プロフィール

Loui

Author:Loui
月1更新が目標。ネタは溜まる一方...

検索フォーム
最新コメント

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Acoustic Zen Absolute Silver導入記

先月頭に導入したインターコネクト(RCA)についての導入記になります。
導入したものはAcoustic Zenの最上位グレードに当たる「Absolute Silver」です。

Absolute Silver


導入の経緯としては、後ほど別で導入記を書く予定ですが昨年末に導入したDAC用の資金が余ったことから、「この機会にインコネも新調しよう!」と思い立ったことです。
ちなみに、新品で購入すると税込み47万もするので流石に今回はショップから格安の中古を導入しました。

【概要】
まず、Acoustic Zenとはどのようなメーカーなのか、代理店であるステラのHPから詳細を引用します。(資料はこちら

以下詳細、
製作者のRobert Lee(ロバート・リー)はアンプ等のオーディオ機器とケーブルの開発の分野で30年以上ものキャリアを持ち、2000年に設立された比較的新しいケーブルブランドです。
長いキャリアの末に何故彼がケーブルブランドを興すに至ったのか、それは芸術としての音楽再生 を高度な次元で楽しむためには既存のケーブルでは不十分と悟ったからです。
高価なケーブルの中には確かに、豊かな音楽性を持った優れたケーブルも存在するのは事実です。 その豊かな音楽性をリーズナブルな価格で実現する事こそがAcoustic Zenの使命であり、目的であります。
Acoustc Zenケーブルは、音楽性を正確に再現するということを、「ローレベル信号を正確に伝達する」という物理量と捉えています。 この「ローレベル信号の完全伝達性」を実現させるためのテクノロジーがケーブルに使用されるべき素材と構造を決定します。
Acoustic Zenは次のようなテクノロジーを採用しています。

・Zero Crystal
金属導体は金属結晶同士の集合体と捉えることが出来ますが、この結晶同士の境目が信号伝達に悪影響を 及ぼすことに着目しました。金属結晶の境界面は微小な抵抗値を持ち、しかもこの抵抗値は周波数に依存します。 この為、信号経路内に金属結晶の境界面が多ければ多いほどローレベル信号は失われて かつ、再生音にはケーブル固有のカラーレーションがつきまといます。 Acoustic Zenでは導体中の結晶が少ないZero Crystal OCCを採用しています。 結晶境界が劇的に少ないことがカラーレーションの無いリアルな音を実現し、境界でのローレベル信号損失が 無いことがリアルな音楽再生を可能にします。 Acoustic Zenのケーブルは、導体だけでなく端子に至るまで全てOCC導体を使用しております。

・コンスタント・エアーツイスト構造
Acoustic Zenのケーブルは、OCC導体を使用した単線の集合体で構成されます。この導体同士は一定の力で ツイストされ、この導体グループは空気を満たしたテフロンチューブに封入されています。導体周りの絶縁体は、 理想的な絶縁材である空気でほとんどが占められ、このことは、コモンモードノイズを高いレベルで低減して 電磁干渉による抵抗を改善します。

・ダブルシールド
Acoustic Zenのインターコネクトケーブルは、銅箔と銅網線を使用してダブルシールドされており、外部からの電磁干渉に よる影響を最小にしております。

「Absolute Silver」には、導体中の結晶数が劇的に少ない20AWGの7N相当のZero Crystal Silver導体に採用しています。
シールドには、銅箔と銅網線によるダブルシールドが施されています。

【外見】
パッと見、太く取り回しが悪いように見えますが、実物は非常に柔軟性の取れたケーブルです。
プラグはコレットチャック式でシェルを緩めてからジャックに挿し、その後にシェルを締めて固定するのでセッティングしやすいです。

plug.jpg
・プラグ部分(撮影者:ブログ主)

【レビュー】
前回同様、細かいパラメータや比較などは入れずに、このケーブルを導入してみて感じたことをそのまま文にしていこうと思います。

導入場所:DAC-プリアンプ間
以前使用していたケーブル:DH Labs Revelation RCA

まず、プラスと捉えられる傾向について
・極限に近い再現性の高さ
オーディオ雑誌等では「顕微鏡で覗かないと見えないほど桁違いの微小レベルの再現性」
ただこの表現だと、分析的で素っ気ないのでは?と思われますが、実際に聴いてみると、この再現性の高さによって細かいニュアンスまでしっかりと伝えてくれます。その結果、音楽性豊かに生き生きとした音を奏でてくれます。Revelationから変えた当初は戸惑いました。このケーブルも非常に優秀で再現性は高いと思っていましたが、Absolute Silverはその遥か上を行くものでした。今まで聴いてきたソースの隠されていた部分が顕になった感じですね。ここまで再現性が高いと、音の立体感や生々しさがしっかりと感じることが出来ます。

