastic future

感想:
拙宅のReferenceである田村ゆかりの中でも最も鳴り難い部類に入る一曲。
現代アニソンの特徴や質を感じるには良いソースだと思います。

まず、exorion邸の訪問記でも書きましたが、
鳴らない所の音の特徴を箇条書きで書いていきます。
・音圧の高さが目立ち音全体がキツく聴こえる。
・音数の多さに対して捌ききれず、ダマ感や混濁感がでる。
・ボーカルが引っ込み定位感が大きく損なわれる。
・上の帯域の速さについていけず、下の帯域がもたついたり膨らむ。
・平面的でサウンドステージが形成されない

良かった所は、音圧の高さやキツさといったものは全く感じられなかったことです。
それ以降の特徴については、書いてあるそのままの感じで鳴っており、とても歌っているとは呼べるものではなかったです。特に打ち込みのドラムが過剰に出てきてしまいボーカルを潰してしまったのは残念です。

この曲を良く歌わす大前提として、音数の多さに対するセパレーション(分解能)とコントロール(纏まり)です。これが出来ないとそもそもこういったハイスピードで音数の多いソースはなりません。
マイナスなことを書いておりますが、そもそも彼が普段聴くようなソースではないので、鳴らないことが大きな問題だとは思いません。あくまで、このレビューでは私が普段聴くソースが他のシステムではどう鳴るのだろうか?について感じたことをそもまま書いています。
彼のシステムについてご興味を持たれた方は、彼の掛けるソースのジャンルや、YOUTUBEに投稿されているシステムの音を録音した動画を聴いてみることをおすすめします。

3曲目: 坂本真綾「少年アリス」より『うちゅうひこうしのうた』
Folder.jpg

感想:
この曲は彼のシステムにはピッタリの曲だと思いました。
聴くポイントは世界観の見せ方にあります。
私がこの曲からイメージするのは、静寂感の中に解き放たれるカラフルで粒子の細かい音と果てのない宇宙空間を感じさせるような広大なサウンドステージです。
その中にピアノとボーカルが浮かび上がってくる感じです。
このシステムでは、聴き手を包み込むような音はまさに果てのない宇宙空間そのものを描写してると感じました。そして、その広大なサウンドステージに散りばめられる色のついた細かい粒子が広がっていく感じは、私の考えるイメージピッタリに鳴っていました。
他の曲で気になっていた音像の曖昧さも無く、こういったテンポがゆったりしていて、音同士の間隔に余裕がある曲がこのシステムにピッタリだと思いました。
そして、4WAYだからこそのレンジの広さと、リボンツイーターが織りなす粒子が細かくカラフルで伸びのある音色が、曲に込められた世界観という細かいニュアンスを再現するには打って付けであると言えます。
更により良く鳴らすにはと考えると、部屋の反射による間接音を抑えることでより音像の輪郭がハッキリし、静寂感がしっかりと出てくると思いました。

4曲目: Keith Jarrett 「The Koln Concert」(HDTraks96/24)より『Koln, January 24, 1975, Part I』
1-The Koln Concert

感想:
聴くポイントとしては、静寂感漂うサウンドステージの中に浮かび上がる緊張感と熱気を感じれるような演奏です。
この曲が良く鳴っていたのはあしゅらん邸のシステムで、MAGICOが陥りやすいモノトーンな音色を感じさせない色彩感があり正確性を維持した演奏は感動しました。
ここのシステムでも良く鳴っていました。
特に低音の深み、広がりによってピアノの胴が鳴る感じがよく再現されていると思いました。彼は私同様、膨らんだ低音を嫌うため、床の共振点をも考慮したシステム構築によってピアノの再現性が前回のTOWERとは比べ物にならないくらい良くなっていました。
そして良い意味で気になったのは音色表現です。これは私がこの曲のイメージするものとは違うものでしたが聴いていて非常に心地よいものでした。この感じは去年私の家に彼の上流システム(プレイヤー、DDC、DAC、ケーブル類)を持ち込んで聴いた時に似ています。彼の作りあげるものは美音なのです。聴き終わりが見えない程の心地よさを感じれる独特の色があります。この音は特に現代の国産オーディオ機器では感じれないものだと思います。
一点、欲を言えば、もう少し正確性が欲しいと思いました。特に鍵盤のタッチする感じに滲みと曖昧さを感じました。現在の美音を維持しつつ、正確性が出てくる更に凄みが増してくると思いました。

最後に、レビューのまとめとして「NOS邸のシステムはどんな音なのか?」について箇条書きにしていこうと思います。

・音の悪いアニソンであってもキツさを全く感じさせない耳当たりの良さ
・レンジの広さを活かした包容力のある音
・生々しさや鮮烈さを感じさせる音ではなく、何を聴いても自分色に染め上げる美音
・アコースティックでシンプルな声楽もの、寝てしまいそうな程の心地よい癒やしの音
(特に彼のシステムで掛けるJackie Evanchoは一聴の価値あり)

訪問記恒例の己が求める音について
以下、NOSさんから頂いたコメントになります。

オーディオ的な楽しみ(音色、レンジ、定位、サウンドステージ等)も追求しつつ、演奏者がその楽曲にこめている思いが伝わってくるような音を目指しています。
どんなに音の質が良かったとしても、演奏が淡々と聴こえてくるのは良くありません。
ヴォーカルの抑揚感は特に気をつけている部分です。
情熱的に、時には悲しげにその表情が音を通して心に響いてくるシステムを追求しております。

ここまで

聴くソースは違えど、求める音に近いものを感じます。どんなにオーディオ的に凄い音がしていてもモノトーンで淡々となっているのはBGM程度だと思っています。私は常にどうしたら自分を感動させるような音がでるのだろうかと悩みながらこの趣味を楽しんでいます。
今回の訪問では、スピーカーを変えることでの音質的変化量は凄いなと感じる一方で、出てくる音は以前聴いたシステムの延長線上であることについては、自信が求める音という軸が振れないからこそ維持出来ているものだと思いました。何度か訪問記などでも書いてますが、オーディオは自分にしか出せない個性を出す趣味だと思います。そういった点においてここのシステムはここにしか出せない音だと思っています。
今回は相互オフということで、土日を使って土曜は拙宅、日曜はNOS邸と2日間充実したオフを来ることが出来ました。彼とのオフは毎回中身が濃く、常に話題が尽きないものです。
今回も楽しいオフの機会を設けて頂いたNOSさんに敬意を払うと共に、これから更なる美音道に行けるように心から願い、本訪問記の結びとします。

おまけ:
今回相互オフということで、お互いのシステムについてよりも、互いの凄みを感じた他のシステムについて語り合ってました(笑)
NOSさんは美音道で、私はアニソン道で究極形、理想形に巡り会えたようです。

ギャラリー:
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