・広大なスケール感と正確な定位感
この良さが1番わかりやすいのはオーケストラと複数ボーカル(のアニソン)ものです。
拙宅は6畳に小型ブックシェルフSPという、普通に考えれば鳴っても室内楽なシステムです。しかし、Revelationを入れた際に左右後方一杯に広がるサウンドステージには驚きました。今回のケーブルはその更に二回りはスケール感があると感じました。等身大のオーケストラとは言えないものの、個々の楽器をきちんと描き分けてサウンドステージに配置し、中編成くらいは過不足鳴るようになりました。
私自信あまりオーケストラは聴かないので、そこまで喜ぶ所ではないですが(笑)
Revelationまでは、3人以上の複数ボーカルもので定位の甘さを感じていましたがこのケーブル導入後はそこがハッキリするようになり、また空間的余裕が生まれ開放的に聴けるようになりました。(やっと楽しく765プロが聴ける!)

・質感表現の高さ
この点はRevelationと大きく差が無いように思ってましたが、やはりこれもレベルが違う所が多々ありました。どちらも銀特有の硬さや輝きが無く、極めてニュートラルな音作りになっています。レベルが違うなと感じたのは表現力の豊かさです。この点は恐らく最初に書いた再現性の高さが関係しているのでは無いかと思います。


マイナスと捉えられる傾向について
・アニソンにはあまり向かない(打ち込みやロック、ポップス等)
このケーブルは基本的に機器間の情報の受け渡しを完璧に熟す部類のケーブルだと思います。それ故に質が悪いとされるアニソンでは、聴こえてほしくない部分も漏れ無く伝えます。その結果、そこが気になって聴こえたりと楽しく聴けなくなる場合があります。また、芯が太く力感が出るタイプでは無いので、音が繊細で柔らかすぎると感じる人も居るかと思います。
導入当初、打ち込みやロック、ポップスに合わず「失敗したか」と思いましたが、MITの導入後は全く気にならなくなりました。


【まとめ】
DACを新調した際はRevelationで問題ないと思っていましたが、いざ比べてみると想像以上にRevelationだとロスが多く、細かいニュアンスが埋もれていると感じました。
私の場合、上流でのケーブルによるロスは可能な限り減らしたいと思っています。
このケーブルを入れてバランスを調整してからは立体的で生命感溢れる音になり、その音でアニソンを聴けていることに幸せを感じています。
このケーブルに関してもMIT同様、繋ぐ機器の性能や導入場所を吟味する必要があると思いました。今回初となるハイエンドケーブルの導入となりましたが、想像以上に良い方向に纏まって一安心しています。
次回は初となるオーディオアクセサリーの導入記を書きたいと思います。決してオカルトな物ではないのでご安心を(笑)
スポンサーサイト

MIT Oracle Z-Cord III導入記

導入したものは前回に引き続き、MIT(MUSIC INTERFACE TECHNOLOGY)社の最上位Oracleシリーズの電源ケーブルである「Oracle Z-Cord III」です。

Z-Cord III


導入の経緯としては、箱なしの音も聴いてみたい、給電用ケーブルとして欲しいという理由です。丁度格安で出物が出ていたので導入してみました。

MITの詳細については前回のレビューの所に記載してありますのでそちらを。
前回のレビュー(Oracle AC1導入記)はこちら


【概要】
特徴的なBOX「Z-Circuit」が付いている「Oracle AC1」や「Oracle AC2」用に開発された導体を使用したのがこの「Oracle Z-Cord III」になります。超低抵抗導体と超低誘電絶縁体を採用し、電源供給に最適化された導体構造になっているそうです。
また、使用されているプラグについてはBOXありと同様です。


【外見】
BOXが付いていない分、AC1に比べて更に取り回しが苦労せずに済みますが、繋ぐ機器が軽い場合はケーブルの硬さや重さに負けて浮いてしまう場合が有るので注意。
コンセント側のプラグには注意書きの紙が付いていますが、コンセント挿入時に外してます。
※注意書きには「電圧の上限:240Vまで」と書いてありました。
Z3
(画像検索より)

Z-Cord III セッティング
・セッティングの様子(撮影者:ブログ主)

【レビュー】
前回同様、細かいパラメータや比較などは入れずに、このケーブルを導入してみて感じたことをそのまま文にしていこうと思います。(部分的にAC1との比較を入れてます)

導入場所:RGPC400PRO Mod
導入経路:壁コンから400PROに繋ぐ給電用

まず、プラスと捉えられる傾向について
・抜群の駆動感
この点は、前回レビューしたAC1同様、特徴的とも言える部分ですね。使用導体や絶縁体、構造によるものだと思っています。詳しくは前回のレビューをご覧になって下さい。

・彫りの深いサウンドステージ
BOXのあるAC1では、独特の閉鎖感がありましたがこのケーブルではそういった感じはしませんでした。他のブログ等でレビューしている人の言う通り、BOXによる影響だと考えられます。
彫りの深さは横方向よりも奥域方向に深いと感じられました。大編成のオーケストラが小型のSPらしからぬドシッと構え、遠くを見渡せるようなサウンドステージを形成してくれます。

・正確な音像描写
音像が立体的に浮かび上がってくるようになりました。AC1の場合だとSN感が良くなる分、音が整理されてしまい立体感が薄れる印象がありました。

・自然な音の響き
AC1のような閉鎖感がない分、サウンドステージ上に気持よく音が拡散されます。特にシンバルの響き、余韻についてはZ-Cord IIIに軍配が上がると思いました。ボーカルよりも楽器の響きが自然に感じられます。

マイナスと捉えられる傾向について
・音のコントロール不足
導入当初は情報量が格段と上がり音数が増えた分、纏まりが無い用に聴こえました。50時間以上過ぎた当たりから気にならなくなりましたが、試しにAC1が入っているパワーアンプに入れてみました。すると、明らかにAC1に比べて纏まりの無い蛇口全開のサウンドになってしまい、いつもの音量時に音が飽和してしまいました。特に低域はAC1に比べるときちんとコントロールされていないのでトールボーイやフロア型を使っているシステムだと導入場所によって低域が暴れると思いました。
拙宅のように小型のブックシェルフSPを使い、400PROの給電用に使用することがこのマイナス面を気にせず使える所だと思っています。

・SN感の後退
これはAC1に比べてです。澄み切った感じや見通しの良さは、あの特徴的なBOX「Z-Circuit」の恩恵だと思いました。前述に書いたコントロール不足と相まってシステムよっては音が被ってしまうこともあると思います。

【まとめ】
導入場所にこのケーブルを入れる前はスイスのケーブルメーカー:VOVOXの最上位シリーズであるtexturaを入れてました。このケーブルも基本はナチュラルハイスピードで使いやすいものでしたが、Z-Cord IIIと比べると情報量、躍動感、低域の駆動感において劣っていました。
前回同様、効果は非常に高いコンポーネントですが、AC1に比べて使用するシステム、導入場所を選ぶものだと思いました。特徴的な効果があるものほど、使うシステム要件や導入場所が難しくなっていく印象です。
既にMITの電源ケーブルは国内では取り扱っておらず、本国でも新規では作られてないようなのでこのレビューを書く意味合いは薄い思われますが、未だに中古でのやり取りがあるので、その際に少しでもお役に立てればと思い書いています。

MITの電源ケーブルを2本入れてみて思ったことは「これ以上は要らないな!」です(笑)

次回は、1月に導入したインターコネクトの導入記を書こうと思います。

exorion邸訪問記その2

前回の訪問から約3ヶ月が経過したところで2回目の訪問となります。
訪問に至る流れとしては、1月下旬頃に連絡が来た所まで遡ります。
連絡の内容は、予定よりも大幅に早く本命のアンプが手に入ったとのことで、直ぐ様日程を調整し、訪問する日時を決めました。
全体像2

私としては漸く本命の構成でQ3が聴けるということで、訪問前日の睡眠は浅くなってしまいました(笑)

前回の訪問記はこちらから

まず、機材及びケーブル構成について
・CDP:Metronome Technologie T2i Signature (120V)
 - Jorma Design Prime Power(電源ケーブル)

・プリアンプ:Spectral DMC-30SS Series2 (120V)
 - Crystal Cable Absolute Dream Power(電源ケーブル)

・パワーアンプ:Spectral DMA-200S Series2 (100V)
 - BMI Cables Oceanic Statement(電源ケーブル)

・スピーカー:Magico Q3
 - Stage iii Concepts A.S.P. Reference Mantikor(SPケーブル)

・ステップアップトランス:CSE ST-500(100V->120V)
 - Transparent Audio Opus Power(電源ケーブル)
 - CDP及びプリアンプに使用

・電源タップ:J1 project PT6PL
 - K racing audio design Device 1SE(電源ケーブル)
 - パワーアンプと400PROに使用

・ACエンハンサー:RGPC 400PRO
 - Kimber Kable PK-10 Palladian(電源ケーブル)
 - 空いている電源タップのコンセントに挿入

・ラック: QUADRASPIRE Q4D
 - パワーアンプ以外に使用

・オーディオボード:FuhlenCoordinate FB-FA455 
 - パワーアンプに使用

・インターコネクト
 - Nordost Valhalla RCA(CDP→プリアンプ)
 - MIT Oracle MA-X2 RCA(プリアンプ→パワーアンプ)

メトロノーム&30SS2

200SS2-2

Q3-1 プライム

オパス

前回との変更点として大きく分けて2つあります。
・プリメインアンプからセパレートアンプへ変更
・ケーブル類の一新

前回同様、メインの再生機器がCDPのため、持ち込みソースはCDのみになります。
レビューは私が掛けたソースとexorionさんの方で掛けたソースの順で書いていきます。

レビューでは感じたことを出来るだけそのまま伝えられるように、前回のケーブルレビュー同様ラフに書いていきます。

持ち込みソース8枚の中から5枚をピックアップ(掛けた順不同)

1曲目: 雪ノ下雪乃(CV.早見沙織)&由比ヶ浜結衣(CV.東山奈央)「エブリデイワールド」より
9-エブリデイワールド

トラック1:エブリデイワールド
トラック2:エブリデイワールド -Ballade Arrange- (Yukino Solo Ver.)
トラック3:エブリデイワールド -Ballade Arrange- (Yui Solo Ver.)

感想:
普段ならワンコーラス聴いて次のトラックに移る所ですが今回はトラック3までフルコーラスで聴いてしまいました。理由は簡単です。曲を停める場所が見当たりませんでした。
前回聴いた際は高精度で綺麗な音という印象でしたが、今回は同じスピーカーとは思えない音へと変貌してました。オーディオ的な表現で書いてもイイのですが、今回ばかりはそれは違うと思ったので感じたことなるべくそのまま書いていけたらと思っています。

・「主役の色を明確に色濃く描き出す」

ここでの主役とは何かについては2曲目以降でしっかり触れていこうと思います。
このソースでは声の質感やアニメに沿ったキャラクターイメージをどれだけしっかり聴き手に伝えられるかが重要だと思っています。例えば私が思う、声優早見沙織が演じる雪ノ下雪乃というキャラクターのイメージは、”冷たさ”や”鋭さ”。逆に声優東山奈央が演じる由比ヶ浜結衣というキャラクターのイメージは、”優しさ”や”無邪気でキュートな所”。あくまで私が思い描いているイメージなので、その部分が曲の中で、そして今回のシステムでどう表現されているかについては上手く言葉にできません。
非常に曖昧なことを言うと「聴いていてしっくりくる」、結果としてそれが曲を停める場所が見つからず最後まで聴いてしまったのだと思っています。
前回はSPのずば抜けた性能やSPケーブルの音作りによってその辺が伝えられて無かったと思いました。前回の音が悪いという単純な話ではなく、私のように特定のソースに拘りがない人にとっては十分に良い音だと思います。

2曲目: アニメTARI TARI「~歌ったり、奏でたり~」より『心の旋律』
61ViRlGyp1L.jpg

感想:
まず、この曲を聴くポイントとして、正面真ん中から左に女性3人、右に男性2人、背面にピアノの伴奏という構成になっている合唱曲で、ハーモニーを維持しつつ、全体のパートで歌っている時と各パートで歌っている時に誰が歌っているのかをしっかり判断出来るかどうかがポイントになっています。
ここで先ほど書いた「主役」の話をしたいと思います。
曲によって、ボーカルの見せ場と演奏している楽器の見せ場があると思います。わかりやすいのはボーカルや楽器のソロパート部分です。つまり主役とは、それぞれの見せ場を持っている部分(パート)を指します。システムによっては本来主役である所とは別の部分が引き立ってしまう。または、全て同じように聴こえてしまう場合があります。
より掘り下げた話は、exorionさんが掛けた曲のレビューの時に書きたいと思います。

前回のレビューには書いていませんが同じ曲をその時に聴いています。
その時は、綺麗に各パートを描き分け合唱曲としてもハーモニーを損なわず鳴っていたと思います。また、バックのピアノに関しても楽器の質感がしっかり伝わってくるものでした。今回の音と比べると綺麗には鳴っているけど温度感が低く、ボーカルが前に来ず遠く感じました。
今回はしっかりボーカルが前に出てきて、伴奏のピアノとの距離感がハッキリでていました。また、誰がその時の主役なのかをハッキリ描き出せていることで色彩感豊かに魅了的な合唱曲になっていました。
私も実際に思っていましたが、MAGICOは音が遠く、色彩感が出にくいSPと思っていました。しかし、聴けば聴くほどそれがただの思いこみだったのだと実感しました。

3曲目: 花澤香菜「こきゅうとす」より『こきゅうとす』
2-こきゅうとす

感想:
ボーカルを重点的に聴くはずが、他の部分で色々な発見がありました。
それは打ち込みとは思えない3次元的な音像の展開と豊かな色彩表現です。私はここのシステムで聴いて初めてこのソースに込められた情報の豊かさと、それを引き出せることで表現される世界観を目の当たりにしました。音によって創りだされる視覚的な情報というのは、言葉にしてみるとイマイチよくわからないと思われますが実際に目の当たりにしてしまうとそう表現せざる負えないと思います。
「音数が~、レンジ感が~、分離感が~」といったオーディオで音を鳴らす際の表現がどうでも良くなります(笑)
このシステムではそういった部分が当たり前ように満たされており、ただ純粋に音楽を気持ちよく、魅了的に鳴らしたいということだけが音として伝わってきます。クオリティを突き詰めてしまった先にあるのは非常に曖昧で拘り深い音楽性の世界だと思います。

4曲目: wacci 「キラメキ」より『キラメキ ~公生とかをりの演奏 Ver.~』
6-キラメキ ~公生とかをりの演奏 Ver~

感想:
聴くポイントは他の訪問記から引用します。
「訴えかけてくる男性ボーカルとそれを支えるヴァイオリンとピアノの情動的な演奏」
ボーカル、ヴァイオリン、ピアノそれぞれの見せ場が曲中にあり、どれか一つが自分の見せ場とは違う部分で引き立たってしまったり、自分自身が見せ場で引き立たないと途端に曲のバランスが悪く聴こえてしまいます。
前回はボーカル、ヴァイオリンは申し分無かったものの、ピアノが冷たく聴こえていまい、この曲では重要である情動的な楽器の演奏とは言いがたいものでした。
今回多く語ることはありません。一言、アニメのラストが浮かんできました。。。

5曲目: 田村ゆかり 「Fantastic future」より『Fantastic future』
4-Fantastic future

感想:
前回もその鳴りの良さに感動した田村ゆかり
まず、鳴らない所の音の特徴を箇条書きで書いていきます。
・音圧の高さが目立ち音全体がキツく聴こえる。
・音数の多さに対して捌ききれず、ダマ感や混濁感がでる。
・ボーカルが引っ込み定位感が大きく損なわれる。
・上の帯域の速さについていけず、下の帯域がもたついたり膨らむ。
・平面的でサウンドステージが形成されない

これは田村ゆかりに限らず、現代のアニソン、声優の曲に言える部分です。
私は手が届くミドルラインで、exorionさんはハイエンドラインでこういったソースをどうやったら気持よく聴けるようになるのかを日々試行錯誤しています。今回の視聴で漸くお互いに確信部分が見えたと思います。
今年中にはそういったソースの鳴らし方というトピックスで記事を更新出来たらと思っています。

本題に戻り、音の捌き具合については前回の遥か上に行くものでした。特に下の帯域の楽器の駆動感についてはSpectralのセパレートアンプの導入の恩恵が非常に大きいと思います。また、前回と同様にボーカルの歌いっぷりは素晴らしかったです。今回はより音像のディテールがしっかりしているのとボーカルがググッと前に出てくることで、楽器とボーカルとの距離感がハッキリ出るようになっていました。

次に彼が掛けた曲についてレビューを行います
約30曲聴いた中で特に印象的だったものを4曲ピックアップ(掛けた順不同)。

1曲目: プラズマジカ「迷宮DESTINY/流星ドリームライン」より『流星ドリームライン』
7-流星ドリームライン

感想:
まず、前回同様に簡単な説明から(ここ重要)
サンリオキャラクタープロジェクトによる誕生したSHOW BY ROCK!!というアニメの挿入歌で、2期も既に決まっている。最近はAPPゲーム版の各バンドが歌ったCDも販売される(プラズマジカと徒然を予約済)
プラズマジカはボーカル+ギター二人、ボーカル+ベース、ボーカル+ドラムという4人編成のバンドとなっています。

前回気になった部分について(前回訪問記から引用)
「初めのシアンのソロからのギターの入りと切れ込みが少し綺麗になりすぎと感じたのとドラムのアタック感が弱いと感じた」
この点については今回アンプの導入、ケーブル類の一新により改善されていました。
以降、今回感じたことについて、
まず、アニメではボーカルと楽器の奏者を同じという前提を元に書いていきます。
声優が演じる4人のキャラクター一人一人の声がハッキリとしているため、よりソロパートの時の主役が誰なのかを認識することが出来ました。ソロパートに限らず複数で歌っている部分に関しても各々が被らず、互いの声を詩とメロディラインに沿って調和が取れており、歌っているという意味では、訪問したシステムの中で頭2つ以上は抜けていると思いました。
次に、この曲はボーカルと楽器のそれぞれが主役の所と両方が主役の部分があります。
それぞれの主役の所は、しっかり主役を引き立たせる鳴り方をしていました。視覚的な表現で言うと主役の時はしっかりと前に出てくるイメージです。この時、他の人が脇役に回るという事ではなく、次の自分の番を考えてしっかりと存在感をアピールしています。(アピールと言ってもその時の主役と被ることはありません)
1番難しいのはボーカルと楽器の両方が主役の時、楽器の演奏を見せつつ、ボーカルも見せる、この絶妙なバランスと纏まりのある音は今回アンプが変わったことによることだけでなく、exoroionさんの的確なハイエンドケーブルの選択にあります。詳しいお話は、ご本人から詳細を頂いてるので最後に記述したいと思います。

2曲目: 水樹奈々 「THE MUSEUM II」より『深愛』
深愛

感想:
前回同様、素晴らしい歌いっぷりで水樹奈々が好きな方や彼女の曲は音が悪いと思ってる方には特に一聴の価値があると思います。
前回は綺麗に鳴っているなぁくらいでしたが、初めのピアノソロの所からゾクッと来ました。オーディオシステムの中には再生した瞬間に部屋の空気が変わるような錯覚を覚えることがありますが、まさにそれが自分の目の前で起こりました。ピアノソロの後にはドラムやハープなどが入ってくるためシステムによって混濁感が出てきて質感や音像描写が損なわれてしまう場合があります。ここではそういったことは勿論無く、鳴っている楽器を明瞭に生々しく鳴らしています。ボーカルに関しては前回以上に、明瞭で抜けが良く音像がしっかりと前に出てきており、彼女の声量や声の質感がしっかりと音として出ていました。

3曲目: 千石撫子(CV:花澤香菜)「歌物語」より『もうそう えくすぷれす』
歌物語

感想:
このソースは低い帯域が非常に緩く入っているため、低音が膨らみやすくボーカルに被ってしまうことが多い。私の鳴らし方としては、下の帯域を制限し、ボーカルに被らず明瞭に出す方法です。(BD特典時に比べてベストアルバムである歌物語に収録されたものは、緩さがより凶悪になったとのこと)
ここでは、低い帯域を膨らまず鳴らしながらボーカルを明瞭に出すようにしています。
この曲には50~60Hzにピークがあり、最低域は30Hz当たりまでソースに含まれてるのが非常に緩く出るため、下の帯域を出そうとすると途端に鳴らす難易度があがります。
前回はアンプが大きなボトルネックになり、MAGICOだと得意な低い帯域がそもそも出ておらず、この曲の凄みが伝わりませんでした。今回は、漸くこの曲の凶悪さと鳴らした時の凄みを感じることが出来ました。また、ボーカルが膨らまずしっかり前に出てきており、低域のレンジ感だけでなく実体感も感じることが出来ました。

4曲目: 星井美希 (長谷川明子), 我那覇響 (沼倉愛美), 四条貴音 (原由実) 「THE IDOLM@STER 765PRO ALLSTARS+ GRE@TEST BEST! -COOL & BITTER!-」より『オーバーマスター (M@ster Version)』
オバマス

感想:
水樹奈々と同様に、曲が再生された瞬間に部屋の空気がガラリと変わりました。
衝撃の度合いとしては、今回の訪問で1番です。
「オーバーマスター」というコールの後にはいるドラムの制動感と躍動感、体で浴びる低音は非常に心地よかったです。星井美希, 我那覇, 四条貴音の3人が歌うボーカルに関しては、他の曲と同様にどのキャラクターが歌っているのかをハッキリと色彩感豊かに表現できており、「この曲ってこんなにボーカルや楽器のニュアンスがしっかり出てくるものなんだ」と思いました。ボーカルだけでなく、ドラムやギター、他の楽器も皆が主役であるような振る舞いで鳴っていました。
多くを語るにも、私の表現力不足でこれ以上書くと余計にわかりにくくなるのでこの辺で〆たいと思います。
(ツイッターをやっている人の一部で流行り?のスマフォで録音をやっておけば雰囲気が伝えられたかもしれませんね(笑))


今回も彼から頂いた曲のセットリストがありますので、以下に記述します。

01. 迷宮DESTINY(プラズマジカ)
02.流星ドリームライン(プラズマジカ)
03.Shine Days(Girls Dead Monster)
04.Alchemy(Girls Dead Monster)
05.深愛(水樹奈々)
06.Pray(水樹奈々)
07.killy killy JOKER(分島花音)
08.もうそう えくすぷれす(千石撫子(花澤香菜))
09.One Light(Kalafina)
10.heavenly blue(Kalafina)
11.believe(Kalafina)
12.鳥の詩(Lia)
13.My Soul, Your Beats!(Lia )
14.M@sterpiece(765PRO ALLSTARS)
15.好きだって言えなくて(田村ゆかり)
16.Luv Fanatic(田村ゆかり)
17.Hello Alone(雪ノ下雪乃(CV.早見沙織)、由比ヶ浜結衣(東山奈央))
18.序奏とロンド・カプリチオーソ (僕と君との音楽帳)
19.God Knows...(涼宮ハルヒ(平野綾))
20.infinite synthesis(fripSide)
21.旅路宵酔ゐ夢花火(徒然なる操り霧幻庵 )
22.時は短し歌えや乙女たち(徒然なる操り霧幻庵 )
23.inferno (M@ster Version)(萩原雪歩(長谷優里奈)、如月千早(今井麻美) )
24.オーバーマスター (M@ster Version)(星井美希(長谷川明子)、四条貴音(原由実)、我那覇響(沼倉愛美))

今回も昨年の訪問記に引き続き、exorion邸の音ってどんな音なの?
について箇条書きで書いていこうと思います。

今回アンプやケーブルが一新されて、前回とどう変わったのかプラス面とマイナス面に分けてシステムを比較していきたいと思います。

<前回>
プラス面:
・背景の静寂感、黒さが際立つ(SN感が高い、混濁感が無く余韻がしっかり出る)
・奥域方向に音が広がる(音が効率よく奥に拡散される)
・ソースの質に左右されない
・分離感、音数、コントロール力の高さ

マイナス面:
・音が冷たく感じる(色彩感に乏しい、単色)
・音が前に飛んでこない為、ボーカルと楽器との前後感が掴めにくい(実体感が出てこない)
・下の制動感が足らず、アタック感、躍動感が無い

まとめ:
静かな曲やボーカルものだとバラードがしっくり来る鳴り方に感じましたが、彼が好むロック調の曲には大人しい音だと思いました。

<今回>
プラス面:
・音がしっかり前に飛んでくる
・一音一音が厚く濃い(色付け的なニュアンスでは無い)
・音像同士の前後感がハッキリしている(実体感、立体感、躍動感が出てくる)
・曲中の各パートの聴かせたい所が自然と耳に入ってくる(主役の描き分けが上手い)
・ボーカルや楽器の質感、色彩感の表現が豊か
・ソースの質に左右されない

マイナス面:(今後改善するとより良くなりそうな所)
・横方向の広がりが出ると、音の回り込みなどでより明瞭なサウンドステージが形成されると思いました。
・音に躍動感や立体感が出た分、前回にあった漆黒を描くような静寂感やSN感が少し減衰したので欲を言えばそこがある程度戻ってくると、より完成度の高いシステムになると思います。

まとめ:
今回はMAGICOを聴いてマイナスと捉えられる部分を徹底的に改善されていました。それに伴い、写実性はあくまでソースの輪郭をなぞる程度で、音楽性がずば抜けて高いシステムへと変貌していると感じました。

全体のまとめ:
クオリティを詰めていった先にあるのは、心身の底から震わし、只管音楽に没頭することが出来るシステム。アニソン再生においては理想形であり、究極形を物語る。
ソースの質には左右されず、質の良いソースはよく鳴らし、質の悪いソースはそれ以上の120%を引き出そうとする。
書いていることは決して盛ってはいないです。各々に好みの音というものが存在していても、衝撃、感動を受ける部分があると思います。


前回頂いたexorionさんが思う己の求める音について

「一次の目標は消化不良になる部分を徹底的に潰して、どんな音源でも鳴らし切ること」
「その先は 基本的には原音に寄せながらも如何にもハイエンドな音にはせず、
楽曲のニュアンス・解釈を可能な限り反映できる音にしながらも、自分らしさ・匂いが残る音にすること」

まさに今回、その思い描く音が形になったと思いました。
最後にexorionさんからシステムについての詳細を頂きましたので、この場に記述したいと思います。
(無編集で貼っております)


まず始めに、狙い通り音源に寄り添って音源に込められた情報を可能な限り再現しようとするシステムにできたと感じた。

基本的にはハイスピードであるが、聴かせる局面になると特定のヴォーカルや楽器が相当にスローダウンして、情感一杯に謳い、奏で上げる。

一方でそれだと、ヴォーカルや各楽器のスピード感にズレを発生させかねないのだが、それを全く意識させないリズム感の良さと統一感がある。

これはMagicoの纏まりの良さや、Spectralの音楽性の豊かさが所以になっている。

次にあたかも音楽の主役を把握しているように振る舞うシステムになっていて、例えばヴォーカルが登場した瞬間にバックの演奏はヴォーカルに主役を譲り、間奏になるや否や楽器が主役になる。

強い音は強いままに、弱い音は弱いままに出せる正確さも一因であろう。

さらに言えば、人の耳は人の声を聴くことに特化して作られているため、消化不良になる部分を徹底的に潰して兎に角ヴォーカルを重視した音作りをすれば、このような振る舞いをしてくれるだろうという予想がぴったりハマった結果でもあった。

このシステムのヴォーカル表現はどんな言葉を尽くしても伝え切れないと思えるレベルであったが、誤解を恐れず例えるならば8K以上とも思えるハイディフィニッションな解像感を伴っていながら、魅力的かつ全く粗を目立たせないヴォーカルであった。

個々人が持っている声の個性・質感を十二分に表現しており、今まで聴いてきたどんなシステムをも遥かに凌駕する圧倒的な表現力・表情・色彩感・立体感・実体感の豊かさを以って、聴いているとヴォーカルに正しく引き込まれる・吸い込まれような感覚に陥り、完全に心を奪われる程であった。

またどんなに音数が多い局面でもヴォーカルは埋もれることなく、主役のままであり続けるし、複数ヴォーカルの場合は個々のニュアンスの違いを明確に際立たせる。

楽器に関しても、ギターのキレ、ベースの唸り、ドラムの厚みと勢い、ピアノのアタック感、吹奏楽器の噴き出し、その他弦楽器の響きなど、その全てが魅了させるのに充分なものであった。

他ではMagicoのネガティヴな部分とも言える箇所を徹底的に修正したシステムにもなった。

一般的にMagicoは、ハイエンドスピーカーの中でも常軌を逸した基本性能を有しながらも、どこか冷静で大人しく、かなりの後方定位型で俯瞰的な聴かせ方をするので、心の底から音楽に没頭させるようなタイプではない。

また色彩感も見た目通りダークな雰囲気を漂わせ、付帯音の少なさも相俟って音をカラフルに演出させるタイプでもない。

そこにSpectral/MITが入ることで、音に躍動感や心に訴えかける魂が込められ、システムの司令塔で空間表現と音色の要と言えるプリアンプにAbsolute Dream Powerを入れることで、前方定位とまでは行かないものの全体的に音が前に飛んで来るようになり、さらに鮮やかな色彩感とヴォーカル表現が付加されている。

これらのおかげで、聴いていると自然と心が突き動かされ、リズムを取って音楽にのめり込ませるシステムになっている。

また油絵とまではいかないまでも全体的に芯がある濃密な音であり、一音一音が動的でパッションを伴っている。

苦手なジャンル・分野は殆どなく、音源の録音すらも気にせず聴けるシステムになった。

一般的に、鳴らしにくい音源というのは、低域のコントロールやコンプ音が気になったり、音を分離しきれなかったり、音の粗が目立ったりすることで消化不良を起こすのであるが、今回それらを徹底的に対策した。

例えば巷で録音が悪いと言われる水樹奈々の楽曲を鳴らして、録音が気になるようなことは全くと言っていい程なかった。

抜けの良さ・噴き出しの良さはハイエンドの中でもトップクラスで、低域は締まりながらも量感や躍動感も充分であった。

極めて正確な定位はMagicoの持つ基本性能に加えて、Opus Powerが効いているし、音の余韻・滞空時間の長さに関してもOpus Powerの力を借りている。
明暗のコントラスト・陰陽感も豊かで、
主に明るさはAbsolute Dreamが伸ばし、暗さはMantikorが担っている。
音源に込められた切迫感や焦燥感も正確に伝えられるよう意図した。

最後に、ヴォーカル表現・全体的なバランス・システムの応用力は予想以上であり、部屋の要因を除いたトータルの完成度としては80パーセントを超えたと思えた反面、SN感が思ったよりも少し悪かったのと、左右の広がりがもう一段欲しいのと、高域をもう少し伸ばして低域の量感をもう少し絞りたいと思ったので、今後アクセサリ周りで調整して行きたい。

ここまで

システムの完成度が80%と仰っていましたが、確かに完成が直ぐそこに見えるような所まで来ていると思いました。今回も私が彼から学ぶことだらけでした。そしてアニソンオーディオの理想形でもある音が見えてきたの大きな収穫と言えます。今後も趣味として楽しみつつも、己の理想を形(音)にするべく頑張っていこうと思います。今回急遽帰国し、貴重な機会を作って頂いたexorionさんにこの場を使って敬意を払うと共に、これからよりシステムの完成に近づけるように願いこの訪問記の結びとします。

おまけ:
今回は午後からぱんきじさんがアンプを持っていらして、3人で動作確認や聴き比べをしました。オフ会終了まで楽しくオーディオ談義を膨らませてました!
非常に楽しい年明け最初の訪問オフとなりました。改めて感謝の言葉を送りたいと思います。exoroionさん、ぱんきじさんありがとうございました!
動作確認
(ぱんきじさんの30SS2の動作確認中)

聴く比べ
(No.32Lと30SS2の聴く比べの最中)

ギャラリー:
全体像1

Q3-2

200SS2-1

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。